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Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機で人類の切り札になる ー  作者: hanaXIII


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第六十八話 細かいことは後

ついに訪れた、トウ姫救出の時。

アリスが緻密に練り上げた作戦のもと、チームは静かに動き出します。

しかし、覚醒したユウのフォースは、本人の知らぬ間に仲間たちを内側から「攻略」してしまっていたようで――。

『こ、こうですか?』

『おうおう、そうじゃそうじゃ、格段にコントロールが早いのぅ。

まあ、オンオフについては、まだ先じゃ。

妾はそろそろここでの生活に飽きてきた。

早いところ、シャクと作戦を立てて、ひとまずここから出してくれ』

『……トウ姫様、もしトウ姫様がいなくなったら、ここは混乱する。

その後は、やはり、戦争になるんでしょうか?』

『……………どうかな……………それは、奴ら次第じゃ。じゃが、思っとることと違うこともある。

ユウよ……シャクと作戦を立てる時は、お主らの正体は絶対にバレんような作戦にするのじゃ』

『……戦争にならないため、ですか?』

『それは、結果の話。妾を救った後も、ここでしばらく働いてみい。

そうすれば、戦争を止められるやもしれんぞ?』

『……もしかして、フォースが、そう言っているのですか?』

『……どうしてそう思う?』

『なんとなくです……なんかこう。頭のこの辺が、モヤモヤっとするんです』

『正しい反応だ……そうじゃ、お主も今や覚醒者……その感覚を大事にして、未来を決めるんじゃ』

「と、言うわけで、アリス。」

「うん。もう作戦は考えてある。

トウ姫様のアドバイスもちゃんと受け入れて、それを見越して作戦を立てたわ。」

「つ、ついに、始まるんだね。」

「姉さん……」

アリスは淡々と作戦を語る。

皆、納得して、明日に備えることにした。

(ついに、明日姉さんが助かるのね。

そ、それにしても……ゆ、ユウ……全く制御してないじゃない!

これじゃあ、常に舐めまわされてる気分だわ。姉さんたら、「細かいことは脱出してから」って……ほんの少しでいいから制御させて欲しかったのに!)

「どうしたのリスタ?」

「あ、アリス。ユウ……覚醒したね。」

「え?そうなの?わたしには何が違うのかさっぱりだけど、なんとなく雰囲気が変わった気がする。」

「なんとなく、なんてもんじゃないよ……なんだか、心地よすぎると言うか。

上から下まで見られてるような感じ。」

「え?!ユウ、そんなことしてくるの?!」

「ち、違うよ?!あくまで、そんな感覚になっちゃうってこと!

ゆ、ユウは、特に何も考えてないと思う……」

シャクとリスタ、そしてユウは、それぞれ別室で寝ているが、寝ている時もフォースは垂れ流しの状態。

二人は今日、落ち着いて眠れなかった。

「さあ!作戦通り、トウ姫様を救い出すぞ!」

「わたしとユウは、奪還後も仕事には出るから、後は任せたわよ、二人とも!」

「了解!」

「承知しました。」

「ん?シャク、リスタ、二人ともどうしたの?寝不足?そっか……緊張するよね。俺も緊張して、少し手が震えてるんだ。ほら、震えてるだろう?」

ユウは、リスタとシャクの手をとる。

ドキー‼︎

二人は顔を真っ赤にする。

「ほ、ほ、本当だ、震えてる!ゆ、ユウなら、きっと大丈夫だよ!」

「え、ええ、ユウ、ご武運を!」

ガバ!

二人はすぐに手を離す。

(ユウって、こんなに自然に手をとったりしたかな?

なんか、すごく自然にやってる感じ……そう。

モテる人がするかのような動き……ま、まさか!フォースの覚醒の影響?!)

アリスは肌感覚ではわからないが、なんとなく察していた。

「じゃあ!みんな、作戦通り行こう!」

四人は、それぞれ動き出した。

『トウ姫様。今日は、あなたを連れ出します!』

『ふん、概要はさっきシャクから聞いた。

道中、警戒は任せておけ』

『はい!では、そろそろ行ってきます!』


第六十八話 完

第六十八話をお読みいただきありがとうございました!

「無自覚なタラシ」と化してしまったユウと、それに翻弄されるシャク&リスタの初々しい反応が微笑ましい回でした。アリスだけが冷静(?)なのが、また良いバランスですね。

いよいよ脱出本番!ここからどんな怒涛の展開が待っているのか、ぜひ次回もお見逃しなく!

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