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神のいない世界にようこそ  作者: トキワ
第1章   反逆の始まり
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4話 天賦の才能【ギフト】

この後、少し時間を置いてから、イルは、クリスを呼んできた。




「これからユウにはクリスと実戦を想定した訓練をしてもらうわ。」





「あれ、俺がやってもいいのか?」






クリスは不思議そうに聞いた。





「私は手加減が下手なの。知ってるでしょ。」






「あぁ、そうだった。そうだった。イルが壊すから、この部屋がとてつもなく頑丈になったんだった。」






それから、クリスは少し準備運動をしてから言った。





「さぁ始めようぜ。遠慮は何もいらないからな。」





「うん。そのつもりだ。」





初めてだけどやるしかない。やるんだ!






「じゃあ私が審判するから。試合は風船割りゲーム。ルールはお互いの両肩につけた、この実践用小型風船強化版。略してジーフー。これは一定の衝撃を加えたら割れるから、このジーフーを先に2つ割った方が勝ち。それでいいわね。」






「ハイ!」      「意義なし!」







「それじゃあ始めるわ。レディ〜〜〜〜〜fight!」







合図と同時に僕はクリスに向かって駆け出した。






先手必勝。クリスは僕より強い。





なら、受けに回っちゃいけない。





攻める!






魔力を全身に巡らして僕は右手で、クリスの左肩の風船を狙った。






「いいね。いい勢いだ。」





 バシッッ





「くっ、、」






僕のパンチは、クリスに片手で止められた。




いや、まだだ!






今度は左手で風船を狙う。





「いいね。」





バシッッッ






だめだ。また止められた。今攻撃されたら、まずい、






しかしクリスは何もしてこなかった。






「いいね。いい感じだよ。」





クリスは少し興奮したように叫んだ。





「いい気迫だ、さっきまでとは別人みたいだ。」






「でも、魔力操作に気を取られすぎてる。もっと全身の力を抜いて、、」






これは、、、教えてくれてるのか、戦い方を、






「魔力を一部分に集めるんだ。攻撃する場所に。移動する時は足に。防御する時は、防ぐ場所に。それでもう一度やってみな。」






なるほど、そうすればいいのか。







「ありがとう。じゃあもう一回!」






再び、クリスの風船を割にいく。





バシッッ




バシッッ




バシッッ





やっぱりまだ受けられる。でもさっきよりはいい感じだ。





「じゃあそろそろ、俺も攻めるよ!」




クリスは、そういうと、右手を自分の横に上げた。





「大人げな、、、、」




試合を見ていたイルが横から呆れたように言った。






「大丈夫。俺はまだ19歳だから。」






いや、19歳はほぼ大人なんじゃ。






そう思ってると。クリスの手のひら付近に魔力が集中していくのを感じだ。そして箱のようなものが突然現れた。





なんだ、、、あれは、、、、





クリスはその箱に手を突っ込むと、その箱は途端に破裂して無くなった。





すると、クリスの手にはグローブらしきものが掴んである。





・・あれは、グローブ? 一体何なんだ?





僕が動揺していると、クリスは言った。






「よし。じゃあいくぜ。」





クリスはそのグローブを両手にはめると、僕の風船を割にきた。





とにかく防ぐ!僕はクリスの動きをよく見ながら対応した。





「ぐっっ!」






クリスのパンチは、とても重く、速かった。






そんな攻撃を何度も受ける。






でもギリギリで防げている。







・・いける、、、勝てるかもしれない、、、






ダァァン!

ダァァン!

ダァァン!





「ウワッッッ!」






そう思った瞬間、僕の身体中にいくつもの衝撃が加わった。





「ぐっ!」





身体が後ろに倒れないようになんとか耐えたが、風船はガラ空きだ。





「俺の!勝ち!」





クリスは風船を割にくる。





・・だめだ、割られる、、防がなきゃ、 割られないように、壊されないように・・・





「オラァ!」




クリスは風船に攻撃した。でも、僕の風船は割れなかった。




「なっ!」





今だ。ここしかない。






クリスの肩に目をやった。






勝つ!勝つ!僕は勝つ!






クリスに向かっていく。





「くっ!」





クリスは防御にはいる。






・・いや、、見える!





「パアッッッン!!」





僕はクリスの防ぐ手を突破して、クリスの右肩の風船を割った。





あと、、、一つ!











「パアッッッン!!」  

「パアッッッン!!」







僕の両肩でそんな大きな音がした。







「試合終了!2対1でクリスの勝ち。いい試合だったよ。お疲れ様。」





イルが横から言った。






「私もしたくなってきたな。あとで誰かとやろ。」






そこでようやく僕は負けたことに気づいた。






「ふぅーー。」






・・負けたのか、、でも何か掴めた気がする。

僕は大の字で寝転びながら一息ついた。





「ユウ!やるじゃんか!お前!最後!魔力を体じゃなくて、風船に集中させて、防御したろ!自分の身体以外に魔力を流すのってむずいんだぜ。俺負けかけたよ。お前ほんとに、戦うの初めてか?」





クリスが近くにきて大きな声で聞いた。






「ハァ、ハァ、初めてだよ。でも、、なんか、自分でもよく覚えてないけど、何か掴んだ感じはある。」






そう答えた後、体を起こして、僕は聞いた。






「それはそうと、さっきのは何?」






「あぁ。驚いたろ。なんたって俺の天賦の才能【ギフト】は初見殺しだからな。」





「ギフト?」





「あぁ、魔力操作の高等技術、武具錬成【クリエイト】をすることによって,得られる能力だ。魔力を自分の体から外に放出して、魔力の箱を作る。そして中に、魔力を集結させるんだ。集結が終わったら。その箱に魔力を溜めた手を入れる。すると、自分の魔力と魔力がぶつかり合うことによって自分だけの武器が生まれるんだ。この作業が武具錬成【クリエイト】。俺の場合はグローブが生まれる。」





「じゃあ、さっきはそれを使ったってことか。」







「あぁ。そうさ。で,俺の能力の話だったな。俺のギフトは【二連撃】。一定以上の強さで触れた場所にもう一度同じ強さの衝撃を与えることができる。さっきはそれを使ってお前のバランスを崩して、風船を割った。」






なるほど、、そんなものがあるのか。

悔しい。負けたことだけじゃない。僕の無知にも。

でも、






「教えてほしい。」





「おぉ。そういうと思ったよ。」





クリスは笑みを浮かべた。






「僕にもその力が有れば、もっとやれる。強くなれる。」





そうだ、、






今はただ、強くなりたい。たくさんの人にたくさんのことを返せるように。どんな時でも自分の信念を貫けるように。













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