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果てしの無い恋  作者: 鈴木幻山
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〜〜〜はてこい〜〜〜 父親との距離

第十一話

 久し振りに大学時代の親友から連絡があった。最近評判の居酒屋での飲み、お互いの近況を話し合う。どうやら楽しくやっているらしい。ヤツはバリバリのIT関連企業、コッチは中小商社の業務補佐だが、意外と思う処の共通点があるので話しは弾む。


 でも昔の話になったら思い出す。学生時代の、ボクの人生を変えてしまった想い出。飲みに出た狭い安居酒屋で隣のおっさん、恐らくそれなりの会社の上の人、が笑った勢いでぶつかってきて、ボクは持っていた酎ハイから少しこぼしてパンツを濡らした。気付いているだろうが、まだ笑って話し続けている。向かい側でそれを見た親友が…


「おい、おっさん、何か言うコトねーのか!?」

「あぁ!? オレに言ってんのか? ガキに言うコトなんかねーよ(笑)」

「テメェ、ナメてんのか!」

「もういいよ、すぐに乾くから…」


 その時、おっさん達の連れが席に戻って来た。


「部長、どうかしましたか?」

「ああ、隣のガキがよ、因縁を付けて来やがってな。」


 チラとコッチを見て言う。


「キミたち、見たところまだ学生だろ? 酒なんか飲んでいるヒマがあったら帰って勉強しなさい!」

「わはは、中々言うねぇ(笑)」


 親友は怒り心頭だったが、何とかなだめてすぐに店を出た。コンビニで酒を買って近くの公園で飲み直し。


「あいつら、ホントにムカつくよな!」

「ゴメンな、実は、説教してきたのはボクの父親だったんだよ…」

「え!? マジかよ… 悪ィ… オマエが一番キツかったんだな。」


 正直、心が折れた。決して優等生では無かったが、父親はいつでもボクの味方だと思っていたから。


「今度、合コンをセッティングするからさ、少し遊ぼうぜ!」

「あぁ…(笑)」


 そしてその日から、父親との会話が無くなった…。


 学費を出して貰っているから文句は言えないが、話しをしたら伯父が察してくれて、バイトをさせてくれた。家に寄り付かない理由が出来る。PC教室の講師は自分のスキルを高めるのに繋がるし、OA機器の搬入搬出は結構な力仕事だから、伯父は有り難たがってくれた。空き部屋で時々寝泊まりさせて貰ったりもしていたけれど、卒業と同時に今のアパートに引っ越した。


 今となっては笑い話。しかし事実、程なく合コンは実現していた。相手はえらく可愛らしい後輩の娘達、親友が「(どうだ? いいメンバーだろ?)」と言いたげだ。正直、気乗りはしていなかった。でも、ビールを飲んで、ウイスキーの水割りを飲み始めたら一気にテンションが上がってしまった。


 その後、この合コンの参加者が、今の会社の社長令嬢で秘書だと知って親友は驚いた(笑)。そして、ボクに彼女が出来たと白状したら更にビックリしていた。どうやらヤツは会社もプライベートも、女っ気が全く無いらしい…。

続く

※公式ブログにて、エピソードについて綴っております。ネタにまつわるお話や、BGM等、ソチラと併せて1つの作品になるかもしれません。「作者マイページ」からどうぞ^^♪

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