第30章:狂気の監獄
第二の秘密基地。その無菌状態に保たれた、厳重に要塞化された通路の奥深くでは、上層部の間に張り詰めた緊張が明らかに漂っていた。
FCIの最高司令官は、両手で鋼鉄製のテーブルを叩き、捜査官を鋭く睨みつけた。
「教えてもらおうか、ペテン師の捜査官……なぜ、どうしても犯人の本当の正体を我々に明かそうとしない? お前は我々の派閥と協力関係にあるはずだろう? 我々はこの破滅的な敵を捕らえる必要があるのだ!」
捜査官D・Aは、ただ椅子の背もたれに身体を預けるだけだった。
唇にはゆっくりと皮肉めいた笑みが浮かび、指先では銀色のペンが回されていた。
「申し訳ありませんが、その要求には一切応じられません。私はあの人物に、その正体については沈黙を守ると約束しました。正直に言えば、先ほど皆さんにあのヒントを与えただけでも、私自身のプロトコルから多少逸脱しているのですよ」
司令官は歯を食いしばった。
D・Aが、自分自身の心理実験を守るために嘘の網を張り巡らせていることなど、まったく気づいていなかった。
翌朝、室内の警報が鳴り響いた。
俺はいつもより異常なほど早く目を覚まし、機械のように正確な動作で朝のルーティンをこなした。
予定より早くすべての用事を終えると、アパートを出て、学園へ向かう生徒たちの群れに紛れ込んだ。
(今日は極めて重要な日だ)
学園の門をくぐりながら、俺は真剣に考えた。
(今日は必須の大事な試験がある。それなのに……俺は勉強内容をまったく復習できていない。最近、絶え間なく起こる外部要因によって、俺のスケジュールは大幅に狂わされている)
その日は、過酷な試験が連続する一日となった。
俺は三つの異なる試験を、順番に受けなければならなかった。
カリキュラムは非常に厳しく、準備もできていない状態で問題を解き切るには、途方もない精神力が必要だった。
夕方、アパートの扉を開けた瞬間、まるで巨大な重りが頭上に落ちてきたかのような感覚に襲われた。
俺はベッドに倒れ込んだ。筋肉がひどく痛んでいた。
「はぁ……くそっ!」
呻きながら、俺は手のひらを額に強く押し当てた。
「ひどく疲れている……それに、今日の最後の試験中、突然妙なめまいに襲われた」
暗い部屋を見つめながら、俺は荒い呼吸を繰り返した。
「本当に病気なのか? いや……その可能性は極めて低い」
漠然とした恐怖が、心の奥底で囁いていた。
化学物質による抑制は完全に取り除かれ、突然の離脱によって、俺の生体システムは徐々に不安定になり始めていた。
だが、俺は無理やり自分の弱さを押し殺し、両手を強く握りしめた。
「最大限に警戒しなければならない。耐え抜いて、明日の朝に残っている期末試験を終わらせるんだ。それさえ終われば、すぐに長い夏休みが始まる」
俺は重くなったまぶたを閉じ、意識がゆっくりと薄れていくのに身を任せた。
自分の内側に潜む獣たちを閉じ込めていた檻が、内側から急速にひび割れ始めていることなど、まったく知らないままに。




