森の仲間たち
第三話です。楽しんでいってください。
「まずはこの3匹。」
見た感じ、虎と熊、そして狼だ。3匹とも怪しいものを見る目でこちらを見ている。
「なんだ?新入りか?」
この声の主は右にいる狼だろう。かなりイケボだ。
「ああ、紹介するよ。こちらラーメンを食べて早主君の姿になった陽一君だ。」
「紹介してもらった通り、僕は野咲陽一です。よろしくお願いします。」
「ああよろしくな。」
「よろしく。」
「………」
見た感じ狼と虎はフレンドリーな感じだが、熊はシャイなのか人と関わりたくないようなタイプなのか。
「俺は虎の庄兵衛だ。そちらの世界ではアムールトラと呼ばれている種類だ。この森の三勇士の一員だ。なんか困った事があったら教えてくれよな。」
こいつは多分いいやつだ。いや、絶対。
「僕は狼の喜助。庄兵衛と同じく三勇士の一員だ。僕は君の世界のダイアウルフだ。もう絶滅してしまったらしいがな。」
こいつも仲良くなりたいタイプだな。しかしダイアウルフがまだ生きていたとなると大発見だな。戻れたら学会とかで発表とかしてみたいものだがこれは秘密にしておくのがいいな。
「俺は熊の鴎外。」
かなり小さい声で言った。それに薄々気づいていたがなんか聞き覚えのある名前だな。
「えーっと、こいつは少し気難しい性格なんだ。2人と同じく三勇士の一員で、リーダーも務めてくれている。この森にいる動物の中で嬉一、僕に匹敵する強さで、僕と嬉一と共にこの森の三大強獣とも言われている。種類で言うと、えーっと、ヒグマだな。頑張って仲良くなってくれ。かなり頼りになるぞ。」
ヒグマでこの大きさとなるとかなり強いぞ。喧嘩にだけはならないように気をつけよう。
「じゃあ、色々手伝ってやってくれ。」
3匹と別れると小川の方に来た。
「そろそろ来るはずなんだがな。ちょっと待ってくれ。」
そう言って1人と1匹で待つ事10分。
「お…?来るな。」
そう言ったら滝の上から大きな水飛沫がたった。逆光で大きな影になっている。あれは…ワニだ…。大きなジャンプで滝壺に落ちた。あれ…?滝の勢いで溺れている。すかさず武丸さんが助けに行った。川の中に入ってワニを掴んで上がってきた。
「武丸さんって馬鹿力なんですね。」
「あぁ。モモンガの割には強いと言われている。上に飛ぶこともできるし水の中も泳げる。そして言ってくれたように馬鹿力だ。そして忘れていたかもしれないが私は精霊だ。水や火、風なども操る事が出来る。三大強獣の一員として恥じない強さだ。」
強いって自分で言うんだな…笑。強いことはわかったからこれからもたくさん頼っていこう。おっと、忘れてた。ここに来たのはワニに会うためだった。
「ところで、そこのワニさんは…」
「あ、忘れてた。自己紹介してくれ。」
「ワニの和邇だ。よろしく。君の世界ではナイルワニと呼ぶらしい。僕も君のように最近入ったばかりなもんでかなり弱くてドジですが最近鍛錬頑張ってるので近いうちに強くなります!期待しててください。」
弱くてドジなのは登場の仕方でわかった。入りはかっこよくて大きく見えたが着地がとてもださかった。待てよ…?意外と近くで見ると小さい?歯も牙って感じじゃなくて人間の歯みたい。
「おい、今失礼なこと考えてるだろ。」
感は鋭い。
「とりあえずよろしくお願いします」
「よろしくお願いします。」
そう言って別れを告げたら次は小川に沿って池の方に向かった。あれ?さっきここ通ったような。あ、そうだ。鹿とかが居たところだ。少し歩いたら案の定さっきの3匹が居た。鹿と豚と狐だ。
「紹介するよ。まず1匹目、鹿の一郎だ。ここ日本に生息するニホンジカと同じだ。そして2匹目、豚の二郎だ。じろちゃんはランドレース種と呼ばれる豚だ。3匹目は狐の三郎。種類はキタキツネと言って、ご存知の通り日本だと北海道とかに生息しているやつだ。3匹は僕と同じく精霊だ。しかし僕ほど強くはない。戦闘向きの能力ではなくこの森を綺麗に保つ為に役立っている。警戒心は強い3匹だが仲良くなったらいいやつだから仲良くしてくれ。」
「よろしくお願いします!」
そういうと3匹は互い互いに顔を見合わせて
「よろ、しくお願いします…」
「私もよろしく、、お願いします。」
「よろしく……」
かなり控えめだな。まあいい。これから長い時間かけて仲良くなっていきたい。
「おっと、新入りか?」
突然後ろから若干ボーイッシュな女性の声が聞こえてきた。振り返るとさっき飛んでいたアオサギがいた。
「はい!ラーメンを食べたらこの姿になってしまった陽一と申します。仲良くしていただけたら幸いです!」
「ああもちろんだ。よろしくな。私はアオサギの麗音だ。攻撃力はあんまりだが速いから役に立てる場面も多いと思う。」
おーさすが鳥だ。
「では私はこれで、見回りに戻るとするよ。」
「ありがとなー麗音。」
「ありがとうございました。」
そういうと麗音さんは大きな羽を広げて飛び立っていった。
「これで今この森に居る動物はこれで全員だ。僕もこれから仕事があるからさよならとさせてもらうよ。陽一はこれからどうするの?」
「んー、」
杉の木のところに戻ったら嬉一さんに追い返されるだろうしな…カフェに戻ろうかな。
「カフェに行ってゆっくりします。」
「そうか、とりあえず今日は疲れたと思うからゆっくりしなよ。」
「はい。わかりました。」
「じゃあ、また。」
「さようなら。」
別れを告げた陽一は、カフェに戻るために歩き始めた。
第三話はどうでしたか?第四話もあるのでぜひお読みください。




