第五十三話 深層
今回は「心」と「力」のお話。
強さって、筋肉や才能だけじゃなくて、
実は一番厄介なのは“自分の内側”だったりします。
シリアスとちょっとした笑い、
そしてそれぞれの“深層”に触れる回になっています。
どうぞゆっくり読んでください!
「本来、フォースエネルギーの扱いは、強さに比例します。
そのエネルギー量が多く、コントロールが上手いほど、力を発揮します。
ユウの場合、修行である程度の実力になるでしょう。
ですが、修行の末、自覚して使いこなすかはまた別の話になります。」
「なんだか、難しいね。でも、自分に自信が持てて、蓋をしているところが解放されてきたら、本来の力を出せる。ということかな?」
「そうなります。
潜在的に、このフォースエネルギーが根源になる可能性は十分にあり得ます。」
「心の問題……か。」
「はい。フォースは精神面が大きく左右します。
なので、本来ナイトらは、よくできた人たちがほとんどです。
ダークナイトに堕ちる場合は、怒りや悲しみなど、トラウマを抱える場合や、それを利用されたりした時です。闇に落ち、成り果てるのです。」
「え!じゃあ、その、ユウの深層心理を悪用されちゃうことって……」
「大いにあり得ます。
フォースエネルギーを扱うものの中には、感情をコントロールしようとするもの、ビジョンを投影してくるもの、などもいます。」
「もし、ハーレムなんかを無理やりイメージさせられたら……」
「そ、それは大変だよ!」
「そうね!ユウが別の星の女の子たちに走ったらダメ‼︎それは絶対ダメ‼︎」
「え……そこですか?……ダークナイトの手に落ちたら……」
「そんなことより、他の女の子に行く方が嫌‼︎」
「わたしもー!」
……………
「せ、世界の平和のためにも、ですね。」
「世界よりも、うつつを抜かすほうが、ダメ‼︎
大好きなユウじゃ無くなっちゃう!」
「そう!わたしもユウ大好きだよ!」
シャクはまた赤くなる。
「そ、そんなにハッキリと!……二人は凄いですね……」
それに対してリスタはキョトンとする。
「ん?ああ、でも、好きは好きでも、もっと広い意味だよ?」
「そうだね、恋愛的なことだけで、ユウは測れない。」
アリスも同意見のようだ。
(わからない……好きとは……色欲ではないのでしょうか……わたしは人として、あまりにも、色々な経験が足らなさすぎる。
もし、もっと色々な方と出会うことがあるならば、理解できるでしょうか……姉さん……姉さんは外の世界へ行った……わたしは……神姫……)
◆
シャクは、一人になり、考えていた。
もし、世界を見ることができたなら。
もっと修行をして、リンクのコントロールができたなら。
素直に人を、見ることができるのではないかと。
(わたしは……いったいどうしたいのでしょう……わからなくなりました。
今は、姉さんを助けること。星を守ることに専念しましょう……)
◆
「みんな、揃ってる?ラムの解析が終わったから、今から作戦を伝えるね!」
ブォン!
巨大なホログラムが現れる。
「こ、これが、やつらの基地……かなりの規模だね。」
「まるで、都市みたい。」
「そう。彼らは都市を建設しながら侵略進行している。
だから、まずはこの都市に潜入するところから始めなければならないの。」
あまりにも長丁場になることを皆予測した。
アリスの作戦はどんなものなのか。
(いよいよ作戦の内容を聞けるぞ!
今回も、俺にできることをやるんだ!)
第五十三話 完
お読みいただき、ありがとうございます!
いよいよ作戦の内容が明かされる……というところで、今回は作戦会議の直前までとなりました。シャクにとっての「好き」という感情の未熟さが、物語の進むにつれてどう変化していくのか、私自身も書くのが楽しみです。
ユウの「超感覚」が、この潜入作戦でどう活きるのかにも注目してください!
皆様の応援のおかげで、連日ランキングの熱い場所で戦わせていただいております!本当にありがとうございます。
皆様のブクマや評価、コメントが、毎日の更新の何よりの原動力です。ぜひ今後とも、ユウたちの行く末を見守ってください!
私のもう一つの作品**『Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜』(N0377LN)**も並行して執筆中です。
こちらはSFとはまた違った、現代のリアルな人間模様を描いています。少し趣の違う物語を楽しみたい方は、ぜひのぞいてみてください!
それでは、次回もお楽しみに!




