第10話
こんなところに来ていいのかと内心は思っていても、それよりもどんなところだろうという好奇心の方が強かった。
見るとおっかない集団だなとは思っている。
だけど、私にはやらなきゃいけないことがあるって、そうー、ストーカーと化かした中学時代のいじめっ子の排除を。
「何の用で来た?」
「何の用でもない。 ただ、君たちがいじめ殺しと言うのなら、協力を得たかったん。
単純な話」
この人たちがどんな人だろうと関係ない。
「私には、やらなければならないことがあるの」
「それとは?」
「完結的に言うと、実は中学時代にいじめられていて、そのいじめっ子が集団ストーカーへとなって、とにかく退治してほしい」
そしたら、小さな青髪の女の子が口を開いた。
「そしたら、警察に頼ればいいんじゃない? ダーリンのそう思わなくて?」
「だな。 ハニー」
「警察は相手にしてくれなかったの」
「相手にしてくれなかったとは?」
「警察も、学校の先生も、誰も味方ではない。
味方は自分とリスナーだけ。
学校の先生にいじめられていることを話しても相手にしてくれなかったし、友達も何人かいじめる側の味方に回ったし・・・」
そう、理由はわからないけど、私はいじめにあった。
こうなんじゃないかと考えられる理由はいくつかあったけど、どれも本当にそうなのかはわからないものばかり。
普通に学校生活を送っているだけだったし、何か気に障ることをした憶えもない。
私は、復讐したいわけではない。
いじめっ子が、中学卒業後にも、家に来るほどのストーカーになってしまったから、それをどうにか抹殺したいという、単純な話だった。
対処の仕方は、いじめ殺し屋という集団に頼ることしか思いつかない。
向こうも、集団で攻めてくるなら、こちらも集団でやっていくしかない。
「お願い。 私一人でどうしようもないの」
「いじめ殺し屋としては、どんな事情だろうといじめがあるなら、対処しなくてはならない」
そういうことは、予想していた。
いじめ殺しなら、そんな明らかに対応が難しい内容でない限り、協力するだろう、と。
「だが、貴様の協力を飲み込めということなら、こちらの協力もしてほしいというところだ」
「内容によるけど、一応聞こうかな」
「いじめの虐殺だ。 それくらいなら、簡単なことって思うんだが」
いじめの虐殺?
それを聞いて、私はぞっとした。
今までやったこともないことをできるかどうかわからないけど、こんな残酷なことをやるということは、私は人間世界では犯罪者同然となってくる。
「やるか? やらないか?
やらないなら、貴様の頼みは引き受けられないとなるがな」




