↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機に人類の切り札として無双するー  作者: hanaXIII


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
108/112

第百八話 本気

満身創痍のアリスを襲う自爆ロボット兵の危機に、危機一髪で飛び込んだユウ。

アリスとリスタを無事に救出したユウは、マザーと自らのフォースの導きに従い、ラボのメイン研究室へと向かう。

そこでは、ジョウ博士の居場所を狙うヘマ総帥が赤黒いライトソードを手に障壁を破壊しようとしていた。

ヘマ総帥を前に、ユウは「母上を連れて銀河の果てへ逃げるため」という彼の秘められた目的と心の悲鳴を感知し、無益な戦いをやめるよう説得を試みる。

しかし、後戻りのできないヘマ総帥はユウへ向けて刃を振るう――!

激突する二人の力、そして直接対決の果てに届く結末とは。はたしてユウはヘマ総帥を止めることができるのか!?

ブォン!ブン!ブォン!

ユウは、ヘマ総帥の剣捌きを紙一重で避ける。

「むう!なぜ当たらん!そして、なぜ反撃してこない!」

「戦っても無駄だ!おれがあなたより強いって言ってるわけじゃない!戦うこと自体が無駄なんだ!」

「なにをぬかすかと思えば!そんなことは、わたしを無力化してから言え!!」

ブォン!ブォン!

「く!どうしてもダメか……この!」

ブン!

スカ!

ヘマ総帥のソードが空を切る。その瞬間、ユウはヘマ総帥の腹に蹴りを放ち、ヘマ総帥は壁まで吹き飛んだ。

ドゴーン!!

「ぐぬおー!!な、なんと言う怪力。そして、このフォースの感じ……ば、化け物か……」

「ヘマ総帥、どうしても止まってくれないのか?」

「くどい、わたしはこの星の技術を手に入れる!手に入れんといかんのだ!

本気で来るんだな。でないと、わたしを無力化はできんぞ!」

「………では、あなたたちの流儀で、納得させるしかないということだな?」

ユウは、アークにもらったライトソードを取り出して、スイッチを起動した。

ブォン!

「な!?そ、そのソード、アークのソード!な、なぜお前がそれを、ま、まさか、お前、アークをやったのか!?」

ユウは首を横に振る。

「これは、アークからもらったんだ。アークは、おれの友達だ。」

「と、友達!?あの冷徹な鬼が?んなバカな!わたしがあいつから逃れるために、どれほど苦労したか!」

ユウは静かに構えた。アークと模擬戦をしたときのように。

「構えは素人だが、隙はそこそこ無い。不思議な強さを感じる。ならば、わたしも本気で行くぞ!覚悟!」

ブォン!ガシュン!バチバチバチ!

バチン!バシュ!ブォン!ブォン!バチン!

ユウとヘマ総帥はソードで交戦する。

(剣捌きをみるとそれこそ素人!だが、なんだこのパワーは!?ソードが弾かれる!とても競り勝てん!)

「さすがは元ダークナイト、なかなか決定打がない!ならば……」

バチン!

ユウはソードを思い切り弾く。

「ぬお!?」

その隙をついて、ユウは飛び蹴りを繰り出した。

ドガ!

ギュイーーン……ドガ!

