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Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機で人類の切り札になる ー  作者: hanaXIII


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第五十話 シャク姫の決断

神姫として生きてきた彼女が、

初めて“個人”として選択する回。


強さでも、力でもなく、

友情という、いちばん厄介で、いちばん優しい答え。


今回は会話多め、感情多めです。

ゆっくり読んでいただけたら嬉しいです。

「ふん。いい加減、妾をここから出せ。

さもなくば、誰から泡を吹かせてやろうぞ」


「な、なにぃ!?フォースの威圧か!?

ちょ、ちょっと待て!い、いいか?

その手錠は、フォースエネルギー探知機だ!

もし、ここの奴らに手を出してみろ!さもなくば……」

「どうなるのじゃ?おう?ネビルの残党たちよ。」


「こ、こうなるんだよ!!」


ビリビリビリビリ‼︎‼︎


「うぅ‼︎……がはっ……」

「ど、どうだ!思い知ったか?!お、大人しくしていろ!」


………………


(ふん。そこまでのダメージはない。こんな原始的な電気など、そもそもフォースで受け流せる。演技をするのも疲れるのぉ。

奴らの攻撃が、電気ではなく、打撃によるものであれば、妾は本格的に危なかったろうに。

ふふ……バカな奴らで助かったわぃ、さぞ必死なのだろうな。

だが、仮にフォースで制圧しようとしてもダメじゃ……この建物は厳重に守られておる限り、物理的にすり抜けることは不可能じゃ……外から迎えがくるしかなかろうな……)



「ユウ、アリス、リスタ……やはり、あなた方を危険に晒すことはできません。

見ず知らずのあなたたちを……銀河の未来を……」


「こ、この星の人たちは……どうなるの?」


シャク姫の穏やかな表情がわずかに曇る。


「そうです。俺たちが解決しなかったらーーネビルの人たちと全面戦争になる!

そうなれば、いくら超感覚を扱えても、被害は免れない!」


アリスはある提案をする。


「では、シャク姫……恐れながら、わたしから提案があります。」


「提案ですか?……何でしょう……アリス。」


「シャク姫………わたしたちと、友達になりませんか?」

ユウは驚いてアリスを見る。

しかし、すぐにニヤリと笑う。


「俺からも恐れ多いのですが、それは良い提案だと思います。」

「わ、わたしも……こんな、幼い友達は、きっと迷惑になるかもしれないけど……なんか、親近感があるというか……仲良くなりたいなって……リンクした時に、すごくあたたかいなって……思ったんです!」


「シャク姫が良いなら、どうかしら?」


シャク姫は唖然としている。思ってもみない提案に、理解が追いついていない。そのため、思ったことをシンプルに答えた。


「え、ええ…わたしでよければ……ぜひ、と、友達になりましょう……ですが、それが何の提案に繋がるのでしょうか?見当もつきません。」


ユウたちは、ハイタッチする。

「よし!これで、いけるね!さすがアリス!」

「どの道、わたしは言おうと思ってたんだけど、アリスが先に言ったから、便乗しちゃった!」


シャク姫は、何が何だかわからない様子。

そこに、アリスが向き直り答える。


「じゃあ、これからはシャクって呼んでも構わない?」

「ど、どうぞ……元々わたしは対等にお話し出来ればと思ってましたから、何も気にしません……むしろ……今まで神姫として生きてきたので、嬉しい限りです。」


「じゃあ、決まりだね!!

シャク!わたしたちはもう友達なんだから、この件、助けるに決まってるでしょう?!」


「え?……!?……え?」


「そうだよ!友達は、助け合うものなんだ!

だから、シャク姫……シャクも、俺たちを頼っていいんだよ!」


シャクは自分でもわからないが、涙が溢れていた。

「で、ですが、もしも何かあったら……あなたたちの命が危険に……」


ユウは、好きな漫画のシーンをまた思い出していた。

(そうだ、そうだよ!あのシーンって、こんな気持ちだったんだ……が、がんばれ俺!シャクのためじゃないか!)


「お、俺たちの命くらい、賭けていいんだ‼︎

友達なんだから‼︎」


(世界規模のことを考えてるシャクにとっては、ここまで言わなきゃダメだ!

俺が言うと、くさいセリフだけど、言わなきゃダメだ!)


シャクは赤面しながら手で顔を覆う。と同時に膝から崩れる。

泣きながら顔を上げて、ユウたちを見る。

「ど、どうか……お願いします。みんなを……この星を……一緒に救ってください!」


アリスとリスタはシャク姫と抱き合う。

ユウは羨ましそうに、そして、ホッとした様子で3人を眺めていた。

(良かった、とりあえず、神姫様……シャクからOKが出たぞ!後は、どう潜入するかだ……

そ、それにしても……いいなあ……あ、いや、いかんいかんー!な、何を!?これじゃまるでタイガじゃないかー!)

ユウは一人で頭をくしゃくしゃしてもがいていた。


3人は抱き合いながらも、シャクはユウをチラッと見て、また顔を赤くしていた。

その一瞬をリスタは見逃さなかった。

(………シャク?なんか、一瞬……)


第五十話  完



お読みいただき、ありがとうございます!

いよいよ神姫・シャクとの距離がグッと縮まる回でした。彼女にとっての「友達」という概念が、ユウたちの言葉を通じて塗り替えられていく瞬間を書いていて、私自身も胸が熱くなりました。

さて、本作の物語もここから物語が大きく動き出します。

皆様の応援のおかげで、この前は、はじめてランキング23位となりました。激戦区の中でこうして順位を維持できているのは、ひとえに皆様がブクマや評価で後押ししてくださっているおかげです。本当にありがとうございます。

もし「続きが気になる!」「頑張れユウ!」と思っていただけましたら、ぜひブックマークや評価ボタンで応援していただけると非常に励みになります!

また、私のもう一つの作品**『Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜』(N0377LN)**も並行して執筆しております。

こちらは本作とはまた違った、現代のリアルな人間模様とVRゲームの世界を融合させた物語です。少し趣の違う物語を楽しみたい方は、ぜひこちらものぞいてみてください!

それでは、次回もお楽しみに!

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