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Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機に人類の切り札として無双するー  作者: hanaXIII


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第七十八話  何か一つでも

アリスとの間に、もどかしくも温かい変化が訪れた夜。

しかし、迫り来る宇宙の危機を前に、ユウは自分の力不足を痛感していた。

「何か一つでも技術を体得したい」

その強い想いを胸に、ユウは再びトウ姫へと直談判し、新たな修行へと身を投じる。

地球の民にとって未知なる領域――「浮遊」と「引き寄せ」の特訓が、いま始まる!

翌日。

「なんじゃユウ?妾に何か用か?」

「トウ姫様、会談までまだ数日あります。俺に、何か稽古をつけてください!」

「また稽古?」

トウは少し考える。

「お前はもう覚醒した。お前のフォースの性質を見る限りでは、戦闘系に特化しているようにも感じる。ならば、それ相応の使い手に学んだ方が近道じゃ。変に癖をつけてもいかんからのう。」

「そ、そんなぁ。せっかくここにいるのに、何も体得できないなんて……リスタは色々できるようになったのに、俺は……」

トウはため息をつく。

「リスタはもともとここの血が濃かったんじゃ。だから教えやすかったしリンクもしやすかった、ただそれだけのことじゃ。戦闘には向かん。」

「でも、浮遊や物を動かすのは、戦闘でも使えるんじゃ……」

「あんな程度じゃあ、逆に危険じゃ。最低限のオプションみたいなもの。本人もそれをしっかり自覚しておる。」

ユウは項垂れる。

「ううう、何か、なんでもいいから……」

トウはまたため息をつく。

「そうじゃのう。ちなみに、今の望みはなんじゃ?これができるようになりたいとか、具体的にはあるのか?」

「フォースがいったいどのくらいのことが可能か、俺にはわかりません。ですが、リスタがやったように、空を飛んだり、物を引き寄せたりできることはわかったので、それらはできるようになりたいです!」

トウは困り顔でまたため息をついた。

「仕方がないのう。なら、基礎だけじゃぞ?それ以上は使い手に習い、戦闘と一緒に鍛錬するんじゃ。」

「あ、ありがとうございます!」

さっそくトウとの修行が再開した。

ダダ漏れ状態のフォースを仕舞い込み、集中モードで解放する。まだダダ漏れではあるが、ここまではスムーズになった。今度は、外郭を捉え、自分の身体を浮かせたり、物を動かしたりする修行に入った。

数日が経過した。

スー。

ユウは少しだけ浮くことができるようになっていた。

「やったー!!ついに!ついに夢が一つかなったぞ!どうですか、トウ姫様!!」

「フン、流石さすがに飲み込みが早いのう。褒めてやろう。」

ユウは着地して大はしゃぎしていた。

地球の民にとって、空を飛ぶことは漫画やSFの世界のもの。それをできるようになった時の喜びはとてつもなかった。ユウはたまらずトウに抱きつく。

ガシ!

「ありがとうございます、トウ姫様!」

「ちょ!?な, にをしておるーー!!離さんかー!そ、そして、ちゃんと制御もせんかー!」

トウの顔は真っ赤になっている。

ユウは我に返った。

「あ!ああ!すみません!つい嬉しさのあまり!」

「よ、よい。それほどまでに浮遊が嬉しかったのかのう。」

(なんということじゃ。妾に寄ってくる羽虫どもには嫌悪しかなかったが、ユウには嫌な気持ちになっとらん!)

「あと、物を引き寄せるのはこうですか?」

グン!

トウの横に置いてあるグラスをユウは引き寄せた。かなりスムーズだ。

「ほう、密かに練習しておったのか。それは何より……お、おい!待て!よせ!」

グーン!

「あ!しまった!わあー!」

ドガ!

ユウはトウまで引き寄せてしまった。

「お、おのれユウ、こんな辱めを!」

「わあ!ごめんなさいー!」

トウの胸がユウの顔面を覆い尽くしていた。

「わ、わざとじゃないんです!ごめんなさいー!」

「フン……そんくらいでキャーキャー言うと思ったか?ほれ、妾は魅力的じゃろう?」

「え?あ、はい。とても美人だと思います。」

ピク。

トウは怒り顔になった。

「なんじゃー!そのそっけない態度はー!もう知らん!後は自分でなんとかせい!」

「え、えええ、なんで!?そ、そうか、恥ずかしかったんですね!?すみません!この通りです!許してください!」

「そうじゃないわいーー!」

(羽虫どもはすぐ妾の魅了にかかっておったのに、なんじゃ!ユウのやつめ、胸まで触ったくせに顔色一つ変えんとは!失礼な奴じゃ!)

「ところで……前から気になっていたのですが、その'戦闘と一緒に教えてもらえ'と言っていた使い手は、どこに行けば会えるのですか?」

トウは振り向いて真剣な顔になる。

「そうじゃな……妾から言ったことじゃ、教えてやろう……ひとひとまずそこに座れ。」

修行をある程度終えたユウ。その先の道、いったいどんな道が待っているのか。


第七十八話 完

第七十七話をお読みいただきありがとうございました!

ついに「浮遊」と「引き寄せ」をマスターしたユウ。地球人としてのピュアな大喜びから、トウ姫を巻き込むまさかのハプニングまで、ユウの天然っぷりと無自覚な強さが光る回でした。トウ姫の乙女心(?)を完全にスルーするユウの鉄壁さも流石ですね!

この展開が面白い、今後の修行先が気になる!という方は、ぜひブックマークや評価、感想コメントをお願いします!皆様のリアクションが毎日の執筆の大きな原動力になります。

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また、もう一つの人生逆転劇**『Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜』(N0377LN)**も絶賛連載中です。新タイトル『Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機に人類の切り札として無双するー』としての新たな盛り上がりとあわせて、こちらのVR世界での壮大な冒険もぜひチェックしてみてください!

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