4、マトモな異世界人を探す!
マトモな他のイケメン異世界人を探そう。
探す。
見つける。
そして仲良くなった。
仲良くなったイケメン異世界人。
私は少し調子にのった。
異世界人に、ちょっとした魔物討伐の仕事をお願いしてみた。
あざとく可愛らしい様子で、甘えてみた。
すると……
魔物が珍しいのか、
『いいよ。自分の力を試したい』
とか言って、異世界人は簡単に私の願いを聞いてくれた。
魔物討伐。
異世界人は……
簡単に出かけて、簡単に帰ってきた。
私から見たら大金の報酬を稼いでくる。
私にも魔物討伐の紹介料だと、お金をいくらかくれた。
奴隷の私にとっては、かなりの大金だた
(凄い。異世界人凄い。
そして……
チョロい。異世界人チョロい)
なぜ他の奴隷達や軍師が異世界人をチヤホヤするのか、この時ハッキリとわかった。
(異世界人は私に幸せを分けてくれる)
なので……
良さげな異世界人を見かけては魔物討伐へ行かせて、帰ってきたら……
「あらあら、貴方イケメンねぇ。私達の為に頑張ってくれてありがと〜。お礼にハグしてあげるね」
「え! そんな。……良いの?」
私がペタペタすると……
異世界人は顔を赤らめる。
異性には慣れていない様だ。
「良いわよ。ねぇねぇ。魔物討伐の報酬ってどのくらい? ちょっと分けてよ。魔物討伐の仕事を紹介したのは私だし、紹介料頂戴? ハグもしてあげるし良いでしょ?」
「う、うん。」
私にハグされて顔を赤らめ、報酬の袋を差し出す異世界人。
より強くハグしてあげたら報酬を全部くれた。
チョロい。
異世界人はチョロすぎる。
(素直でよろしい)
私は特に仲良くなった異世界人を、魔物討伐の冒険に度々駆り出した。
そして報酬のほとんどを巻上げてた。
「私、奴隷。お金が無いの!
ソレからお願い!
奴隷の私を自由にして欲しいと『軍師』に頼んでくれない?」
と調子にのった私は、仲良くなった異世界人に頼んでみた。
すると仲の良い異世界人は……
「軍師に頼めば良いんだね。わかった。でも僕の頼みを『あの軍師』聞いてくれるかなぁ?」
この異世界人は、あんまり自分に自信がないみたい。
そのせいか、私が少し媚びたら私の言う事を、何でも聞いてくれる。
(操りやすくて、大変よろしい!)
私は上機嫌。
「私達奴隷はね。何人かの異世界人が『軍師』に頼んでくれたら、自由になれる契約なの。お願いね」
って泣き落とし。
後日
軍師からは……
『異世界人からアナタを奴隷から開放して欲しい。アナタを自由にして欲しいと言われました』
「そう!」
どうやら私の作戦は上手く行ったらしい。
この調子なら、奴隷から解放される日も近いかも。
具体的に、どれくらいで奴隷から解放されるのかは知らないけれども。
『よく異世界人をてなずけましたね。良くやりました。私の計画通りです』
軍師から褒められる。
嬉しい。
「えへへ。」
『しかし……異世界人の報酬を巻き上げてはいけません。お仕置きです。』
ガツン!
「イタ〜イ」
軍師からゲンコツを貰った。
『報酬を巻き上げられた異世界人が、この国を嫌ったら、どうするのです。返して来なさい』
「もう、お金は使っちゃいました」
(よいごしのお金はもたないぞ。
私達奴隷には計画性が無い人が多い。
お金が無くても主人が寝床やご飯は用意してくれるから)
私がそんな感じの事を言うと、軍師はため息をついた。
『アナタは……仕方がない。私がたて替えましょう。コレを返して来なさい』
軍師から、お金を渡された。
後日……
軍師から渡されたお金を、仲良くなった異世界人に返さず。
そのお金で仲良くなった異世界人と二人で豪遊した。
それが軍師にバレた。
怒られた。
私は……
「異世界人に、お金を返すのも
異世界人と私の二人で、お金を豪遊するのも同じでしょ」
と軍師に、言い訳した。
『私は異世界人に返せと言いましたよね?
アナタが使い込む為に渡した訳では有りませんよ。
それに……
そのお金は私が立て替えたお金ですよ
それを……被害者の異世界人と一緒にとは言え使い込むとは……』
またゲンコツを貰った。
イライラしたので、陰気で気の弱そうな孤立している異世界人を見つけて……
「アラ、貴方ぶさ面ねぇ。
ビンタしてあげるね」
「え? なぜ?」
バチーン。
ストレス発散には異世界人をビンタするに限る。
【何をしているのですか? 貴方は!】
軍師に見つかりゲンコツされました。
痛い痛いゲンコツなのだ。
私にとっては、その男が何をしたかは問題じゃないの。
その男がイケメンかどうかが問題なのに……軍師は何もわかっていない。
私の気も知らないで……
やっぱ、この軍師、馬鹿なんじゃない?




