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異界見聞録。九十六式歩行空挺戦車、ハイエルフ、フェンリルと異世界を旅する。  作者: トウフキヌゴシ


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47/52

第47話、デート。

 水没させた巨兵、ルイフィールを手に入れた(鹵獲した)ワイルダーキャラバン。

 その後も何度か、サクソン第五皇子の襲撃を受けるも撃退。

 一度は逆に、潜砂艦とシェヘラザードで皇子の本拠地を襲撃した。

 ニュウローランに人が集まり、人目が増えると襲撃も減ってくる。

 当然、公然とギルドに登録された他のキャラバンを攻撃するのは駄目だ。

 

 そうこうする内に五年の月日がたっていた。


「ロボ様、今日は買い物に行くので付き合ってくださいな」

 出会ったとき五歳だったローラは十歳になっていた。

 くるくると変わる表情と大きな瞳。

 将来は愛嬌のある美人になるだろう。

「ガウ」

 ニュウローランにできたバザーにデート兼買い物である。

 五年で町は発展し、大通り沿いにたくさんの屋台が出ていた。

「ほら、ロボ様、ここのくしがおいしいと聞きました」

「一緒に食べましょう」

「ガウゥ」

 焼肉にくしを二本。

 ロボが財布からお金を払う。

「ふふふ~~ん♪、おいしいですねロボ様」

 ロボとローラがくしをかじりながら二人並んで歩く。

「ローラ、ここだ」

 しばらく歩くとおしゃれなカフェについた。

「まあっ、ここは最近できた噂のカフェ」

「ガウ」

「砂漠では珍しい氷菓《アイスクリーム》とパンケーキが有名です」

 お値段も張るが、ニュウローラン一の商会のお嬢さまと警備副主任の二人だ。

 どうということはない。

「食べたいと言っていたのを覚えていてくれましたのね」

「ガウ」

「……ありがとうございます。 ロボ様」

 ローラは氷菓《アイスクリーム》と、これまた砂漠では珍しい生のフルーツがたっぷり乗ったフワフワのパンケーキ。

 ロボはバターとシロップの乗ったプレーンなパンケーキを頼んだ。

「ん~~~~」

 ローラが、氷菓とフルーツののった柔らかくも少しあたたかいパンケーキをほおばる。 

 ほんのり溶けたバターの香りがあたりに漂う。

 幸せそうなローラにロボがやさしそうに目を細めた。

「ささっ、ロボ様っ、おいしいですわっ、あーーん」

 パンケーキをのせたフォークを差し出す。

 

 パクッ


「ふふふ」 

 ローラは、ロボが自らの手からパンケーキを食べる姿を見ながら幸せそうに笑った。

 

 二人が食べ終わった後、家に帰る途中。


 ゴゴゴ

 グラグラグラ


「ロ、ロボ様っ、地面がゆれていますわっ」

「地震だ」

 すかさずロボがローラを横抱きに。

「は、はじめてです、地面がゆれるなんて」

 ローラが不安そうに言った。

「ガウウゥウ」

 ロボが地面の一点を見ながら低い声でうなった。



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