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Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機で人類の切り札になる ー  作者: hanaXIII


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第四十四話  情報

惑星クリプタのラボで再会したエルボ博士とアリス。

彼女の過去を知る人物の登場により、エージェントとしてではない、アリスの素顔が少しだけ垣間見えます。


アリスの変化や、

ユウたちが踏み出す“最初の一歩”を、

ぜひ楽しんでいただければ嬉しいです。

みんながアリスに注目する。

「敵の中に潜り込んで、情報を集める。シンプルだけど、それしかないと思う。じゃないと、このままじりじりと攻められるのを待つしかなくなるから。」


「………けど、どうやって?敵は、見た目が全然違うんだろ?」

「うん、わかってる。だから、まずはギリギリのエリアまで調査に行って、望遠で敵の様子を観察する。本当にその種族だけで行動しているのか、または、部下たちは多種族を扱っているのか。細かい情報を知る必要があるわ。

それによって潜入方法を練っていくから。」


ユウは感心していた。

アリスは美人で、最近は人懐っこくもなってきていたため、本来の専門分野をすっかり忘れていた。

「エルボ博士!どうしたの?」

リスタが心配そうに駆け寄る。エルボは目頭を押さえている。

「ああ、いやすまん。S…いやアリス、立派になったなあ。あんなやんちゃ娘が、こうも頼りがいのあるエージェントになるとは……」


「や…辞めてください、昔の話です。は、恥ずかしいです。それに、同世代があまりいなかったわたしたちにとって、エルボ博士たちがいてくれたから、ここまで成長できたんです。」

アリスは顔を少し赤くする。


「一時期は口数も少なくなり、ただ任務のためだけに物事を学習している様子だったが……何と言うか……とても、柔らかくなったなあ。世話をしていた頃の顔に戻ったみたいで、つい感傷に浸っていた。」


アリスは赤くなりつつも笑顔になる。


「ええ。地球でユウたちと出会って、それから毎日が充実してます。」


エルボはそっと微笑む。


「話の腰を折ってすまなかった。

なるほど……思い切った作戦だ……なら、フェアリーリングへ一度行くといい。

そこはクリプタの民の長がいる。そこで話を聞き、潜入の役に立てるといいだろう。」


「フェアリーリング……あ!ラボの文献にあったよ?!たしか、代々お姫様がいて、超感覚に特化してるって……」


ユウとアリスは顔を見合わせる。


「決まりだね、アリス。さっそく向かおう!」


「そうね。ありがとうございます、エルボ博士。」

「装備など、諸々揃えた方がいい。自然の生き物も、彼らに追いやられているから何に襲われるかわからん。準備している間に、地図のデータはそちらに転送しておく。」



「なあラム、フェアリーリングで、俺は言葉がわかるのか?」

「ええ、問題ないです。なぜなら、もう何万語もユウの頭にインストールしてありますから。」

「え?!いつのまに?!」

「元々覚醒し始めてから順応が早いことはお伝えしました。その後も、ラムコピーと過ごす間に、電気信号で常に言語野へ送り続けていたのです。

自然にその言語を発することに、多少違和感は出ると思いますが、もう慣れていることだと思います。」

「わ、わたしは大丈夫かなあ……」

「リスタには、そのイヤリングをつけてもらいます。ユウほどの効果があるかは分かりませんが、これも、言語野に信号を送るものです。

脳内で変換し、そのうち自分の言葉として発することができます。」


「わあ!ありがとうラム。アリスも付けてるの?」

「わたしは昔からつけっぱなしだったから、もうある程度の言語は問題ないかな。けど、たまに未知の生き物もいるから、念の為付けてる感じ。」


そして、アリスからはユウとリスタにユニフォームと腕輪が渡される。

「これをアンダーシャツとして装着したら、その上から服を着るといいわ。

腕輪はいざという時に必要な武器が出るようになっていて、弾丸、レーザーに対してオートガードしてくれるようになってるから、必ず身に付けてね。後は離れ離れになってもこれでラムと通信できる。」


3人は準備を整えて、ラボへ戻る。


「さあ、では、これを姫に渡してくれ。

これを見せれば警戒は解かれるだろう。」


「ありがとう博士。では、フェアリーリングへ行ってきます。」


「おお、これに乗って行くのか!」

楕円形の浮遊している機体を見つける。

中には座席が8ヶ所。


(オープンカーみたいなものか。外に注意が必要だなあ)


乗り込むと、薄い膜が天井を作り、全体を覆う。

「あ、なるほど、こういうことか。」

「オープンカーだと思った?まあ、風を切って走ることもできるけど、何があるかわからないから、シールド展開するね。」


リスタは、初めての冒険なのでワクワク感と、緊張で表情が硬い。


「リスタ、俺から離れないで、アリスもいるし、大丈夫だよ!」

「うん、ありがとう!」


「行き先転送完了。オートで発信します。念のため、ベルトは装着しておいてください。

Gキャンセラーを超える動きが出る可能性があります。」

「オーケー!じゃあ、二人とも、クリプタでの初任務よ。準備はオーケーかな?」


ユウとリスタは親指を立てて合図する。


飛行車は一気に加速して、ラボを去るのだった。

「ここに彼女がきたのも、運命か。

それにしても、一緒にいたあの子は……似ている……偶然か、それとも……

頼んだぞ、アリス……。」


第四十四話 完

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

いよいよ舞台は未知の地、フェアリーリングへ。

博士の言葉にあった「似ているあの子」とは一体誰なのか……。ユウたちの新たな冒険を、ぜひ最後まで見届けてください!

皆様からの熱い反響が、hanaXIIIにとって何よりの執筆の原動力です。

「続きが気になる!」「ユウたちの旅を応援したい!」と思っていただけましたら、ぜひブックマークや評価ポイントをお願いします。その一票が、物語を完結まで導く大きな翼になります。

また、感想やコメントも大歓迎です!皆様からの「ここが熱い!」というお声を聞かせてください。

現在コンテスト入賞を目指して全力で執筆中です。皆様の応援が選考の大きな力となります。ぜひご協力をお願いいたします!

そして、もう一つの作品『Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜』も、魂を込めて更新中です。

こちらの『Ultimate Wars』とはまた違った、深みのある人間ドラマをお楽しみいただけます。

Nコード:N0377LN より、ぜひあわせてチェックしてみてください!

これからも、二つの物語をよろしくお願いいたします!

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