明るい声
「って言うことでよろしくね、少年、私の名前はエール=エストハイム、エールって呼んでね」
いつもはカウンターにいる店主は今日は隣にいる
「えっと、はい、よろしくお願いします、フォレンです」
「少年よ、全く、元気がないなぁ、もっと明るくいこう!」
そう言うとエールは先に進み始めた。
今、ここはプーカの街から少し離れた洞窟の中、その名はアルボズ坑道、如何にもありがちな名前だった、実際ここは鉱石の採取スポットとしては有名で良質な鉱石が取れるらしい
そして、何故、今日ここに来ているのかは実際よくわからない、
朝起きると机の上に一枚の紙切れがあって、そこには「今日エールと共にアルボズ坑道に行くこと」としか書いていなかった、
恐らく、昨日何かあったのだろうが、なかなか話題を切り出せず洞窟の目の前に辿り着いて今に至る、といった感じだ、
洞窟の中は想像より広く、明るかった。
火の消えているところもまだないし、格別強そうな敵がいそうな雰囲気でもない、
「あの…エールさん、今日は何しにここまで来たんですか?」
俺は疑問に耐えられず、洞窟を歩きながら彼女に聞いた
「えっ、聞いてない?まぁ、それもニールらしいね」
彼女は明るい声で話し始める
「今日は、鉱石を取りに来てるんだよ、店の在庫が無くなっちゃったからね」
「はい…そ、そうですか」
いつものニールさんとは正反対の明るい声にまだ慣れてないのか、はたまたコミュ障なだけなのか、ぎこちない受け答えしか出来ない。
「全く、フォレンは元気がないね、元気出そ!」
この言葉を今日だけで何回聞いただろうか
二人は洞窟を歩いていった
読んでいただきありがとうございます!




