3、私は正しい。悪く無い。
数日たっても私はなかなか異世界人達とは馴染め無かった。
だって……
「初対面の人相手に友達とか恋人とか作るの苦手だなぁ。失敗したらどうしよう?」
ある時、私は軍師に相談。
軍師は、にこやかに笑って
「上手く行ったらどうするか?
失敗したらどうするか?
それぞれ考えておくと良いですよ
そうしておけば、たとえ失敗しても想定の範囲内の計画になります。気楽に失敗できますよ」
「……気楽な失敗?」
(まぁ、そうか。別に失敗で致命的なキズを受けなければ、気楽に失敗しても良いかなぁ)
軍師の説得はイチイチ私を前向きにさせる
この軍師の為になら……
少し頑張ってあげても良いかなぁと……
そのうち私は異世界人達の中でも、自分好みの男にアプローチしてみました。
この人なら友達とか恋人とかになっても良いかなぁ?
だって顔が良いし。
「ねぇねぇ貴方、異世界人? 私がこの国を案内してあげようか? 私とデートしない?」
異世界人とのデート費用は、国から支給されるのよ。それを使って
(豪遊してやる)
とか考えていたら。
「ゴメンなさい。僕は女の子の顔が可愛くても、ちんちくりんのチビには興味が無いんです。もっとスタイルの良い女の子とデートしたいな。」
「!、!」
イケメン異世界人から暴言吐かれた。
私好みは前言撤回。
コイツ性格が悪い。
異世界人って、こんなのなのか?
いや、それよりも……
(ち、チビだと? この私の事をチビ?
ちんちくりん?
今までどんな相手からも容姿でディスられた事は無い私なのに……さては……
コイツ。調子にのってるな!)
異世界人は奴隷達にモテてる。
特に、このイケメンは人気が高いので、モテて天狗になってるみたい。
私は天狗から離れた。
自信過剰な男に興味は無い。
そんなのは見慣れているし、過信した男は成長しないから。
でも、腹がたった。
だから、私をちんちくりん言った、あの
『イケメン天狗異世界人は性病だ!』
と、他の奴隷達に内緒で、そっと伝えておいた。
天狗はイケメンなのに奴隷達から全くモテなくなった。
異世界人女達からも距離をとられていた。
(ざまあみろ。
ちんちくりん言われた仕返しだ。)
私は良い気分だった。
が、数日後に、何故か軍師から睨まれた。
(もしかして全部バレてる?
見抜かれた?
だとしたら、さすが軍師。
頭が良いね)
私は軍師に感心しました。
頭の良い人間は、私の行動を見抜く。
あの軍師になら、見抜かれても良いや。
モテない天狗になったイケメン異世界人は、軍師が何処かに連れて去った。
「まったく。余計な手間を増やさないでくださいね。」
わざとらしくプンスカ怒ったふりする軍師
私は、ちょっと叱られた。
「私、悪く無い。私にちんちくりん言ったアイツが悪い」
私が言うと、軍師は目をパチクリさせて
「ちんちくりん? アナタは小さくて可愛いですよ。ですから、もう少し可愛らしくしてくださいね」
軍師から、たしなめられてしまった。
天狗の異世界人は別の場所で別の懐柔をするそうな。
悪は去った。
なので私は満足した。
この世に悪が長く栄えたためし無し
悪は私の手で消え去る運命なのです。
とか、ちょっと調子にのってみました。
私は正しい悪く無い。
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