↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死に戻りクズ勇者は勝手に生きたい〜こんな奴に勇者は任せておけない!  作者: Masa(文章力あげたい)
黄金の鉱山編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

158/244

第19話 邪魔な物は全部排除だ!

 俺は邪魔な障害物を切り刻みながら進んだ。 邪魔者は全て排除だ!


「ギャア!」

「う、腕が……!」


 冒険者共の悲鳴が、うるさくて敵わない。


 ーーしかし、この剣は鈍だな。 全然くたばりやがらねぇぞ?


 もう、ボロボロになってんじゃねぇか。 まあいい。 道さえ開けば、それで十分だ。


「……ナナシ、下ろしなさい」


 バニラが暴れながら俺に言う。 その表情は怒りで満ちていた。


「どうしたんだ? 猫被り女? 語尾まで、猫被りかよ?」


 いつもの「ニャ」だの「ニャン」だのは、どこへ消えた?


「早く、下ろして!」


 バニラはさっきまでの余裕はなく、俺を睨んでいる。


 肩の上から突き刺さる視線。 氷どころじゃない。 刃物の目だ。


 ーー急に本性を出しやがって。 まあ、猫を被られているよりは、いくらか気分がいいがな。


 しかし、コイツは何様なんだろうな? 


 ーーお前の命は、この俺が握っているのだが?


「断る。 お前には最深部まで付き合ってもらう」

「……後悔しますよ」

「はっ。 どうでもいい。 全ては目的のためだ!」

「目的ですか……それは一体」

「お前に関係あるか? 猫耳女?」


 そのまま、俺は先へ進む。


 第二層。 住民街もどきの層だ。


 ダンジョンの中だというのに、石造りの家屋が立ち並び、露店まで出ている。 ここを拠点にする冒険者や商人どもの巣。 こんな場所で寝泊まりできる神経が理解できん。


「お、おい、あいつ……人を担いでるぞ」

「目を合わせるな! 第一層で暴れた奴だ!」

「チッ。 逃げ延びた奴がいるのかよ……」


 噂は俺より足が速いらしい。 結構なことだ。 道を開ける手間が省ける。


 住民街もどきを抜け、第三層へ。


ーーそうだここは、小銭稼ぎの雑魚ハイエナが群がる層だ。


 浅い階層で弱い魔物を狩り、日銭を稼ぐだけの連中。 向上心の欠片もない目をした奴らだ。


「なんだお前? 女を担いで……」

「退け」

「あ? なんだて……」


 一番手前の男を切り刻む。 その様子を見ていた冒険者は逃げ惑う。


「ひ、ひいい!」

「暴行犯だ! 逃げろ!」


 ハイエナどもは蜘蛛の子を散らすように消えた。 ーーつまらん連中だ。


「……無駄な暴力」

「無駄じゃない。 最短経路だ」

「屁理屈です」


 バニラの声が、どんどん低くなっていく。 だが、構ってやる余裕はない。


 そして俺たちは、第四層の入り口の手前、門番の元まで辿り着いた。


「お前は、不殺のナナシか?」

「……確か、エメラルド隊長にボコボコにされたはずじゃ?」


 通路を塞ぐように、『障害物』は立っていた。


「……みなさん。 下がってください」

「あれ? バニラ様!」

「ナナシは危険です。 どうか、どいてください……」


 バニラの声は、震えていた。 余裕の欠片もない、剥き出しの警告。


 ーーはっ。 哀れだなぁ?


 俺の口元が、勝手に吊り上がる。


「どいて下さいだと?」


 いいねえ。 最高だ。 鈍らの剣に、ピッタリな獲物だ。


ーーコイツらには、ずっとイライラしてたんだ! ボコボコにしてやんよ!


 俺が一歩踏み出した。 障害物をボコボコにするためにーー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。