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Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機に人類の切り札として無双するー  作者: hanaXIII


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第百五話 ラボの攻防

ついに完成した白と金の新型機「アルティメット ブレイヴ」を駆り、戦場へと舞い降りたユウ。

その規格外の性能と覚醒した能力で、サイド7の都市を襲う敵機や巨大母艦を一瞬で壊滅させ、勢いそのままにラボへと迫るヘマ総帥の「ダークサイダー」をも圧倒してみせた。

しかし、追い詰められたかに見えたヘマ総帥は、機体をオート操縦の囮として残し、単身エアボードでラボへの直接侵入を企てる。

ユウが囮の機体と対峙する中、防衛ラインを破られたラボのフロアには、膨大な数のロボット兵が雪崩を打って侵入を開始していた――。

一人で待ち構えるアリス、そして格納庫で見守るリスタ。迫り来る無数の脅威を前に、はたしてラボの運命はどうなってしまうのか!?

「避難!避難だ!」

ロボット兵が次々にラボの敷地内へ潜入してくる。外の機体を3割も割いたため、裏をかかれたラボは防衛ラインを突破されて、ロボット兵が陸から攻めてきた。しかし、無駄に発砲はしない。

アリスは通信でその状況をジョウ博士に報告する。

「博士、やはり奴らは建物に発砲してきません。あくまで侵攻してきている。」

「やはりか、奴らの目的はここの技術。

できる限り無傷で手に入れたいのだろう。他の星はおそらくフェイク。はじめからこのサイド7内、とくにこのラボに絞っていたとみた。」

「ということは、こちらも肉弾戦に集中できるということね。」

「アリス!無理はするな!命の方が大事だ!万が一の時は降伏する!」

「バカな……それはダメよ博士。わたし一人の命なんて、これまでのラボの研鑽には変えられないわ。」

「ば、バカなことを言うな!お前さんは一人しかいないんじゃぞ!?」

「…………大丈夫、わたしの代わりは……代わりのエージェントはいくらでもいる。これから……いくらでも現れる。」

「あ、アリス……お前どこまで……」

「さあ!くるよ博士!」

ビー!ビー!

ラボ内に緊急警報が鳴り響く。

ロボット兵はゾロゾロと進んでくる。

警備用のロボットも、なんとか食い止めてはいるが、数が多すぎる。

建物からも、狙撃でなんとか対応していた。

すると、ロボット兵の中でも、動きのスムーズなものが次々とすり抜けてラボの領土へ入ってきた。

「あれは、高機能型ね。あの相手はわたしじゃなきゃ無理みたい。リスタ!すぐに格納庫へ!」

「わ、わかった!」

広い空間に、アリスは一人で待ち構える。

これより先に行くには、ここを通過するしかないのだ。

ウイーン……。

部屋の扉が開き、ゾロゾロとロボット兵が入ってくる。

ガシャ!

銃口をアリスへ向けて、何体ものロボット兵が構える。

アリスの挙動に隙がないため、ロボット兵も動かずに構えるのみ。

すると次々と後方からロボット兵が集まってくる。

「なんて数なの……ふふ、なら、そろそろ始めないと、この部屋がもたないわね。

覚悟しなさい、あなたたち。ま、ロボットだから、わからないか。

わたしくらい精密だったら、今頃話し合いで解決できたかもね?」

(え?アリス、今なんて……?)

ダン!!

アリスは飛び上がり、ビームライフルを撃ちまくった。

ズビ!ズドン!ズバン!

ズバババ!!

スタン。

アリスは華麗に着地した。

バタバタ……

そのコンマ数秒。

前列で構えていたロボット兵およそ20体は雪崩のように崩れ落ちた。

「す、すごいアリス、今の動きはなに!?」

ダン!

ズドドドーーーン!

アリスが宙を舞うたびに、ビームライフルは発射され、次々とロボット兵は地に伏せる。

リスタは口を開けたまま固まっていた。

「え、援護、援護しなきゃ!でも、わたしが照準合わせてる間に、敵がやられちゃう!」

その様子を、ジョウ博士も避難してから映像で見ていた。

「エージェント……ここまですごいのか……高性能人型エージェント……まさに、生物兵器……これがもし、邪悪な心を持ってしまえば、大変なことが起こる……」

ズドドドーーーン!!

