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吐出口  作者: 鈴木
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夢12

 三日前の夜(午後の方)、半分納得の妙な夢を見た。

 納得部分は雨漏りだ。

 といっても隣家でじゃない。自宅でもない。

 覚えのない場所。まあ、夢は記憶の再編と誰か言ってたし、過去に行ったりテレビや本で見たりした場所かもしれないが、全く思い出せない。

 そもそも雨漏りするような "建物" といっていいものか。

 あるのは水の滴り落ちてくる天井とそれを受けている床。それに大量の本と本棚だけだった。

 その本が妙な部分。

 それらは某出版社が出しているマンガ本で、それらを何故だか雨漏りがしている場所の近くに積み上げていたのだ。

 あくまでも近く、で濡らしているわけじゃない。

 そして誰かに何をどれだけ積んだか話していたような。

 相手の姿は見えず、もしかしたら独り言という痛行動だったかもしれないが。

 最初は既に積んである別の場所から移動させていたが、誰かと話したからか私の気が変わったからか、本棚の中のものを移動させようとしたところで目が覚めた。



 ――――と、ここまで書いていて唐突に思い出した。


 場所。

 構造そのものは違う。

 ただ、状況に思い当たるものがある。

 雨漏りと積み上げられた本。

 前に住んでいた家だ。

 一階の縁側の天井から雨漏りがしていた時期がある。

 そして、その縁側に繋がる座敷(と当時は言っていたが要は畳間)に本を積み上げたことがある。

 十数年の間に溜まったマンガやマンガ以外の本を出張買取して貰う為だ。本だけでなくゲームソフトやCDもあったと思うが。

 その買取の時は雨は降っていなかったが、そこは "再編" なんだろう。

 何となく頭の中で思い返している時には気付かなかったが、こうして文字にしたことで(脳が?)刺激されたのか。

 思い出せてすっきりした。







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