最終決戦
蹴り、突き、爆発。遠方からの射撃。下からの奇襲。向こうで二人が組み合ってる──と見せかけて別方向にも攻撃を飛ばしている。ハイレベルな戦いが尚も続いている。クロロは格上相手に善戦している。怒濤の攻撃の嵐を掻い潜りながら、腰に常備している袋から砂鉄を取り出し球体を造って飛ばしたり、剣にしたりして戦っている。勿論、飛ばした砂鉄は回収する。バルカンは敵か味方からコピーしたらしいスキルを使いつつ、キャノン砲やマシンガンを乱射しながら、相手の動きを見て、たまに欠伸をして右手で頭をかく。オークスは基本的に体術を使い戦っている。狙われて攻撃を受けたときは背負っているバッグ(?)から何やら物騒なもの(ミサイルや機関銃)を出し回避する。さて、一方オーバーは……?
「…………………」
「イレイザーブレイク!!…完璧攻防!!」
「………………………」
「よっ!……ほっと!!……おおっとぉ!!蜂の巣・身ぐるみ剥ぎ!!」
「…………………………………」
「太陽系!!……ぅわっ!?形状変化、槍、のち短剣×二十五!!」
「…………………………………………………」
「ク~ロ~ロッ!!そろそろ砂鉄切れか!?」
「ご心配なく!!まだまだありますよ!!」
「二人まとめて片付けてやる!!」
「…………………………………………………………………」
「皆凄いなぁ~…」
一方オーバーはふっかふかのベットに寝転んで戦いを観戦していた。
「まさかあんなにあっさりやられるとはな~…」
前回、生き残った(?)四人が一堂にかいし、これから最終決戦が始まる~…と言うところでクロロの放った砂鉄の球がオーバーの体に風穴を空けた。オーバーは、自分に向かってきていた球が急に登場したバルカンとオークスと言うよく分からないやつによって砕けたか塵になったかと思い油断し、安心していた、すると急に腹部に激痛が走り、気絶して、気が付くと休戦の時に送り込まれた部屋にいた。
「おぉおぉおぉおぉおぉ……物凄い戦いだな~…こんなのに混ざってたかもしれないと思うと……背筋凍るわ~…」
思いっきり他人事のようにぶつぶつ言っているオーバー。まぁ他人事だが。
そんな風に激戦を観戦していたその時、部屋の中に扉のようなものが幾つも現れた。
「オーバー!!何でやられた!?」 「オーバーwwwwwwww馬鹿すぎワロタwwwwwwwwwwwwwwww」 「おいお前!!あそこまで行ったらもう最後まで行けよ!!」 「そう言えば一度も会わなかったな、お前と。」
扉からジェット、バクー、シルク、アベルが顔を出した直後にそれぞれが好き勝手言っている。
「もううるさい!!出ていけ…出ていって下さい!!こちとらずっと逃げ回ったり、戦ったり、逃げ回ったりで…もうヘトヘトなんだよ!!……なんですよ!!」
自分より上の者がいるので(まぁ全員そうだが)最後に申し訳程度に敬語を混ぜる。
「えー…いいじゃんか~…」 「む。そうか、では後で手合わせしよう。」 「それよりクロロの妹と付き合ってるってマジ?」 「!?……wwwッwwwwwwwwハッ…wwwwwwww!!」
シルクが笑いすぎて息ができていない。オーバーはそのまま笑い死ねと思った。そしてアベルの質問は無視。
結局また後で、と言うことで四人には帰ってもらった。激闘の様子が映し出されていたテレビを見ると、もうクロロの姿はなく、オークスとバルカンが死闘を繰り広げていた。
「…………………」
オークスが背中のバックに収納されているマジックハンドのようなものをフルに使用し、イケイケで攻めていた。が突然動きが止まり、前のめりに倒れ、音を立てて弾けて消えた。オークスが立っていた場所の下から針のようなものが伸びていた。物質増殖のスキルでも使ったのだろうか。生き残ったバルカンが両手でガッツポーズをしながら天に向かって(室内だが)吠えていた。
「………………そういうキャラじゃないだろ……」
やっぱりか…オーバーはそう思った。この行事が始まった当初から思っていた。予想通りの結果だ。予想通り、思った通り、バルカンが生き残った。出来レースじゃないか、やっぱりだ、思った通りだ────
「……………くそっ……」
そう思っていても、内心では悔しくてたまらなかった。
これから後書きの所は、技の説明を書きます。本編部分でも少しはしていきたいのですが当然のことながら分かりづらいので(この説明によって更に分かりづらくなるかも知れませんが)こんなのどうでもいい。と言うかたは見なくても結構です。
取り敢えず今回出た技を
完璧攻防
とある放浪者からバルカンがコピーしたスキル。自身の周りに薄い膜を張り、それに敵意ある攻撃が当たると、その攻撃を繰り出した相手に向かって膜から攻撃が繰り出される。遠距離だろうが近距離だろうが中距離だろうがお構い無しさ。バルカンのお気に入りのスキル。
太陽系
大~小の砂鉄の球体をくるくると自身の周りを高速回転させ、球体を平たくし、次第に電動ノコギリのようになる。(丸い形のやつ)
蜂の巣・身ぐるみ剥ぎ
布で相手をくるみ、その中で銃や剣等を使い袋叩きにする。本編の激闘では、成功していない。




