名前付け
『今回のコラボありがとうございましたー!』
「こちらこそ楽しかったです」
コラボ配信終了後、俺たちはアスコードというコミュニケーションアプリで会話をしていた。
『まさか桜ちゃんのマネージャーさんがあのゲームを知ってるなんて』
「たまたまですよ。」
『そーなんですね。と、それより!Vtuberとしての名前変えませんか?』
「いきなりですね…」
『だっていちいち桜ちゃんのマネージャーさんとか長いじゃないですか!』
「うーん…」
確かにそうだ。流石に長すぎるし配信を作業用として声だけ聞く人も多いだろう。そんな人たちにとっては長い名前は少し嫌なのかもしれない。それにコメントも打つのが大変そうだ。
「どんな名前にしましょうか…」
『そこらへんは自分で決めるしかないですね…それに私はあくまで先輩ってだけなので。なんなら桜ちゃんに聞いた方が回答貰えるかもですよ?』
「そうですね…次話す時にでも聞いてみます。」
『それがいいですよ!それじゃ今日は本当にありがとうございました!』
「はい、ありがとうございました」
そして通話は切れ、俺は1人部屋で寝っ転がっていた。
「名前かぁ」
考えていなかったわけではない。自分でも自己紹介しにくいなとは思っていた。だからと言って名前を考えていたわけでもないのだが…
「桜さんと明日話すし、その時にでも聞いてみるかぁ」
その日は他に何事もなく終わった。そして次の日…
『なるほどです。それで名前をどうするかという話なんですね』
「そうなんです。どうしたものかと思いまして」
『そうですよねー私からしたらマネージャーって呼ぶ方が慣れてますけど、他の人だと呼びにくいですよね…そう言えばマネージャーの本名はなんでしたっけ?』
「雪ですよ柳雪」
『柳雪…雪月 冬雨なんてどうでしょうか?』
「それは…かなりガッツリとした名前ですね。私的にはYマネとかでもいいと思っていたのですが…」
『もちろん活動をガッツリしていないならそれでもいいと思うんですけど、やっぱり活動するなら綺麗な名前の方が覚えてもらいやすいかなって。それに今はそんなにいませんけど、マネージャー自体が配信に出てくることはたまにあるらしいんです。だからその名前被りを避けるためにもこれくらいがいいんじゃないでしょうか?』
「なるほど…」
流石登録者3万人超えの新人Vtuberだ。最新の配信が三万人記念配信と二万人記念配信でたった数日でその数増えているので界隈では結構話題に出ていたりする。他の同期の人たちもかなり人気なのも相まって9期生はかなりの人気らしい。そんなプロの意見だ。素直に聞くべきだろう。
「じゃあ、今後は雪月冬雨として活動します」




