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死に戻りクズ勇者は勝手に生きたい〜こんな奴に勇者は任せておけない!  作者: Masa(文章力あげたい)
黄金の鉱山編

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第79話 地の精霊王 ノーム

『血を流すことを嫌う其方が、我を呼ぶとはな……』


 声が耳に響いた。 目の前には金髪の美女が現れていたーー


「……地の精霊王ノーム」

「オパールすまない。 どうやらオイラが余計なことをしたみたいだ」


 私の横にはオニギスが、神妙な表情で蹲っていた。


『ノームちゃん! 聞いてよ、あのオニギスって奴。 嘘をついたのよ!』

『……フレイア。 可哀想に……』


 ノームが、ゆっくりとこちらを見下ろした。


『嘘つきは、どこのどいつじゃ?』

「黒のボディスーツの奴よ!」

『ふむ、あの生物か……』


 精霊王は、オニギスを見た。 ーーオニギスが、じりっと後ずさった。


『……フレイアの話は本当か?』

「……いや。 オイラは嘘はついてないぞ!」

『……そうらしいが?』


 空気が、重くなった。 ーー圧だ。 これが精霊王なんだ!


「嘘よ! また、嘘をついてます〜 なんて酷い奴なの!」


 フレイアは、片手で首筋を押さえていた。 もう片手には、何かを持っていた。


ーーあれはポーション?


「痛いわ、本当に。 ……これは慰謝料ね」

『おいおい。 傷を治したら、証拠がないだろう?』

「あ、ウッカリしてたわ。 ……どうしましょう?」

『まったく、しょうがない奴よの〜』

『「ワハハハハ」』


 二人が顔を見合わせて、爆笑していた。 なにこの状況?


 そんなフレイアが首筋から、手を離した。 そこには、傷なんてなかった。


 血が噴き出る程の怪我をしたはずなのに。 通常のポーションじゃ、治せない程の傷を一瞬で? 


ーーまるで、聖女みたい。 世の理に反する力だ。


『して、フレイア』


 ノームが、腕を組んだ。 私たちを再び睨んでいる。


『その生物を潰せばよいのか』

「ええ、そう! 嘘つきをぺしゃんこにして!」

「だから、嘘はついてないって……」


 オニギスは呆れたように、そう呟いた。


ーーその時。 ノームの目が、こちらを向いた。


『小娘。 名は』

「……オパールです」

『そちらの赤髪は?』

「……ルビーだけど」


 姉さんは絞り出したかのように、声を出した。 ノームは私をしばらく眺めた。


『フレイアよ。 この者たちはお主のお気に入りか?』

「え? なんで、そう思ったのよ!」

『だって、お主が作った衣を着ておるではないか』

「あれ? あれれ? 本当……ね」

「……は?」


ーーえ? この衣装の製作者、この人なの?


 私はターコイズに話を聞こうと、後ろを振り向いた。 ーーしかし。


「え? いない?」


ーーターコイズはいなかった。 それどころか、アメジストとそしてエメラルドも。


「そんな……だって」

「オパール。 あの金髪エルフが、エメラルドの名前を言ったから『居る』と誤解したんだね? でも……」


ーーエルフの嘘だったんだよ。 この部屋に入った時から、オイラとルビーとナナシ、そして君しかいないよ?

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