第18章:深紅の復讐
準備は万全だった。監視カメラを粉砕し、その記録媒体を取り出すための重い木こりの斧を用意した。これで自分の存在を示すいかなるデジタル上の痕跡も消滅する。潜在的な刑事上の証拠を隠すため、服も細心の注意を払って選んだ。繊維一本、DNA一つすら残さない。最後に、2丁の拳銃の弾倉を点検した。重く、冷たく、そして弾丸が満たされている。
施設の中へと移動した。正面玄関の前には、一人の警備員が立っていた。彼が一言も発する前に、私は恐ろしい速さで飛びかかり、頭部を掴むと、その顔面をコンクリートの壁に激しく叩きつけた。石の上に血が飛び散り、彼の身体は床に崩れ落ちた。外にあったカメラをすべて破壊した後、内部へと侵入した。
「失礼します、所長!!!!」作業員の一人が震えながら叫んだ。
「どうした? 私たちは作業中だ、見えないのか」実験の責任者の一人が冷淡に返答した。
「誰かが外のカメラを全部壊しました!」
「なんだとぉ!!?」責任者は慌てて警戒姿勢を取り始めた。
施設は予期せぬほど多くの従業員で溢れ返り、活気に満ちていた。
私は静かに第1セクターへと入った。そこでは数十人のデータアナリストや技術者たちが、コンピューターの画面に張り付いていた。
「やあ、みんな熱心に働いているかい?」
無菌室の中に私の声が響き渡った。
作業員の一人が振り向き、困惑して顔をしかめた。
「一体なんだ、このクソガキは?」
私は答えた。
「そんな風に歓迎されるとは思わなかったな」
そう言って、無垢で作り物めいた smile(笑顔)を浮かべた。彼らが脅威を認識するよりも早く、私は引き金を引いた。機械的な正確さで一人、また一人と処刑していった。空の薬莢が床に落ちる音の中、私は暗い高笑いを破裂させた。
「ハハハ! やつはどこだ? あの金髪の男はどこにいる!?」
激しい銃声を聞きつけ、警備員や武装人員がそのエリアに雪崩れ込んできた。彼らは完全なショック状態で立ち尽くし、血の海と死にかけた者たちの声に包まれた第1部屋の中央に立つ一人の少年を見つめていた。警報音が慌ただしく鳴り響き、侵入を知らせて警察に通報が入る。
警備員の一人が神経質に叫びながらライフルを構えた。
「お前は馬鹿か!? 死ね、この悪党が!」
「ああ、お前の言う通りだ… その弾丸で死ぬのも悪くないね!」
私は発言者に向かって突進し、彼だけが目的であるかのように誤認させた。そして彼らの密集した陣形の中央へと一気に飛び込んだ。私の突然で混沌とした動きに彼らは恐怖した。私が彼らの真ん中にいて場所も混雑していたため、明確に撃つことが難しく、暗闇のなか乱射し始めた。絶望のなか、交わされた銃撃は味方を引き裂き、混乱の中で相撃ちとなった。自ら引き起こした混乱の中、私はメスのように動き、彼らの胸元を正確に狙って機械的に集団を掃討していった。
残りのカメラを計画通りに破壊した後、2階へと上がった。階段の頂点に達すると、奇妙で死んだような静寂が私を迎えた。視界には誰もいなかった。
(隠れているな)
即座に推論した。
(私を伏兵で急襲するための完璧な隙を待っているんだ)
だが、私はすでにこれも見越していた。下の階から集めておいた新しい死体を引っ張り出し、それを前に押し出しながら廊下を完全に自由に歩き進んだ。
数マイル先では、警察のサイレンが夜を切り裂き、応援部隊が孤立した施設へと急行していた。車列を率いていたのは彼らの隊長——ナガミを撃ったまさにあの男だった。彼は突き動かされるような強い衝動に駆られ、アクセルペダルを強く踏み込んでいた。
廊下では、隠れていたエージェントの一人が耐えきれずに飛び出し、動く影に向かって武器の弾丸を撃ち尽くした。しかし、煙が晴れると、彼の目は恐怖で丸くなった。血に染まった死体を完璧な盾として使っていた私は、完全に無傷だった。
私は冷ややかに呟いた。
「なんて愚かなやつだ! 3発の弾丸を一気に撃ち尽くして、もう何も残っていないじゃないか。実に惨めだな!」
彼が再装填する前に、私は拳銃を上げて彼の頭蓋骨に一発を送り込み、歩みを進めた。
最後のセクターに入り、エリア内に生命反応が完全にないことを確認した。しかし、あるデスクの下に、無辜の民間人作業員たちのグループが身を寄せ合い、激しい恐怖に震えていた。彼らは涙を流しながら命乞いをした。
「お願いだ! 助けてくれ! 俺たちはこれに何の関わりもない! ただの短期契約の作業員なんだ!」
私は冷たく揺るぎない目で見つめ返した。容赦なく引き金を引き続け、部屋に完全な静寂が訪れるまで撃ち続けた。
「慈悲や優しさから、やったことを見た証人を残すのは愚かというものだ」と静かな声で言った。
最後のカメラを破壊した後、メインのブレーカーへ向かい、電気を切った。暗闇が施設全体を飲み込んだ。警察がすでに建物を取り囲み、私が下りてくるのを待っていることは分かっていた。
突然、ドアが勢いよく開いた。隊長——ナガミを撃ったあの男が、上の階の暗闇へと飛び込んできた。影の中で何も判別できず、彼は武器を荒々しく振り回していたが、不気味なほど静かに動くシルエットをかすかに捉えた。
突然、隊長はタクティカルライトを点灯させて前に飛び出したが、構えるよりも早く、私は疾風のような速さで彼を殴りつけた。一撃の衝撃で彼の体勢は崩れ、彼と武器は手の届かない床へと吹き飛んだ。
「な… なんだ! 信じられない!」
隊長は恐怖に怯えながら私を見上げ、後ろへと後退した。
「どうしてこんな小さなガキがこんなことを…!? お前は人間じゃない… 化け物だ! 頼む、やめてくれ! 欲しいだけの金を払う! この件は法的に揉み消す! 何も追及しない! だから見逃してくれ!」
「ハハハ… ハハハハ!」
彼の見下ろすように立つ私の唇から、恐ろしい高笑いが響き渡った。手には彼が落とした武器が握られている。
「どうしたんだい、友よ? 楽しみはまだ始まったばかりだ。自分の銃でお前を処刑するつもりはない。代わりに、私の友達を撃ったその同じ銃を使ってやる。さて… どこから始めようか? 右足か? 左足か? それとも股間の真ん中か? 正確にどこがいいか教えてくれよ」
引き金に指を掛けながら囁いた。突然、階段から重いタクティカルブーツの足音が響いてきた。
「さあ、早く決断しろ、早く」
警察がフロアに突入してきた。時間が来たことを悟った私は、彼の頭部に最後の一発を撃ち込み、その悲鳴を永久に消し去った。
過去数ヶ月にわたって緻密に下調べしておいた秘密の脱出ルートを使い、放置された暗い路地へと直接つながる隠された裏扉から抜け出した。数秒のうちに私は夜の闇へと消え去り、後に残されたのは絶対的な復讐の惨劇だけだった。




