第三話
第三話
魔王軍四天王かぁ……響きだけでワクワクしてくる。
どんな奴らなんだろう、四天王っていうぐらいだし流石に強いよな?
俺が街を出て数分が経過し山賊やら盗賊やらに襲われるようになったため、俺の背後には死体だらけになってしまった。
コツコツ
「その強さ主様の言った通り……いえそれ以上です」
「誰だお前」
「私はエルミア、四天王エヴァン様のメイドです。以後お見知り置きを」
「この賊共もアンタらの差し金ってわけか」
「その通りです。やはりあのゴミ共では力不足だったようですから私が相手をして…………分かりました。それでは私はこの辺りで失礼させていただきます」
この間にエヴァンあたりから何か指示があったな。
あのメイドが去ってからというもの
「ヒャッハー、死ねー!!」
こんなチンピラばかりだと
「つまんねぇ!!!」
「やっ、やめ……」
スパッ
見た感じあのメイドかなりの使い手だったってのに一体何の指示なんだよ!!
エヴァンからの呼び出しの内容はというと。
場面はエヴァンとメイドのエルミアに切り替わる
パンパン
「エヴァン様……またこんな用事で……っん……呼び……出したのですか」
「そうだが、悪いか?」
「あなた様の立場をわきまえてください。私などに貴重な……んん!?」
「うるさい、お前は俺の恋人なんだ。立場も気にせず壊れていろ」
「ほんとあなたって人は!!」
インキュバスのエヴァンにとって性行為は己を強化することである。
さらにエヴァンの固有能力"一途な者"の効果で愛している人との行為では通常の十九倍強化されるため、強者との戦闘前は激しめに愛しあうのだ。
つまり四天王のエヴァンはシャウを強者として認識し全力で相手にしようとしているのだ。
場面はシャウに戻る
町に着いたのはいいが、なんだこの夜の街感の強さはと呆気にとられていると露出度の高い衣装の女性が話しかけてきた。
「お兄さん、この町は初めてって感じね。説明させてもらうわね、この区画は性の街として売っているのよ。だから驚くのも無理はないと思うわ。もしお兄さんが今はいいかなって思うなら無料で食べ物だけ食べることが出来るからね」
説明されたのはこの町には四つの区画があるということ。一つ目が『性の区画』二つ目が『食の区画』三つ目が『娯楽の区画』四つ目が『住の区画』四天王エヴァンの家は住の区画にあるそうだ。
「教えてくれてありがとう」
「別に感謝しなくていいわよ、これが私の仕事だもの。それとお兄さんに一つ忠告エヴァン様とエルミア様は性の区画にいるわ。エヴァン様は全力でお兄さんの相手をするみたいだから死にたくなければ町を出た方がいいわ」
「四天王が全力で俺の相手をしてくれるなんてこれほど光栄なことはない」
上っ面で言えばこうだが、実際のところは四天王が全力とか最高すぎだろ!!
町を出る選択なんて元々あるわけないだろ。
「その様子だとお兄さんはエヴァン様と戦う気なんだね。使わないのが一番だけど、目覚め薬を渡しておくね」
「そこまでしてアンタは大丈夫なのか?」
「エヴァン様は心が広いから許してくれるわ。だからお兄さん安心して」
俺はいつエヴァンと遭遇しても戦闘出来るように魔力を全開放させた。
「おっ、お兄さんってまさか新しい四天王様だったの!?」
「いや違うけど、どうした(なんだこの感覚、人間界の時より更に力が出せるような気がする。やってみるか)ちょっとアンタ離れてくれ」
「……え?」
試してみると人間界の時より力が出ているのが実感出来た。
すると一人の露出度の高いというかほぼ裸のような衣装の男と口に半透明な液体と二本の毛がついたメイドが俺の前に現れた。
「こいつら合体したんだ!!」
すると男が真顔で放った
「当然したが、問題があるのか?」
の言葉を聞いた俺は
「合体いうなってツッコミが欲しかったんだけど、まあいいや」と思わず口に出してしまった。
「お前が勇者だろ。町の外に出ろ、今すぐ戦うぞ」
「…………これだよ、これ!! 俺を楽しませてくれよ四天王エヴァン!!」
「こいつアイツと同じ系統なのか、暑苦しい」
「アイツとは誰だ」
質問へのエヴァンの答えは俺をワクワクさせるのに充分だった。
「四天王ドゥーラ、俺の幼馴染だ」
四天王にもそんな奴がいるのか、そう考えた俺の表情はわかりやすくニヤけていた。
そして俺とエヴァンは戦うことになった、だが気になることがある。
「おい、エヴァン……お前一回風呂に入ってこい、そんで服も着替えろ精液臭くて集中出来ん!!」
「俺にそんな口を聞くとはいい度胸だな人間」
エヴァンは武器を構えた瞬間風魔法を発動させた。
スパッ
俺の武器が切れた
「……いいねぇ、本当にお前最高だよ!!」
"魔力強化"
"身体強化"
「これが勇者か、魔王様が恐れるのも理解できる。俺がここで殺して魔王様に安心してもらう」
「……エヴァン様殺してはいけません。殺しては魔王様への反逆になってしまいます」
「そうだったな」
「話す余裕があるってか、あぁ?」
「そういうわけではない」
全て避けられた
「それでこそ四天王……これこそが死合いだ!!」
俺が楽しんでいると怪物を殺した時と同じ感覚を覚えた。
その瞬間爆発的な力が出た。
「いきなりなんなんだお前のその力は!!」
「分からん!!」
それから俺がエヴァンに追い詰められていた形勢は逆転し、俺がエヴァンを追い詰めることになった。
「ガードが間に合わない、なんなんだこの変わり具合は」
「楽しかったけど、これで終わらせる」
"剣の終焉"
俺はこの攻撃でエヴァンを倒すことが出来た。
俺はエヴァンから魔王城の場所を聞き出したが、エヴァンは渋っていたところ、メイドが答えた。
「魔王様の場所でしたら、私がお送りいたします。エヴァン様、それでよろしいですね」
エヴァンは無言で頷いた。
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