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 そして、16:30。現世・現在――


 キュルッ、キュルッ、キュルッ――


 帰還していきなり、リューシィのパムホが鳴ったのだった。まじ、“システム”は最後まで意地が悪い!

 努めて平静な表情を装いながら画面を確認するリューシィ。瞬間、その表情をほころばせる。一言、「声紋」と呟いた後、彼女はこう発声した。

「『ありがとう』……」


 そして、パムホが鳴るのだ。

 ピコ~~ン……と。


 それを合図に、

「じゃあ、ゴールしますか……」

 ワープがノンビリ音頭を取り、三人して、ゴールボタンの“長押し”をする。


 ぴこ~~ん……。

 ピコ~~ン……。

 ピコ~~ン……。


 三人ともここに、真っ当にゴールを迎えたのであった。


 さぁ――


 得点だ!

 

 リューシィが楽しそうに声に出した。

「基本点1pt、スペシャル点9pt、合計10pt……

 おめでとう! おめでとう! そしてわたし、おめでとう――!」

 涙ぐんでいたのだった。


 ドールが“ワープに向かって”声に出す。

「意外に付いたな、おい?!」声が弾んでる。

「ローソクの画像が効いたんだろうねぇ……アハハ」

「海から海へのコース取りもよかった。ウフフ!」

 一通り(笑)、ふざけて言い合った末に――


 ――ワープ!


「では、約束の執行です。リュー!」


 ドール!


「どうぞお受け取りを。リュー!」


 ピロピロリ~~ン……。


 そして――!


 画面を見て、ただ一人、マジで地面に尻餅するリューシィなのであった。


 ワープが解説する。

「ぼくの得点内容を言います。

 基本点1pt、

 ボーナス点9pt、

 スペシャル点9990pt、

 合計10000pt……」


 ドールが後を引き取る。

「さらに、ボクらは“MI(マイナー)”ランクですから、特典として全獲得ptが倍になります。

 それを全額、規約に則って、ボクら両名から謹んで贈らせてもらいました。

 申し添えておきますが、これは歴とした契約です。

 当然、リューに、拒否権は――ございませんことですヨ!!!」


 してやったり!


 さながら悪魔の笑みを、思う存分に顔一杯に、得意げに、幸せ一杯に、二人してここで披露したのだった!


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