もう100体は倒した。

アリスはまだ平然と動き回る。

「あ、アリス!疲れてない!?大丈夫!?」

リスタはアリスを心配していた。

「ん?リスタ?ふふ、ぜんぜん平気。この子達は動きが単純だからね、それに、わたしは他の人型生物より、頑丈にできてるの。

だから、実力が拮抗してなきゃ、そうたいして疲れないわ。」

リスタは冷や汗をかきながらアリスを応援していた。

一方その頃。

ザシュ!!ドーン!!

ダークサイダーはほぼ無力化されていた。

「ヘマ総帥!諦めるんだ!」

「………………」

(なんだ?さっきから通信が無くなったぞ?

それに、あの気持ち悪い圧も感じない。でも、こっちに攻撃は仕掛けてくる。どういうことなんだ?)

バシューーン!

ダークサイダーは弾丸やビームライフルを撃ってくる。

スカ!

アルティメットブレイヴには当たらない。

機体同士の戦いは、完全にユウの勝ちだった。

だが、人が中にいると思い込んでいるユウにとっては、トドメをさせずにいた。

「ヘマ総帥!降参するんだ!じゃないと、あなたも死んでしまうぞ!」

「……………」

「まただ、返事がない!あれだけ流暢に挑発してきてたのに……そうか、おかしいんだ。

不自然だよ。もしかして、ヘマ総帥は中にいないのか?できるかわからないけど、少し探ってみよう」

◆

アリス側。

ズドドドーーーン!

バタバタ……。

「す、すごい、もう200体以上倒してる。」

「キリがないわ。転がってるロボット兵がかさばってきたわね。このフロアが広いおかげで、どんどんロボット兵が入ってくるわ。」

そこへ、いつもと違う動きのロボット兵が10体ほど入ってくる。

スカスカ!

アリスのライフルを避けて身構える。

「へえ……新手のロボット兵か。」

スタン。

アリスは着地して、距離をとる。

「これまでのロボット兵とは雰囲気が違うみたいね。」

ギュン!

新手のロボット兵は急加速してアリスへ向かってくる。

シャキン!ブン!

アリスは間一髪で、ロボット兵の刃物を避ける。

シュ!

ドガン!!

アリスは避け様にロボット兵の背中を蹴り飛ばす。

ロボット兵は壁に叩きつけられて、体から火花が出ている。しかし、起き上がり、戦闘の構えをとる。

「あら?そこまで壊れても、さらに向かってくるのね。」

ドン!

壊れかけのロボット兵は、まっすぐ突進してくる。

(単調な動き、これはおそらく……)

カッ!

ロボット兵が光りだす。

「やっぱり!」

トン!!

アリスは空中に飛んで壁を蹴り、光出すロボット兵を避ける。

ドカーーン!!

ロボット兵は大爆発を起こした。

周囲の転がっているロボット兵も巻き込まれて粉々になる。

「うわ!」

爆風に巻き込まれてアリスも壁に吹き飛ばされた。

ドガ!

「くっ!」

ストン。

アリスは膝をついてすぐに立ち上がる。

「アリス!!」

リスタは格納庫から通信で叫ぶ。

煙が晴れて、アリスがそこに立っていた。

アリスの息が少し上がっている。

「大丈夫よリスタ、心配しないで。」

しかし、その表情は少し曇っていた。

(なんて爆風。これが後9回も……)

◆

「アリス……大丈夫なのか?……ん?こちらからも反応が……」

モニターで見ていたジョウ博士は、他の侵入者警報からある人物を発見する。

「な!?なぜ!?あ、あいつは誰だ!?……まさか!?」


第百五話 完

第百五話をお読みいただき、本当にありがとうございました!

ロボット兵を怒涛の勢いでなぎ倒していくアリスの圧倒的な強さと美しさ!

しかしその裏で語られる「高性能人型エージェント」という彼女の秘密と、自爆覚悟で襲いかかる新型ロボット兵の脅威……。

そして、ダークサイダーが無人であることに気づき始めたユウと、裏からラボへ忍び寄る謎の影。

モニター越しに絶句するジョウ博士が見たのは、はたして単身侵入を果たしたヘマ総帥なのか、それとも……!?

絶体絶命の緊張感が走る第百六話も、どうぞご期待ください!

アリスの戦う姿や今後の展開が気になる方は、ぜひブックマーク登録や評価、感想コメントをいただけますと大変励みになります!

皆様からいただく温かい応援が、今後の執筆の大きな力となっております。

また、現在参加中のコンテストへの大切な応援投票も、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

さらに、 hanaXIII のもう一つの代表作である**『Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜』(N0377LN)**も大好評連載中です!

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