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Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機に人類の切り札として無双するー  作者: hanaXIII


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第七十六話 フェビルの家族

ネビル都市での会談まで残り一週間。

大聖堂での歴史的な対話に向けた準備が進む中、一行はフェアリーリングの地で束の間の休息を得る。

フェビルと母親の再会、そして明らかになる家系の秘密。

和やかな雰囲気の中、ユウの無自覚な「フォース」が新たな波紋を呼ぶ――。

会談は一週間後に行うことになった。

ネビル都市では、今後もこのような会談を行えるように、都市開発のプランにも大聖堂を作ることを含めていた。

何年も前からプランは進めており、去年完成していたため、今回が初使用となる。

ネビルはこの星に来た時から、この未来に備えていたのだ。

フェビルは、母親をフェアリーリングへ連れて行っていた。

「かあちゃん!ここが、俺たちの先祖の故郷らしいぜ!」

「フェビル……ありがとう、ずっと夢だった。なんて空気の澄んだ土地なの……ああ……心地よいフォースも感じる……」

フェアリーリングの宮殿に案内する。

フェビルの母親は、シャクやトウの前で跪く。

「この度は、フェビルがお世話になりました。あなた方のおかげで、わたしたちの暮らしも良くなり、治療も受けることができました。」

「面を上げぃ、そなたは妾と同等じゃ。対等に話して良い。そなたも知っておるのだろう?妾とそなたは親戚じゃ。」

「やはり……そうでしたか、どうりで懐かしい気がしたのです。」

「抜け出したフェアリーリングの男は、妾の曽祖父の系譜じゃ。フォースの強い王族と一般の民。もう、遡ると数え切れんが、今はここにおる面子だけが、王族と関わりのある血統となった。スラムにも、もしかすると、遠い親戚の系譜の者がおるかもしれんな。」

「……その可能性はあります。この子が生まれる前、わたしはある女性と知り合いでした。お互い惹かれ合うと言うのでしょうか、ある程度考えていることもわかってしまうのです。しばらく協力してスラムで生活していましたが、ある日突然身籠り、そこから生まれた子が、とてつもないフォースの素質を持っていました。やがて、その親子は何者かに連れて行かれ、それからわたしは一人で暮らしていたところを、フェビルの父、ネビル人に救われて結ばれました。」

シャクは身を乗り出す。

「アーク……その子はアークという名ではなかった?」

「その通りです。ああ、あなたは……いつも近くで見守ってくださっていた方ですね……お久しゅうございます。」

「あ……ば、バレていたのですね……お恥ずかしい……」

「ぷっ。シャクも。そんなところあるんだね!意外〜。」

「お前も時々そういう抜けがあるからのう。見た目は可憐な乙女なのに、もったいないのぉ〜。」

「いや、シャクはそれで良いよ。その方が俺は好きだな。可愛いと思うよ?」

「こらユウ!悪気が無いのはわかるが!その手の類の感情、シャクにはダイレクトに触れるから気をつけい!」

「え、ええ?!ど、どういうこと?!」

シャクの顔は真っ赤だ。

ぺたんと座り込み顔を隠している。

フェビルの母親も、リスタも、なんとなく察している。

なんと、フェビルもそこそこ感じていたのだ。

「おいユウ!お前、気持ちを乗せすぎだぜ!あれじゃ女の子が勘違いしちまうだろ?!」

「え?!フェビルもわかるの?!」

「何となくだ!なんかこう、お前から色気みたいなもんがプンプン出てたぞ!とくに何か見えるわけじゃねえけどな。何となくだ!」

「ほう、小僧もやりおるのう。これからは、妾が鍛えてやろう。系譜的にはなんも問題はない。時機に成長するだろう。」

「あと、フェビルのおかあさん。もしよろしければ、フェアリーリングの居住区で住んでみてはどうですか?お身体に合うかと思うのですが。」

「おう!それが良い!それなら俺も安心して働ける!このボインの姫様たちがいれば、安心だぜ!」

「お、おいフェビル!!」

ユウはチラッとトウを見る。

すると不敵な笑みを浮かべていた。

(やべえ!怒らせたかも!さらば、フェビル!)

「ぷっ。あははは!なかなか面白いのうフェビル!妾の魅力をよくわかっとるじゃあないか!妾ほどじゃないが、シャクもなかなかじゃろう?」

(ええええ!?怒ってないどころか喜んでるのか??俺は怒られたのに……)

「すまねえ!俺は思った事すぐ言っちまう癖があるんだ!許してくれ!」

「良い良い!ちなみに、妾たち姉妹だと、どちらのタイプが好みじゃ?」

「ちょ、姉さん!?」

「んー!俺はトウ姫様だな!!色気が半端ねえぜ!」

(こいつ!言いやがったーー!じゃあ、俺も便乗しよう。)

「ぷはははは!良い!実に面白い!フェビルよ!よくわかっておるではないか〜!シャクよ!グラマラス選手権は、また妾の勝ちじゃのう〜。」

シャクは少し不貞腐れている。姉にはいつもグラマラス選手権でボロ負けしているからだ。

(これはちょっと可哀想だ!シャクがあんまりじゃないか!てか、俺はシャクの方がタイプだけどな。よーし。)

スッ。

ユウはさりげなく手を挙げる。

(ゆ、ユウ?なんかすごい気配。な、何かするつもり?)

アリスはシャクのそばで心配そうに見ているのだった。


第七十六話 完

第七十六話をお読みいただきありがとうございました!

フェビル親子とフェアリーリングの繋がりが判明し、さらにユウの無自覚な「フェロモン(フォース)」がシャクを翻弄する、少しコミカルで温かい回となりました。ユウは一体、何をするつもりなのでしょうか?ぜひ次回も見届けてください!

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