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神のいない世界にようこそ  作者: トキワ
第1章   反逆の始まり
13/14

13話 会議

「そういえば、なんで先に遺跡に入ったの?」



イルは、ソウに聞いた。




「あぁそれは。」




ソウは、遺跡から人の遺体が運ばれているのを見て,それで、中の戦力が薄くなった時に潜入したと説明した。




「なるほど。じゃあクリスが戦ったのは、その遺跡から遺体を外に運んでた奴ってことか。」



イルは、納得したようだ。




「俺たちの判断も少し軽率だった。まさか,あの遺跡に、神の雷の幹部がいるなんて。」




「それは仕方ないでしょ。外から見てもわからないんだから。

わからない可能性を捨てきれずにいたら,何もできない。」




「あの水のやつを除いた敵戦力なら、ソウ達だけでも制圧できたはず。なら,判断ミスだったとは断言できない。」




・・うん。僕もそう思う。




「まぁ終わったことだし、いいんじゃないか。」




クリスが言う。




「そうだな。この話はこれぐらいして、次は,新メンバーの紹介と交流だ。」




ソウは僕の方を見る。





自己紹介しろってことか、




僕は立ち上がる。




「僕はユウ。出身は,高木村。早くみんなの役に立てるように頑張ります。よろしく。」




僕が言い終わると、ソウが言った。




「よし。なら,今後のことに備えて、ギフト交流会だ。」





ソウは,クリエイトでベルトを出した。




「俺のギフトは,このベルトから色々な飛び道具を出せる。縄だったり、ナイフだったり色んなものを。あと,このベルトをつけると,魔力が増加するんだ。それで身体強化もできる。」




大体こんなもんかな。と,ソウはベルトを消すと,アカリを見る。





アカリは,立ち上がって目を瞑ると,クリエイトをした。




すると,お札のようなものが何枚か出てきた。





「私はね、目を瞑らないとクリエイトできないんだ。でも私のギフトは応用が効くって評判だよ〜。このお札を使って攻撃したり、防御したり回復したり索敵したり。

例えばこのお札を敵に1枚引っ付けて、私が2枚手で持って魔力を込めたら、3枚分の魔力で敵を攻撃できる。枚数が多い方が威力は大きい。最高記録は、6枚かな。」




アカリは、説明を終えると,フェイを見て言った。




「フェイ次いける?」




うん。と言って、気弱そうな男の子がゆっくりと立ち上がった。




「僕はまだ、クリエイトできないんです。だから,この前だって足手まといだったし、次だって、、、」





「フェイ。そんなこと言うなよ〜。お前は凄いさ。俺の次に。」




クリスが冗談混じりに言う。





「クリスとイルは,もう教えてるんだったな。」




ソウは確認すると,僕を見た。



そしてこう言った。




「わかるか?自分のギフト。」




「うん。」



僕はあの時感じたギフトの能力をみんなに話した。





「僕のギフトは,剣と銃。銃は、プラスの弾とマイナスの弾を出せて,プラスの弾を自分に撃ったら魔力が増加する。マイナスを敵に撃ったら敵の魔力が減少する。特に、弾が当たったところには魔力を集めにくくなるから、急所に向かって打つ。剣は、触っているだけで魔力を持ってかれる。そのかわり、制限を解いたら、剣は魔力で溢れる。一瞬だけどかなり強化できると思うよ。」




「槍のやつとの戦いは?」




僕が説明をすると,ソウが聞いてきた。




「まずマイナスの弾で敵のミサイルを相殺して、プラスで自分を強化。それで最後は剣に溜めてた魔力の制限を切って,それで剣に魔力をさらに増やして勝てた。」




「お前凄いな。戦闘まだ2回目だろ?」





ソウは素直に驚いている。




「お前あれだろう。戦いになると性格変わる奴だろ。」




「うん。そうかも。」




あまり意識はしてなかったけど,言われてみればそんな気がする。




「よし。こんなもんかな。」




と,ソウは言った。





「ちょっといいかな?」




「僕から2つ聞きたいことがあるんだ。」




僕は立ち上がって気になってたことを聞いた。




「解放【リリース】って何?」




「あぁ。それは、、、」




ソウは、イルを見る。





するとイルは答えた。




「魔力操作の奥義。自分の魔力の大半を消費することで、一時的に圧倒的な力を得る。

 そして,持続系と一撃系の2種類がある。

 持続系は、一定時間、自分の魔力が濃くなり,ギフトが強化される。

 一撃系は,超高威力の一撃必殺ができる。

 ちなみに私は,一撃系。」




「なるほど。」




「これは本当に難しい。でもこれができればほぼ負けることはないよ。」




・・だからイルはあの時、僕を逃したのか。





「あと,もう一つ。神殺子のことについて。」





?!?!




僕がその名前をだすと、場に緊張が走った。




僕は,それでも気にしていない素振りを見せて聞く。




「僕はもう知らないままじゃだめなんだ。だから,教えてくれると嬉しい。」




すると,クリスが立ち上がって口を開いた。




「この世界で神と呼ばれている奴は,神の血が流れているんだ。代々受け継がれるその血の力によって,絶対的な力と特有の魔力を持っている。で,神殺子っていうのは、その神の血に対抗できる唯一の存在なんだ。神の血は、他人の魔力を消す力がある。でも神殺子の魔力だけは、消せない。」



「神殺子ってのは、何の法則性もなく,ただの偶然によって,何年かに1人生まれる。神はその存在を感じ取れる。

だから、神の雷を使ってその存在を消そうとする。」




・・てことは、、やっぱり、、




「もう気づいていると思うが、あの子は神殺子なんだよ。」




クリスは静かに言った。




「そして,捕らえても、すぐに殺さないのは、理由がある。

 ギフトは,基本クリエイトした人にしか使えない。

 俺がイルのマフラーを纏ってもイルのギフトは使えない。

 でも神殺子のクリエイトした武器のギフトは,他人でも使用することができる。だから、あの子は、殺されずに収容されていたんだ。」



「教団の力をより強大にするために。」




「だから,あんなに強い奴がいたってことだな。」




ソウも納得していた。




「俺もイルも、わからなかったが、今はもう確信がある。」





「わかった。ありがとう。大体わかったよ。」




僕はそう言って席に座った。




「あの子は僕が面倒を見ます。」



僕がそう提案すると,



「わかった。頼む」




と,ソウが言った。




「よし,他にないか。」




ソウが辺りを見回したが誰も反応しなかった。




「なら,これで会議を終わる。みんな、今日は休んでくれ。」




僕は会議室を出ると,さっきの少女の元に向かった。



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