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死に戻りクズ勇者は勝手に生きたい〜こんな奴に勇者は任せておけない!  作者: Masa(文章力あげたい)
黄金の鉱山編

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第94話 ナナシが持っていた謎の刀?

 地下層にいる魔物たちを倒した、ちょっと手こずったけど。


「……はあ」

「オパール、大丈夫?」

「なんとか。 ……姉さんこそ」

「余裕よ、まだまだ足りないぐらいよ」


 さすが姉さん! 私は、ヘトヘトだよ。


 それと言うのも、私たちだけでここの魔物を倒したからだ。


「なゔぃ、ターコ? そろそろ降りろぃ」

「……嫌です」


 この二人がイチャイチャしていて、戦力外だったからだ。


「……魔物がいなくなりました。 行きましょう」


 ターコイズが、下への道を指した。 アメジストに抱かれたままで。


ーーなんだかなぁ? でも、変なことを言うと、また機嫌を損ねそうだし。


「なんでしょう? 早く行きますよ……」


◇◇◇


 階段を降りる。 研究室みたいな場所を抜けた先に、大扉があった。


 天井に届くほどの鉄扉。 ーーそれが開いている。


「開いてるわよ……中は、光って見えないわね」

「エメラルドたちはいない様だね。 ……この扉の奥に向かった様だね」」


 オニギスが、ぼそりと言った。 その表情は、真剣だった。


 どうしたのかな? まあ、オニギスは不感症だから、仕方ないか!


 扉の前に、なにかが落ちてる。 ナナシが大事に持っていた刀だ。


 なぜか、鞘が抜けていて、地面にめり込んでいる。 ーー深く突き刺さっていて、私には抜けそうにない。


「……ナナシ」


ーー大事なモノだったのに、どうしてここに?


「オパール、早く行くわよ!」


 姉さんが、呼んでいる。 早く行かないと。


ーーこうして、私たちは光の中に入って行った。


◇◇◇ ーーキャス視点


 階段を降りきった先ーー趣味の悪い研究階層を抜けた先。


 天井に届くほどの鉄扉の先は、光って見えないわね。


 そして、開いた扉の前に。 剣が刺さっていた。


ーーみんなは、扉に夢中で気づいてないわね。


「……ふむふむ? これは、業物ね!」


 私は目を細めた。 私の剣使いとしての本能が告げているわよ。


『そこのサキュバス……妾を助けてくれ』

「剣が、喋ったわ!」

「キャス、どうしたの? ……早く行くよ!」

「そうです! みんなに置いてかれますです!」


ーーあれ? 私にしか聞こえてない? そう思ったけどーー


「抜いてやれ……」

「え?」

「聞こえたんだろう? ソイツの声が」


 ルーブが私に、抜けと指示をする。 私だけだと思ったのにーー


「これ、結構すごいことだと思わない? 剣から声が聞こえるのよ」

「キャス? それは剣じゃないよ?」

「刀です!」


ーーな! べ、別に。 剣でも刀でも、どっちでもいいわよ!


 私は、ソイツを片手で持って、抜こうとした。


『え? ソナタ、妾をそんな適当に引き抜くのかえ?』

「別に、抜ければいいでしょ?」

『……ちょっと、あり得ないんですけど、今大切な出会いのシーンなのに、そんな扱いはないわ〜 ドン引きなんですけど!』


ーー何コイツ? 私じゃなくて、ミアにぴったりじゃないかしら?

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