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神のいない世界にようこそ  作者: トキワ
第1章   反逆の始まり
14/14

14話 可能性論(インフィニティ)

あの子にそんな秘密があったんだ、、、




僕は廊下を急いで歩きながら考える。





・・あの子はそのことを知ってるのかな。




もし知らないのなら、自分が狙われている理由もわからず捕まっていたことになる。





そんなの絶対間違ってる。





でもこのことを、あの子に話そうか迷っている自分がいる。





・・話してしまったら、あの子をもっと怖がらせてしまうかも。でも、自分のことだから知った方がいい。でも今じゃない気もする。






「難しいな。」





僕はあの子が寝ている部屋のドアの前に立って、そう呟く。




これはみんなに相談するべきだな。





ドアを開けてまだ寝ている少女を見る。





今はとにかく、この子が安心できるように接しよう。





僕は少女に毛布をかけ直す。




気持ちよさそうに寝ている。





・・これはすぐには起きないだろうな。





僕はそう思い、部屋を出て、ドアを優しく閉める。





・・なら、先に話すかどうかをみんなに相談しに行くか。





僕は廊下を見渡すが誰もいない。





・・・探しに行くか。




僕は廊下を歩きながら今度は別のことを考える。





・・こういうことを相談するならソウかなぁ。



クリスはなんかふざけそう。



イルはさっきは普通に振る舞ってだけど結構疲れてそうだったしなぁ。



フェイは自分のことで今は精一杯だろうし。



アカリはたぶんこういうのは得意じゃない。




「う〜〜ん。どうしようか。」




とりあえず会議室に向かおう。まだ誰か居るかもだし。




そう考え、会議室にきた。





頼む。誰かいてくれ。





キィィィィ





そう思いながらドアを開けると,髪を上にたくし上げ、透明のゴーグルをかけた女の子が座っていた。




「へ?」




僕は思わず声が漏れた。




・・あれ?誰だ?





「なぁ。会議っておわったのか?」




僕が困惑していると、彼女はそう聞いてきた。





「え?あぁ。うん。ついさっき終わったけど。」





そう答えると、彼女は、





「やっぱりそうなのか。」




と,考え込んでいる。





「あの。あなたは誰ですか?」





僕は彼女に聞いた。





「私か、、。 私はねぇ、、、」




彼女はもったいぶりながら、親指で壁を突いた




「も、もしかして!」





僕がそう言うと、彼女は立ち上がって、





「そう!この館に住んでいるのなら、聞いたことはあるだろう!それがこの私!天才発明家にして、万能屋!それがこの私、リン!」




と,大声で言った。




「おぉ!」




僕は勢いに圧倒され拍手をしていた。





「ところでなぜここにいるんですか?普段は研究室を出ないって聞いたのに。」





僕は拍手をしながら聞く。




「そのことなんだが、、考えものだな。」




と,リンは腕を組んだ。





「行けたら行く。は,かなり便利な言葉だからいつも使っていたが、いざ行ってみたら,もう既にことは終わっていた。」




「つまり、そう!信頼とは,言葉ではなく行動で掴み取るものだということだ!」




リンは拳を握りしめて熱く語っている。




・・なんだこの人、、、




僕がそう思っていると、




「君こそなぜ会議は終わっているのに戻ってきたのだ?理由はあるんだろう。」




僕はその言葉で僕の本来の目的を思い出した。




・・でも、、、この人か、、、




相談するなら、この人じゃない方がいい気がする。





僕が迷っている姿を見て、リンは





「君は可能性論インフィニティというのを知っているか?」




と,聞いてきた。




・・なんだそれ、、?聞いたことないな。





「知らないです。」




僕がそう答えるのを待っていたかのようにリンは説明を始めた。





「そう!可能性論インフィニティとは!この世界の全ての物事の可能性の話さ。例えば君はサッカーというスポーツをしたことがあるかな。もしないのなら、君のサッカーという物事との関係性は無限だと言ってもいい!」





「これからの君次第ってことさ。どういうことかわかるかい?つまり,物事をまだ始めてもいないのに、未来を勝手に予測して決めつけ、何もしないという行為は,この無限の可能性を自ら捨てるということになる。それはもったいない!もったいなすぎる!」





リンはそう言って僕に手を差し出す。




「君が何も話さなければ何も生まれない。ただし!

 君が話すという行為を始めることで、無限の可能性は広まっていく!さぁ話してごらん!」





「はぁ、、」





なにか胡散臭さは、あるけど、あながち間違いだと断定することもできない気がする。





・・まぁ。相談する人が多いのは良いことだよな。





僕はそう思い,リンに相談した。





僕が少女をどうやって安心させるか。また,いつ神殺子のことを話せばいいのか。





「なるほど、、」





リンはそう言って考え込んでいる。






やっぱり難しいよなぁ。





考えていると,なんだか正解はないような気がしてきた。






「う〜〜〜〜ん。ここじゃ集中できない!」





リンはそう言って立ち上がると,僕の手を取った。




「私は研究室なら集中できる。今の疑問もベストアンサーで返してやるよ。着いてこい!」




僕はリンと一緒に会議室を出た。





・・なんだか、、頼もしい。





僕の手を引くリンを見てそう思った。














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