ヘマ総帥は再び壁まで吹き飛ばされた。

「ぐ……いかん……なんという蹴りだ……見た目はただのヒューマン、しかし、中身は違うと言うのか?」

ガク……

ヘマ総帥は片膝をついた。

「わたしがたった二発で!?」

勝負はついた。

「ここまでか……わたしを拘束するなり、始末するなりすればいい。」

「いえ……その前に、この戦争の理由、聞かせてくれませんか?」

「なんだと?敵の事情を知ってどうする?」

「俺には、あなたが極悪人には思えない。どうしてかはわからないけど、あなたから、なんというか、違和感を感じる。」

「…………フォースか……わかった。」

ヘマ総帥は事情を説明した。

捕らえられている家族を助け出さなければならないこと。

助け出した後は、銀河の果てに逃げること。

「そんな事情があったのか……」

「敵の話を信じるのか?逃げるための口実かもしれんぞ?」

「いや、何も目的もなく征服するにしてはリスクが高すぎる。わざわざこんなことしなくても、少しずつサイド1で宇宙船を作って、しれっと逃げればよかったんだ。

この技術が必要なのは、交渉か何かにするつもりだったの?」

「なかなか鋭いな。そうだ。俺の母親はヒューマン。しかも、低級のな。

家畜同然に捕らえられ、わたしがフォースの才能があることがわかり、ダークナイトになる代わりに殺さずに奴隷として母は生きている。」

「なんて酷い……」

「その星の統治者は、闇に精通している。

もちろんダークナイト。そして最近、悪魔のような男が現れ、その2人が星を制圧している。その男の正体も素性もわからない。」

「この星の技術を提供して、おかあさんを解放しようとしたのか……」

「それもこれも、もう無理だ。わたしは負けたのだ。」

そこに、警備隊がゾロゾロとやってくる。

ヘマ総帥は拘束されて、連れて行かれた。

もちろん、処分はまだこれから決める。

その頃、サイド6ではシャクが見事に制圧し、無事に帰還する。

◆

「ユウ!」

「シャク!おかえり!ごめん!マザーの指示で、サイド6に行けなかったんだ!」

「わかってます。ヘマ総帥がサイド7に行く可能性は、マザーの推測通りでしたから。

みんな、生きていて良かった。

アリスの様子はどう?」

「シャク、無事でよかった。」

「アリス!!心配したわ。もう大丈夫なの?」

「もちろん!すぐに回復したよ?わたしは少しだけ特別なの。」

(………特別?……まあ、俺たち地球人よりは確かにすごいけど、なんか意味深だな。)

「みんな、此度の戦争。よく凌いでくれた。本当に感謝する。

明日、ヘマ総帥の処分について話し合う。

君たちも参加してくれないかね?」

「わかりました。」

アリスは機械的に返事をする。

◆

翌日。サイド7の都市、一番大きな講堂で話し合いが行われた。

セブンスター全ての統治者や責任者が集まる。

ジョウ博士が司会を務め、各首脳陣も席についた。

進行が進み、今回の被害の報告、復興の目処、予算など、まずは経緯から復興について話し合う。

復興の話がある程度定まり、ついに本題に突入する。

「此度の主犯、サイド1のヘマ総帥の処分について、意見をいくつかまとめてある。

一つは、永久追放。一つは極刑。以上だ。」

ユウは真剣な表情で、周囲を見渡す。

(シンプルだが、これしかないだろう。さて、どうする……)

ユウは静かに質問した。

「極刑というのは、具体的にはなんですか?」

すこし周囲がざわつく。ジョウ博士も静かに答えた。

「君の想像しているもので大まかにはあっていると思う。」

「…………命を奪うということですね?」

ジョウ博士は静かに頷いた。

(当然か……あれだけのことをしたんだ。被害も尋常じゃない。)

ユウはさらに質問を続ける。

「永久追放とは、具体的には?」

「このセブンスターには二度と立ち入れない。そして、拘束したまま銀河の果てに解き放つ。」

それは死を意味していた。

極刑を免れても、拘束されて自由を奪われた状態で、島流しに合うというものだ。

途中で隕石が衝突しようが、捕縛されようが、人生の保証はないというものだった。

「…………いずれにしても重い刑か。」

ユウとアリスは目を合わせて頷く。

「あの、俺から提案があります。」

ユウは言葉を発する。

「ヘマ総帥をーーー……」

その言葉に、周囲はどよめき、ざわつき始める。

「な!?ゆ、ユウ……本気でいっているのか?」

「ええ、本気です。」

講堂にいる全てのものからブーイングやさまざまな言葉が放たれる。

果たしてユウが発した提案とは。

第百八話 完

第百八話をお読みいただき、本当にありがとうございました!

圧倒的なパワーと覚醒した力でヘマ総帥を無力化したユウ!

そして戦いの裏にあった「奴隷として囚われた母を救いたい」というヘマ総帥の切実な真実が明かされ、物語は深い感動と新たな局面へと向かいます。

セブンスターの全首脳陣が集まる講堂で、出された選択肢は「極刑」か「追放という名の死」。

その席で、ユウが口にしたまさかの提案とは……!?

大非難の嵐の中でユウが語る決意、そしてヘマ総帥の運命が決定する第百九話も、どうぞご期待ください!

ユウの提案の真意や今後の展開が気になる方は、ぜひブックマーク登録や評価、感想コメントをいただけますと大変励みになります!

皆様からいただく温かい応援が、今後の執筆の大きな力となっております。

また、現在参加中のコンテストへの大切な応援投票も、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

さらに、 hanaXIII のもう一つの代表作である**『Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜』(N0377LN)**も大好評連載中です!

現実で行き詰まった主人公が、フルダイブVRの世界で人生の一発逆転に挑む爽快な冒険ファンタジーとなっております。『Ultimate Wars』とあわせて、こちらの作品もぜひ並行してお楽しみくださいね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。