〜〜〜はてこい〜〜〜 私のお気に入り
第十二話
翌週末にレイコが話しを切り出した。残りの期間まではずっと一緒に居たいと。
「あのね、ココに転がり込んでもいいかな? 年明けには実家に帰るの。」
「え!? 時期を言ったのはそれが理由? 仕事も辞めるの?」
「家庭の事情でね。もう大きな荷物は送ったし。でね、ショウさんの家に他の誰かが来るのイヤなの。」
「いや、もう誰も入れないし…」
それ以上は聞けなかった。ほんの少しの荷物。ただ、彼女はいつもボクの部屋に帰って来る。廊下の足音が聞こえるだけで幸せを感じるし、時には料理を作って待って居てくれるのも嬉しい。ボクがパソコンを叩いている間、レイコは少し間を開けて本を読んでいる。チラと目線をやると、顔を上げて微笑んでくれる。
夜中に目を覚ましたり、朝起きるとレイコの顔が間近にある。でもある日の朝、やたらと気持ちが良くて不思議な感覚がした。まだ寝ぼけているが、布団の奥からレイコが顔を出す。「(起きた?)」そしてまた絶妙な舌使いに、すぐに果ててしまった。彼女曰く、浮気防止の秘訣みたいなものをネットで見たらしい。でも、ボクはそんなコト絶対にしないです。
そして、いよいよ冬になり、もう自転車に乗るのが辛くなってきたら、レイコがクルマを持って来ると言い出した。彼女の愛車は少々古い黒の伊「Alfa Romeo Spider」。走っている分には問題ないが、雨ざらしでは駐車出来ないから、近所に屋根付きの駐車場を探した。2人で暮らすなら、車庫付きの一軒家でもいいと思ったけれど、別れた時の寂しさを考えると…。
毎朝、送ってくれるが、とても目立つので会社から少し離れてボクを降ろしてくれる。しかし社員達にバレるのも時間の問題だろう。帰りは歩くコトになるが、待ち合わせて外食したり、まぁ楽しみは色々あるものだ。
続く
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