↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
選択肢ーーあなたが選ぶ、十六の結末  作者: もちむぎ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/31

第四章 向かいのホーム

第四章 向かいのホーム


 帰ろう。


 凪はバッグを抱え直し、開いたドアからホームへ降りた。


 足元の硬い感触に、少しだけ目が覚めた気がした。


 寝過ごすなんて、余計に疲れるだけだ。ここで引き返せば、まだ午前中には布団に入れる。


 頭の上の案内板を見上げる。


 反対方向の電車は、向かい側に来るらしい。


 凪はホームを横切り、行き先の表示を確かめた。今度は間違いない。これに乗れば帰れる。


 そこまで確認したところで、あくびが出た。


 片手で口を覆う。目の端に浮いた涙を指先で拭っても、まぶたは重いままだった。


 立っていれば眠くならない、というわけでもないらしい。


 ベンチ、ないかな。


 凪は駅を見渡した。


 電車の中からなら何度も見たことがあるはずなのに、降りてみると知らない場所だった。柱の位置も、階段の場所も分からない。


 さっき目にした駅名だけが、ここを知っている気にさせていた。


 ホームの中央付近に、ベンチが見えた。


 空いている。


 というより、ほかに誰もいない。


 凪は左右に目を向けた。階段の近くにも、ホームの端にも、人影は見当たらなかった。


 乗ってきた電車は、背後でまだ停まっている。


 この駅で降りたのは、自分だけだったのかもしれない。


 凪はベンチに向かって歩き出した。


 バッグが肩に食い込む。荷物が増えたわけでもないのに、朝になるといつも重くなる。


 座ったら、また寝そうだ。


 でも、次の電車が来るまでなら。


 背もたれに寄りかからなければ、きっと大丈夫。


 そんなことを考えながら、数歩進んだ。


 ふと、誰かに見られている気がした。


 足が止まる。


 何か言われたわけではない。名前を呼ばれたわけでもなかった。


 ただ、背中に視線を感じた。


 誰もいないと思ったけれど、見落としていただけだろうか。


 凪は振り返った。


 そこにいて、凪を見ていたのは――。


⸻


① 乗ってきた電車の車掌さん。

こちらを選んだあなたは、第八章へ進んでお読みください。


② 五、六歳くらいの、一人の女の子。

こちらを選んだあなたは、第九章へ進んでお読みください。


⸻


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。