乱入、侵入大歓迎?
バスター
マジカッケェが口ぐせ。スキルは今のところ無し。力が異常に強い。
「けーけけけけけけかかかかぁぁアァッ!!」
異様に広いホールを蹂躙する。
「はいはいはいはいはい!!はいはいはいはい!!」
周りに群がる雑魚を一蹴する。
「きたきたきたきた乗ってキタァァァーーー!!!!」
そんな俺、バスター。名前までマジカッケェ。
「失礼。少々頭が特殊な人物が紛れているようで…」
「おぉ前もぉぉ!!瞬殺だぁぁ!!」
目の前に明らかにキザそうなやつ発見!!直ぐにやってやんよ!!
「直ぐに静かにしなくては、ですよね♪では──」
背広を着て、眼鏡をかけていて、髪はそんなに長くない。背は結構高い。そんな男に挑んだ俺、マジカッケェ。
「どぉらぁ!!わんぱ─」
「アンインストール!!」
体に触れられて…そこからは覚えてない。そんな俺、マジカッケェ。
はぁっ…はぁっ…皆どうしたんだ!?血の気が多すぎる!!いや、これが普通か!?
「新人…覚悟ぉぉ!!」
うぉわッ!!また来た!!だから俺は…
「避けるだけで…攻撃系のスキルじゃないんだよ~~~!!」
この場は、逃げるが勝ち~~!!
「オーバー発見!!俺とあーそーぼ♪!!」
うげッ!!逃げた先にはギア!!どうしましょ!!取り敢えず…
「後ろのやつどけぇぇぇ!!」
俺は、後ろの大男っぽいやつをまわれ右の勢いで回し蹴りし、フッばした。
「ヒュー♪強くなってんなぁ!」
自分の強さに感心するのもつかの間、ギアが向かってくる。…止めろ!!俺は旨くない!!
「ガッゲェェェ!!!!」
突然横から、化け物のような叫び声が響く。と、同時にギアが真剣な顔をして、進行方向を変える。誰だ!!本当にありがと──
「休んでる暇なんてないんじゃね?」
背後から球体が飛んできた。砂鉄だ。
「俺、お前に恨みないんだけどさ…」
…………あ、思い出した!!お前は…
「ホルムの兄、クロロ!!」
「ご名答。兄弟でクロロ・ホルムだよ。」
薬品みたいな名前だ。こいつのスキルは言われなくてもわかる。多分磁力使いだろ。
「まぁ自己紹介はそれくらいにして…いくぜ、マグネット!!」
「ふわ~~ぁあ…眠くねぇ…」
首を掻きながら、ポケットに手を突っ込んだまま歩くオークス。
「──状況、安全。人数、半径三百メートルには……いない?そんなバナナ。」
一人でぶつぶつ言いながら歩き続ける。
「わーにーんぐ~♪わーにーんぐ~♪」
くるくる回りながらモニターの前に座り、キーボードを叩くライン。
「……どしたの?ライン。」
同じくモニターの前に座っているガロロンが、キーボードを慌ただしく叩きながら聞く。
「また侵入者~☆これで十人目~☆」
ラインの報告を聞いてガロロンは、またぁ!?と悲痛の叫び。
「情報は!?」
さらに慌ただしくキーボードを叩きながら、聞くガロロン。
「所属はさっきの奴とおんなじとこ☆んで──あ、やっぱ大丈夫。今から消えるから。」
え?何で!?と少し苛つき気味のガロロン。モニターを確認して納得する。
「バルカン………」
「あ、あとあの三姉妹もリストから消していいと思うよ~☆」
別のモニターを見ると、ジェットと対峙している。ああ、大丈夫だ。そう安心するガロロン。
「ふぅ…侵入者多すぎでしょ…どうなってんの?」
もういなくなる奴等をリストから消そうとした瞬間。
「え!?嘘でしょ!?ちょっとガロたん!!あれ!!」
と、ラインがうるさく叫んでガロロンの座っている椅子を揺らす。
「何!?こっちは忙しいからふざけるのは──!?」
イライラしながらモニターを見るガロロン。キーボードを叩く手が止まる。もう一度モニターを確認する。
「ジェットが…負けてる…?」
そこには、床に倒れて弾けとんだジェットと、高笑いする二人、それを心配してキョロキョロする少女たちの姿があった。三人のうち二人は無傷、怪我をしている一人も軽傷で、けろっとしている。
「あの三人…要注意しといたほうが良さそうだね。」
そういうと、ガロロンはまた、キーボード叩きに戻る。




