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再開……?

ミナヅキ

人のスキルが分かるスキルをもつ。何故かオーバーはこいつのことが苦手。

「なんだこれ……!?」

朝起きて、ご飯を済ませて、牛乳一本飲んだあと外に出ると、物凄いことになっていた。俺達が戦っていたらしい所が跡形もなく無くなってるじゃねーか!!

「はーい…じごしょりだよ~じごしょりだよ~…退いて退いて。」

作業服を着ていて、右手にスコップ、左手にツルハシを持っていて、腰には工具類がたくさん入っているベルトみたいなのが巻かれている。そして頭には、安全第二と書かれたヘルメットを被ったおっさんが、ゆっくりと俺の前を通った。

「え…あの~すいません。何が起きたんですか?」

よく見渡すと、そういうおっさんがたくさんいて、忙しそうにしている。ツッコみたいことがたくさんあるが、まず何が起きたか説明してもらおうか。

「何が起きたか…だって?……さて、何が起きたのでしょう。」

………そんな年になって何カッコつけようとしてんだ。逆に気持ち悪いわ。

「ぜぇぇんぶ!!あんたらのせいでもないんだぁお!!」

うるっ…せぇ~~!!!!……鼓膜が裂ける程のでかい声が聞こえたので、俺はそっちを向いた。そこには、このおっさん集団のボスと思われる奴があぐらをかいて、血相変えて座っていた。立てた木の板の上に。バランス感覚スゲーな。

「あんたらが!!ところ構わず!!ぶち壊すから!!修理が大変って訳じゃないけど!!はらがたつんよぉ!!」

………ん?……ん…大変じゃねぇのかよ!!紛らわしい!!じゃあ何で腹立ってんだよ!!

「わしらはこう見えて、ぷろぐらみんぐってやつが相当得意でな。あんたらが戦ってた場所、つまりここは、わしらが作ったんや。」

…確かにプログラムされた所だから、ところ構わずぶち壊しても、修理が大変って訳じゃないな。

「んでぇ…そのぷろぐらむを制御する所があるんやけど…そこが誰かにめちゃくちゃにされてしまったってわけや。あんたが出てくる前…ちゅうか、誰かが出てくる前に、形だけは戻したんやけど…」

あーもう長そうだから、省略。


つまり、もとの形にまでは戻したけど、何処に壁が有るかとか、そう言う障害物とかが分かる機能がまだ出来て無いらしい。だから部屋でまだ待っておいてくれ─ってことで、部屋に追い返された。何だよ…誰だよ犯人。面倒臭いことしやがって。

「あ、そうそう!!あんちゃん!!」

さっきのおっさんの大将が、ドアからひょっこりと顔を出す。

「待っとる間退屈せんように他の部屋に行けるようにしたけぇのぉ!!ほれ部屋の表!!じゃあの!!」

……一回も読点と句読点付けずに喋って帰っていった。まぁ忙しいんだろうな。

「で?…なんだっけ…部屋の行き来が自由に出来るんだっけ?他のと自分のとの。」

名簿には、脱落した奴等の名前もあった。参加してない奴の名前も。これ全員に配ってんのか?だとしたら、いきなり誰かが入ってくるってこともある…てことがあるな。

「大丈夫じゃわい!早起きした者にしか配ってないけぇ!!」

俺の心の声が聞こえたらしい。なんだ、そうか…なら一安心…

「おっひさぁー!!オーバー♪」

いきなり目の前に扉が現れて、その奥から勢いよく人影が飛び出してきた。……ミナヅキだ。

「元気してた?まだ脱落してないみたいだね」

「離れろ気持ち悪い。」

普通なら、女の子に抱きつかれて喜ぶところだが、こいつに抱きつかれても、何故か全然嬉しくない。

「…何しにきたんだ?」

本当に…用がないなら帰れ。俺はジェットのとこに行きたいんだよ。あの三姉妹のことについて聞きたい。

「…訂正だよ。君のスキルは反射神経じゃあない。それだけ。じゃあね」

「は?えっ…ちょっまっ…!」

本当にそれだけ言うと帰っていった。…何だよ。俺が悪かったってのか?…まぁちょっと冷たくし過ぎたか…?ってそんなことより、俺のスキルが反射神経じゃない…?じゃあ一体なんなんだ?今までの回避率は何だったんだ?まさかまだスキルは使えるようになってないのか?

「……考えていてもしょうがないな。ジェットのとこに行こう。」

あいつ…鬱になって死んでなきゃいいけど。

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