第四十八話 シャク姫
フェアリーリング編、ついに核心へ。
まさかの再会、まさかの瓜二つ。
超感覚、血統、そして宇宙の行方。
今回は世界観とキャラクターの関係性が大きく動く回です。
どうぞ、シャク姫との邂逅をお楽しみください
「えええええええ!?」
3人は驚愕する。
「はじめまして、わたしがシャク。ここ、フェアリーリングの神姫です。
ふふふ。驚くのも無理はありませんね。」
「わ、わたし??に、そっくりだ……!」
「うん、リスタにそっくりで、びっくりした。」
(こりゃあ驚いた!こんなに瓜二つとは!でも、身長とスタイルが良すぎる……リスタの成長した姿、ということか?
ど、どうしてここまで似てるんだ?)
シャク姫は、なぜリスタと自分が似ているか説明してくれる。
リスタは、かつてこの地で神姫を務めていた、種族の末裔であること。
シャク姫とは遠い親戚にあたること。
「おそらく、遺伝による、『先祖返り』でしょう。
様々な種族が交わり、その血は薄くなっていく。
ですが、こうしてたまに先祖返りするものもいるということです。
ただ……
様々な種族と交わっているため、身体的強さは私たちより上でも、寿命や、超感覚の素質が蓋をしている状態ですね……」
リスタは俯く。寿命についてはまさに研究しているところだからだ。
「でも、大丈夫。寿命については、まだ数百年は猶予があります。
その間に、しっかり研究をして、本来の姿になると良いでしょう。
地球の民は、研究の末、その壁を超えました。
わたしたちも、共存する際に、科学力と遺伝子を交換条件にしたのです」
「り、リスタの寿命もわかるんですか?
すごい……そんなことまで……」
「そして、あなた方3人は……みんな、その素質を持っています。ですが、リンクさせるほどには至ってなかった……えっと、お名前……」
ユウはハッとする。
「あ!申し訳ありません!あまりに驚いて自己紹介が遅くなりました!
俺は……いえ、私はユウと申します!」
バッ!
ユウは感謝のポーズをし、跪く。地球の表現では、跪礼を意味する。
「わたしはアリス、ラボのエージェントです。はじめましてシャク姫。
事情はラボからお聞きしていると思います。今回、その問題を解決しに、やってきました。」
アリスも立ったままユウと同じポーズをとる。
「ユウ、アリス、ようこそ。
みんな、そこまでかしこまらなくて大丈夫です。
神姫とはいえ、宇宙全体で見れば、ただの人。
対等にお話ししましょう。」
(な、なんてできた人なんだ……美人だし……スタイル抜群……タイガが見たら、一生懸命に歩けるな……)
「ユウとアリスも、おそらく何らかの遺伝子が関与しているんだと思います。
元々、ユウはわたしのテレパシーを受け取ることができました。
超感覚は、ラボの研究によると、個体差があるようです。そして、覚醒の仕方もそれぞれ。
リスタは先ほどわたしが半強制的に覚醒させました。
何か、蓋を開けたそうに感じたので、ほんの少し、背中を押す程度で覚醒することができました。」
「ありがとうございます。シャク姫様のおかげで、夢が一つ叶いました。」
「この星は、大気も自然も特殊です。フォースエネルギーを感じ取りやすい環境なので、素質を持つ人にとっては過ごしやすいでしょう。
ユウも、アリスも、ここにいる間に才能を開花させるかもしれません。
わたしもできる限りのお手伝いをさせていただけたらと思っています。宇宙の平和のために。」
「シャク姫、この宇宙で何が起こっているのか、ラボからは伺っていますか?」
「ええ、伺っています。そして、宇宙の状態は、わたし個人も日々感じ取っています。
クリプタへ来た彼らも、今宇宙で起こっている出来事の一つ……氷山の一角です。」
「シャク姫様が感じ取っていること、俺たちにも教えてくれませんか?」
シャク姫は少し顔を赤らめる。
「え、ええわかったわ、ユウ。
では、彼らについて、わたしのわかる範囲でお伝えしますね。」
(? なんか少し顔が……気のせいか。)
第四十八話 完
最後までお読みいただきありがとうございました!
リスタとシャク姫の繋がり、そしてユウやアリスに眠る「素質」。
これから彼らがどう成長していくのか、ぜひ見届けてください。
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