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第10話

「こいつ、ただの馬鹿じゃん」


 あぶきが、叫んだ。


「馬鹿?


あぶき君、誰かに馬鹿にされてるの?」


「そんなこと、言ってないから。


いいかい、いじめられたら、君ならどうする?


恨むし、憎いだろう?」



「いじめられたら、占いと肉?」


「違う、違う。


恨みと、憎しみ」


「じゃあ、いじめられたら、占いとみんなで、肉を食べればいいのか?」


「何で、そんな発想になったの?」


 ここで、お姫さま抱っこされているブリースモが、クスリと笑った。


 プレジデントなんか、お腹を抱えて笑っていた。


 何がおかしいんだろう?



「こんな人、初めて出会ったわ」


「あたくしもよ」


「この馬鹿!


世界を平和にする気か?」


「世界が平和になることが、いけないことなの?」


「そうだよ。


平和な世界に、いじめがあるから、平和なんか必要ない。


だから、いじめっ子には消えてもらう必要があるのだよ」


「平和になったら、いじめなんてなくなる。


平和じゃないから、起こるとか?


話し合って、友達になれば解決できるから、いじめ殺しなんか必要ないって」


「はあ、馬鹿らしくなる。


人を憎んで、行動している自分が、なんて馬鹿らしいんだろうか?


いじめ殺しという、いじめっ子に攻撃するやり方が、正しいこととして通してきた。


今更、そんなやり方を変えることはできない」


「できる。


人は、なんでもやり直せるから、あぶき君もやり直せばいいんだから、大丈夫。


みんなで、いじめをなくしていこうとすればいいんだから、何度でも赤ちゃんの状態になれればいい」


「ほんと、馬鹿だな」



 こうして、世界が真っ白になった。


 ここで、緑髪の少女が現れた。

 僕と同じ腰まで長い緑髪で、名前はライハイト。

 俺のいとこだ。


「クリア、おめでとうなのです」


「ありがとう」


 ライハイトは、一人称が「あたし」で、なのです口調で話す。


「心配だったのですよ。


君なんかが、黒船あぶきや、昭島朱莉を改心させられるのかって」


「できた」


「これは、結果なのです。


とにかく、やり方はめちゃくちゃだったけど、君は闇に染まった人たちの、笑顔と幸せを取り戻せたのです。


これで、クリアなのです。


現実世界というか、人間世界に戻ってきてもいいですよ」


「待ってよ、これ、面白かったし、続きとかないの?」


「遊びではないのですよ。


君は学生なのですから、ちゃんと勉強しないといけないのです」


「ライハイトも、学生なのでは?」


「あたしは、いいのです。


ライハイツは、このままこの世界にいたら、勉強が遅れてしまうのです」


 こうして、僕は現実世界に戻っていった。

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