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紫炎の魔女

この世界において、魔法使いの頂点は「賢者」と呼ばれる。しかし、その賢者たちですら恐れをなして敬遠する一人の少女がいた。

紫髪の魔女、イブ。

彼女が冠する異名は「焦土の支配者」。

彼女の放つ一撃は、地形を書き換え、生態系を絶滅させ、一夜にして強大な城塞都市を灰燼に帰すと言われている。その魔力はあまりに巨大で制御不能。かつて彼女を勧誘しようとした某国の騎士団は、彼女の「くしゃみ」一つで壊滅したという逸話まであるほどだ。

この傲慢不遜にして最凶の魔女を、力によって屈服させ、その首輪を握っているのが【マスターピース】のリーダー、リアムである……というのが、今や王都の誰もが信じて疑わない伝説であった。


活気と熱気に満ちたギルド「マスターピース」のカウンター。

受付嬢のサオリは、眉間に皺を寄せながら、目の前の青年――リアムに切実な声をかけていた。

「リアムさん、本当に申し訳ありません。本来なら軍を動員すべき案件なのですが、王都の地下水道に、猛毒を持つ多頭蛇『ヒュドラ』が巣食ってしまいまして……。放置すれば王都の水源が汚染されます。……お願いできるのは、あなたしかいないんです」

リアムは引きつった笑いを浮かべ、心の中で「無理だ、死ぬ」と連呼していた。

(ヒュドラ? 多頭蛇? 毒があるの? 魔法使い(自称)の僕がそんなの相手にしたら、一秒で溶けちゃうよ……)

「え、えーと、サオリさん。僕一人ではさすがに荷が重いというか、その……」

「ガハハハハ! 聞き捨てならないな、リアム様!」

突如、ギルドの重厚な扉が爆風と共に蹴り開けられた。

渦巻く紫の魔力の中、一人の少女がセンセーショナルに姿を現す。身の丈ほどもある漆黒の杖を携え、翻るマントの裾からは禍々しいオーラが漏れ出している。

「イブ……!?」

「案ずるな、リアム様! その低俗な蛇など、この私が『深淵の業火』で炭にしてくれるわ! 今日は私を連れて行け。貴方の隣で絶望を撒き散らす権利は、この私にこそ相応しい!」

イブはリアムの隣に並び立ち、傲慢に胸を張る。

サオリは安心したように微笑み、書類にハンコを押した。

「心強いですね。では、リアムさんとイブさん、お二人で。王都の平和をお守りください」

(……結局行くことになっちゃった。でもイブが全部倒してくれるなら、僕は後ろで隠れてればいいよね……?)

リアムの淡い期待を乗せて、二人は王都広場へと向かった。


王都広場。地下水道の入り口付近には、数千人の群衆がひしめき合っていた。

現れたヒュドラは、ビルのように巨大な三つの頭を振り回し、猛毒の霧を吐き散らしている。

「ククク……愚かなる多頭の蛇よ。我が深淵の業火に焼かれ、無に帰すがいい!」

イブが杖を天に掲げる。

「【カタストロフ・バースト】!!」

直後、視界が真っ白に染まった。

轟音。熱風。一撃で城壁を消し飛ばす極大消滅魔法が炸裂し、ヒュドラの巨体は、叫びを上げる暇もなく細胞レベルで蒸発していった。

「「「うおおおおおおおおお!!!」」」

広場を埋め尽くす大衆が、地鳴りのような歓声を上げる。

「見たか! あの爆発! さすがはリアム様のパーティだ!」

「いや、見ろよ……! リアム様は、あの爆風の中でも眉一つ動かしていないぞ!」

当然である。リアムは衝撃で腰が抜けていただけなのだから。

その時、爆風に乗って飛んできたヒュドラの鋭い鱗の破片が、無防備なリアムの眉間へと突き刺さろうとした――その瞬間。

キィィィィィィン!

見えない波紋がリアムを中心に広がり、鱗を塵へと変えた。

守護霊のガードである。

「おおおっ!? 今、リアム様は視線だけで攻撃を消したぞ!?」

「詠唱もなしに……! まさに救世主だ!」

熱狂する大衆。だが、その渦中に、冷めた瞳でリアムを見つめる男がいた。

王国第2位のギルド【スクエア】のギルドマスター、グランである。

(……おかしい。あの男、リアム。今の足の運び、筋肉の強張り。あれは強者のそれではない。ただの、死を恐れる臆病者の反応だ)

グランは口角を歪めた。

(見抜いたぞ。貴様はただの、運の良い『やさ男』だ。メンバーが強すぎるあまり、周囲が勝手に神格化しているだけの空っぽの虚像。……ふん、近いうちに、その化けの皮を剥いでやる)


その夜。

宿舎のリアムの部屋に、いつもの「傲慢な魔女」の姿でイブが現れた。

扉を閉めた瞬間、彼女はモジモジしながら、自ら持参したシルクの紐をリアムに差し出す。

「……リアム様。今日の私、凄かったでしょう?」

「うん、イブは本当に強いね。驚いちゃったよ」

「……嘘。リアム様の方が、ずっと凄かった。あの時、私の攻撃を余裕で見ていた……私、そんなリアム様に、もっと……ひどいこと、されたい」

イブはベッドに這い上がり、リアムの手を自らの細い首へと導いた。

「ほら、早く、私の首を……その大きな手で、締めてくださいっ!」

リアムが恐る恐る指に力を込めると、イブは白目を剥き、小さな舌を覗かせて喜悦に震えた。

「はぁ、はぁ……っ、最高……。次は、私が、リアム様を満足させてあげます……。命令してください。……なんでも、しますから……っ」

イブは自ら四つん這いになり、リアムの足元に跪いた。

昼間の傲慢な態度は微塵もない。そこには、ただ一人の男に奉仕することを悦びとする「雌」の顔があった。

「さあ、リアム様。……ズボンを、脱いでください……」

リアムが促されるままに応じると、イブはうっとりと瞳を潤ませ、リアムの秘部を愛おしそうに見つめた。そして、彼女は迷うことなくリアムの背後へと回り込む。

「ここ……汚してくださいって、言ってるみたいですよ……?」

イブの熱い舌が、リアムの最も恥ずかしい場所――アナルへと這わされた。

「んっ……ぁ、イブ、そこは……っ!」

「あはっ、いい声……。リアム様のここ、すっごく清潔で、良い匂いがします……。もっと、奥まで……舐めてあげますね……っ」

イブは小さな舌を器用に使い、リアムの菊門を執拗に、丁寧に舐め回していく。

ジュル、ジュルリと、粘膜が擦れる卑猥な音が静かな部屋に響き渡る。

「はぁ、はぁ……っ、リーダーのここ、こんなに締まって……っ。私の舌で、ぐちゃぐちゃにしてあげます……っ!」

リアムの体を震わせる、未体験の快感。

最強の魔女が、まるで犬のようにリアムの股間に顔を埋め、一心不乱に奉仕し続ける。

昼間、数千の大衆の前で英雄として崇められた男は、今、一人の魔女による濃厚な愛撫の中で、溶けるような快楽の海へと沈んでいくのだった。

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