表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕のSNSスキルが世界を書き換える〜傲慢令嬢はミュートされました〜  作者: にんじんさん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
9/15

第9話領主の徴税と歪んだ法律


 鼻を突く家畜の臭い。ぬかるんだ泥道。

 辿り着いた東の果ての領地は、お世辞にも栄えているとは言い難い。

 それなのに、広場に集められた領民たちの表情は、一様に恐怖で引きつっていた。


「おい、ぐずぐずするな! 今月分の『通行税』と『生存税』を差し出せ!」


 怒号が響く。

 革鎧を着た兵士たちが、老人の手から強引に麦の袋を奪い取っていた。

 泣き叫ぶ子供。それを冷酷に見下ろすのは、天幕の奥、豪華な椅子に深く腰掛けた肥満体の男。この地を治める悪徳貴族、ハロルド伯爵だ。


「無礼な平民どもめ。私の領地を歩き、私の領地で息をしているだけで税が発生するのは当然だろう」


 贅沢に指輪を嵌めた手で、極上の干し肉を口に放り込む。

 この男、自らの遊興費を稼ぐためだけに、毎週のように新しい税を勝手に作り出していた。逆らう者は即座に反逆者として処刑。魔法もスキルもないこの世界、領主の命令は絶対の法だ。力なき領民に拒否権など最初からない。


「……ひどすぎる。何が生存税よ」

ある少女の声が聞こえる。10数そこらだろうか。

 怒りに身体を震わせ、袖をぎゅっと掴む。

 ある人は、今にも飛び出しそうな目付きで睨みつけていた。


「大丈夫。あんな理不尽な法律、世界ごと消してしまえばいい」


 静かに脳内の画面を立ち上げる。


【ハロルド・フォン・クライスト】――ステータス:強欲・領主


 いつもなら、ここで即座にミュートのボタンを押す。

 けれど、今回は少しやり方を変える。この男をただ消すだけでは、この領地の混乱は収まらない。

 僕は、ハロルドのステータス画面の裏にある、もう一つの項目に視線を走らせた。


【領地所有権・爵位】――『譲渡・書き換え可能』


 なるほど。僕のこの画面、ミュートするだけが能じゃないらしい。

 僕はニヤリと笑みを浮かべ、あえて兵士たちの前に姿を現した。




お読みいただきありがとうございます。

次回、どうするつもりなのでしょうか?

評価とブックマークをおねがいします。

お楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