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死に戻りクズ勇者は勝手に生きたい〜こんな奴に勇者は任せておけない!  作者: Masa(文章力あげたい)
黄金の鉱山編

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第33話 ギルド会議

 次の日の昼頃。 私たちはミートにギルドの大広間に呼び出された。


 そこには私たちを始め、たくさんの冒険者が集められていた。


 二階まで吹き抜けの広間が、ぎっしりと埋まっている。 装備を担いだ荒くれ者たち、青ざめている駆け出し。 ざっと見て、百は下らないわね。


「はあ、この拘束させなければ、みんなを魅了できるのに……」

「駄目です!」

「キャス! 大人しくしててね」


 私は服が脱げないように、手枷をミリィによって嵌められていた。


 集めたのはギルドの職員たちなんだけど、その真ん中に立っていたのは、師匠だった。


ーーなんで真ん中に師匠がいるの? ギルドの職員が師匠を真ん中に立たせているの?


 横を見るとアゼッタたちも前で神妙な態度で立っている。 ルミス、影丸与一、そしてミート。 みんな一様に顔が硬い。


 ーーあれ? フレイアは? いない。 どうしたのかしら?


「黙れ! 雑魚ども!」


 師匠ーーマルクが、冒険者たちに喧嘩をうっているわね?


 それだけで、ざわついていた広間が水を打ったように静まり返る。 百人の荒くれ者が、たった一言で黙る。 なんでよ?


 私が不思議がっていると、ミアが耳打ちをした。


「キャス。 ミートから聞いた話だけど、第一層で大暴れしたらしいよ」

「はあ……」


ーー相変わらず、なにやっているのかしら?


「集まってもらって感謝する。 まず、結論から言おう」


 師匠は、広間全体を見渡した。


「ガランド山脈は、本日をもって完全封鎖とする」


 ーーどよめきが、起こった。


「ふざけるな! 俺たちの稼ぎはどうなる!」

「中にはまだ冒険者がいるんだぞ! 話はソイツらが帰って来てからだろ!」

「そうだそうだ!」


 怒号が飛び交う。 当然ね。 この街は、あのダンジョンで食べているんだから。


 師匠は、それを黙って聞いていた。 ギルドの職員が静かに続けた。


「ダンジョンの中の冒険者、並びに第二層の住民たちが消失しました……」


 大広間の空気が変わったーー


「誰一人も、帰ってきていない。 この人たちを除いて……」


 空気が、凍りついた。 誰かの持っていた武器が、床に落ちる音がした。


「消息を失った。 遺体もなく、痕跡もなく、争った跡もない」


 師匠が話を続けた。


「これは事故ではない。 あのダンジョンは危険だ。 よって封鎖する。 異論は認めない」


ーーしかし、そんな話。 誰も信じられなかった。


「じゃあ、中にいる連中は見殺しか?」

「……そもそも、そんなことってあんのかよ?」

「嘘言ってんじゃないだろな? よそ者だろあんたら!」


ーーギルド内は大混乱に陥っていた。 そんな中、師匠は大声をあげた。


「じゃあ、入れ! そして、死ぬがよい! ダンジョンの餌となれ!」


師匠はそう言うと、冒険者たちを出させようとドアを開けた。


ーーしかし、誰も出なかった。 静寂がギルドを支配する。


「腑抜け共め! 誰か、俺と来る者はおらんのか!」

「私! 行きますニャ!」


 バニラが手を挙げた。 当然、私もその後に続く。


 師匠の視線が、真っ直ぐこちらへ向いた。


「キャスが行くなら、私も行くです!」

「お姉が行くなら私も」


私を拘束している、二人が一緒についてきた。


ーー後は誰が行くのかしら? 


「ねぇ! 後は誰が行くのよ? ……ところでフレイアは?」


私がそれを言うと、師匠は淡々とこう言った。


「アイツは消えた訳じゃない……」

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