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Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機に人類の切り札として無双するー  作者: hanaXIII


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第七十三話 話し合い

ネビルとフェアリーリングの和平交渉は、意外なほどスムーズに合意へと向かう。

さらにトウ姫によるユウへのスパルタ指導や、フェビルのルーツに関わる驚きの新事実も判明。

着々と平和への道筋ができる中、ユウは心のどこかで、この状況に一抹の不安を覚えていた――。

宮殿に辿り着き、大広間で皆が待っていた。

フェアリーリングからは、シャクとトウ。

ラボからはエルボ博士。

そして、アリス、リスタ、ユウ、フェビル。

「お待たせしました。では、今回、ネビル側からの提案について話し合いを行います。」

アリスが指揮を執る。

まずは簡単な自己紹介を済ませる。アリスは報告通り、ネビルからの調査は表向きだが、ここで話を詰めてネビル側に協定を持ち掛けるのが目的であることを皆に告げる。

「これについては、長らく長を務めていたフェアリーリング側の同意が必要です。どうですか、トウ姫様?」

「ふん、勘違いしているようじゃから言っておくが、フェアリーリングはなにも星の支配者ではない。あくまで森の長。国なのだ。なんだ?妾が怒り出すとでも思うたか?アッハッハ!みくびられたもんじゃのう。もう答えは出ておる。のう?シャクよ?」

「はい……私たちはあくまで森の住人ですから、もし星の為にできることがあるのならば、一度ネビル側とも話し合いが必要かと思っています。」

「我々もそうです。あくまで森との共存でした。星の調査やテラフォーミングに関しては、彼らの方が先を行っている可能性がある。もし協力体制を取れるならば、その技術も学びたい。」

(え?……話、まとまったのか?こんな早く?)

「じゃあ、わたしたちから上手く段取りしてもらえるように報告するわ。今日明日帰ると怪しまれるから、数日はここに泊めてもらうことにするわ。」

皆がフェビルを見た。

「ん?!なんだ?」

すかさず、アリスが説明する。

「フェビルにも事情は説明してあるから大丈夫。」

「おうよ!この状況は理解してるぜ!もちろん、早とちりな行動もしない!」

(ふう、フェビルが意外と冷静で良かった。が、安心はできん。)

皆解散して、ユウたちも各々の時間を過ごす。

ピリ!

「トウ姫様、どうしたんですか?」

「ほう、妾の圧に気がつくか。」

(いや、あからさますぎでしょう。)

「今日から稽古をつけてやる。そのダダ漏れフォースじゃあ、シャクとリスタが不憫だからのう。」

「やっぱり、俺の何かが変わったんですね?」

「変わりすぎじゃ。ユウ、あらゆるものの輪郭が、何となくわかるだろう?」

「ええ、それとなく触っているような感覚です。」

「それじゃ。お前は自分で垂れ流してあるフォースにより、フォースが触れているものは自分の手足が触れているものと同じだと思えばいい。」

「けど、これをどうすれば良いか分かりません。物を捉えることや、気配を探るにはとても便利なんです。」

「普通はそんなことしたら疲れるんだがのう。妾が蓋を開けたから、本来のフォース量が使えるようになったんじゃ。早速だが、その"輪郭"を触れているものから、今度は手を離して自分の腹に納めるようイメージしてみい。今のユウなら、この例えでわかるはずじゃ。」

(輪郭を外して………自分の元へ……)

「ほう、上出来だ。まだまだへただが、それが本来何もしていない状態じゃ。これからは、必要な時だけその輪郭を触れることにしろ。」

(確かに、以前の自分の感じと似ている。そうか、覚醒したからか。)

「まずは、何もしていない時、常にそのノーマル状態をコントロールして、あたりまえにする。ネビルに戻るまでの課題じゃ!」

「は、はい!」

「お!ユウ!やってるな!」

フェビル、アリス、シャク、リスタがトウに呼ばれていた。

「ずっと気になってたんじゃが、リスタ以外にも、もう一つ似た気配を感じておった。それがお前じゃ。」

「え!?俺か!?」

「お前の母親か父親、この土地の出身じゃろう?」

「いやあ、とうちゃんはネビル人だし、かあちゃんの出身は聞いたことなかったなあ。ただ、ガキの頃によく話してくれたお伽話が、ここにそっくりだったのが、来てみてわかったことくらいか?」

「なら、おそらく母親がこの地の生まれだろう。どうじゃシャク、心当たりはないか?」

「ええ、一名心当たりがあります。調査に行ったきり戻らなかったものが一人。しかし、その方は何十年も前で、男性です。」

「まあ、子孫じゃろうな。だからフェビル、お前はフェアリーリングとネビルのハーフじゃ。今回のことはちょうど良い。ユウたちとお前で、この種族の架け橋になると良いだろう。」

「おおお!俺が架け橋かー!それはすごいぜ!」

「……………」

(思いのほか脳筋じゃのう。意味わかっとるんか?)

「フェビル、帰って報告する時には、あなたも必ず参加して、あなたから伝えるのが良いわ。その方が説得力がある。」

アリスの提案に続いて、シャクも話す。

「ええ、そうですね。ユウたちは元々仲間だったけど、あなたは外部から来た。そのあなたに危害を加えなかったことが説得力を増す。なにより、脳筋……いえ、純粋なあなたの発言なら、きっと信じてくれる。」

(ぷぷ。シャクも、割と言うんだなあ、脳筋って。)

数日の間、ユウは鍛錬を、アリスはフェビルに説明の練習をすることになった。

(思いのほかことが上手く運んでいる。これは、なにか裏があるのか?)


第七十三話 完

第七十三話をお読みいただきありがとうございました!

交渉が驚くほど順調に進み、一気に状況が好転する中、ユウは強さを増し、フェビルには新たなルーツが判明しました。

トウ姫のスパルタ指導や、シャクからまさかの「脳筋」呼びをされるフェビルなど、少しコミカルな要素も交えつつ、物語はさらに加速していきます!

この展開が面白い、続きが気になる!という方は、ぜひブックマークや評価、感想コメントをお願いします!皆様の温かい応援が執筆の大きな励みになります。

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