行事の様子と警備の様子
はぁっ…はぁっ…はぁっ…!!
全力疾走する偵察者。
「くそっ!!いったいどうなってんだ!?」
辺りを慌ただしく見渡しながら走る。人の気配は一切ない。
はぁっ!!はぁっ!!はぁっ!!くそっ…さっきからずっと走ってばっかりだ!!つ…つ…つ…つ…
「つまんねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
この行事が始まってから結構たったと思う。なのに…人数は全然減ってない!!さっきから三十人位が固まって襲ってくる!一体何人いるんだようちの軍!!
「「「うぉぉぉおおぉぉお!!!!」」」
「また来たぁ!?」
体力がもたねぇ!!いつまで続くんだこれ!?
「……まぁ逃げてばっかじゃ駄目だよな!!」
俺は追ってくる群れに向かって突っ込んでいった。
いや、いこうとした。けど、黒い球体が物凄いスピードで飛んできたので、横に避けた。
「おい!!逃げんなぁぁッ!!」
さっきは逃げてばっかじゃ駄目だよな☆とか言ってたけど…実際こいつから全力逃走中なんだよね。
「っていうかしつこいよ!!クロロ…だっけ!?」
名前を聞いても、黒い球体が無数に飛んでくるだけだ。よ~し、逃げよ。
「この場所から脱出!!」
とか言ったらワープできないかな~とか考えてみたり。
「あ~~~~~…………警備って暇ぁ………」
入り口でぐで~…っとだらしなく横になっているアース。その周りは鼻がつうんとするような臭いがして臭かった。
「まぁまぁ…もしかしたらすんごいのが来るかもしれないよ?」
「今まで来た奴等は全部雑魚だしぃ~~……」
ジュピターの励まし(?)にも、全く耳を貸さない。
「てかここらへん臭い~~……」
それはあんたのせいだろう。ジュピターは心の中でそう言った。
「誰か来いよぉぉ~~…凄い奴ぅ~~…」
そんなに暇なら自分の軍に帰って仕事なりなんなりすればいいのに。また心の中でそう思ったジュピターだった。
よう皆。俺は泥棒だ。しがない泥棒。名前はない。俺は名前なんかに縛られない。自由な奴なんだ(意味不明)。今回はかの有名な軍、ラステイル軍がターゲットだぜ。
とある情報によると、いま何かの祭りとかで、中はほとんどすっからかんらしい。その間に頂くぜ。
「いざ侵入!!」
この軍の警備システムはステルス機能だか何だか知らないが、俺は何でも見えるんだよ。セキュリティ対策はバッチリだ。
入り口が見えてきた。やっぱ泥棒は正面から堂々と…
「うっしろ~のしょ~めん…」
歌が聞こえる。背後から。俺は冷や汗をかいたぜ。振り返るより先に、頭を掴まれて…
「だぁ~~あれ♪」
頭を掴まれて…つかまれて…ツカマレテ…ツカ…ま…ラ…
ぐしゃっ……
「ほぅら、ね。やっぱり雑魚ばっか…」
手を真っ赤に染めた少年は、ニヤッと笑い、それと同じくらいに赤い山に、何かをぽいっ…と投げ捨てる。
「つまんない…♪」
アースが警備についている入り口というのは、軍の外です。ラステイル軍の外は、山なんてありません。すなわち、アースが何かを捨てていた赤い山とは…
ふぅ。




