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第二期 第7話:神々の遺産と、“運命調律者”の目覚め
《オラクル・アーカイブ》での開示から三日後。
ユウトたちは、世界学園連盟の外郭区に位置する転移ゲート前に立っていた。
パン屑まみれの紙片に記されていた古代ルーン。
それは失われた神々の遺産への座標だった。
「遺産の封印地点……ここか。
裏世界学園。記録上では存在しない学園だ」
アリシアがデータパネルを操作しながらつぶやく。
その学園は、かつて“次元災害”に巻き込まれ、次元の狭間へと沈んだとされていた。
今や存在を知る者すら限られている、影の学園。
「運命を調律する装置が、その中にある」
そう語るのはロゼッタだった。
彼女もまた、神々の時代に通じる家系の末裔。
「ただし、入るには“共鳴因子”が必要なの」
「え、それって……」
「そう。ユウト、あなたの《強運》だけが、門を開く鍵」
ユウトはポケットから、例の紙片を取り出す。
風が吹き、それが光を帯び、ゲートの魔方陣が反応する。
「行こうか。運命、焼き直す時間だ」
──次元転移、開始。
チーム《強運》、未知なる学園への潜入が始まる。
だがその背後。
仮面の男が、黒衣の者たちに報告していた。
「彼らが動きました。目的地は……コード封印領域」
「ならば、“第零の調律者”を目覚めさせろ」
その声は、かつて神々の座にあった者の残響——




