第47話、デート。
水没させた巨兵、ルイフィールを手に入れた(鹵獲した)ワイルダーキャラバン。
その後も何度か、サクソン第五皇子の襲撃を受けるも撃退。
一度は逆に、潜砂艦とシェヘラザードで皇子の本拠地を襲撃した。
ニュウローランに人が集まり、人目が増えると襲撃も減ってくる。
当然、公然とギルドに登録された他のキャラバンを攻撃するのは駄目だ。
そうこうする内に五年の月日がたっていた。
「ロボ様、今日は買い物に行くので付き合ってくださいな」
出会ったとき五歳だったローラは十歳になっていた。
くるくると変わる表情と大きな瞳。
将来は愛嬌のある美人になるだろう。
「ガウ」
ニュウローランにできたバザーにデート兼買い物である。
五年で町は発展し、大通り沿いにたくさんの屋台が出ていた。
「ほら、ロボ様、ここのくしがおいしいと聞きました」
「一緒に食べましょう」
「ガウゥ」
焼肉にくしを二本。
ロボが財布からお金を払う。
「ふふふ~~ん♪、おいしいですねロボ様」
ロボとローラがくしをかじりながら二人並んで歩く。
「ローラ、ここだ」
しばらく歩くとおしゃれなカフェについた。
「まあっ、ここは最近できた噂のカフェ」
「ガウ」
「砂漠では珍しい氷菓とパンケーキが有名です」
お値段も張るが、ニュウローラン一の商会のお嬢さまと警備副主任の二人だ。
どうということはない。
「食べたいと言っていたのを覚えていてくれましたのね」
「ガウ」
「……ありがとうございます。 ロボ様」
ローラは氷菓と、これまた砂漠では珍しい生のフルーツがたっぷり乗ったフワフワのパンケーキ。
ロボはバターとシロップの乗ったプレーンなパンケーキを頼んだ。
「ん~~~~」
ローラが、氷菓とフルーツののった柔らかくも少しあたたかいパンケーキをほおばる。
ほんのり溶けたバターの香りがあたりに漂う。
幸せそうなローラにロボがやさしそうに目を細めた。
「ささっ、ロボ様っ、おいしいですわっ、あーーん」
パンケーキをのせたフォークを差し出す。
パクッ
「ふふふ」
ローラは、ロボが自らの手からパンケーキを食べる姿を見ながら幸せそうに笑った。
二人が食べ終わった後、家に帰る途中。
ゴゴゴ
グラグラグラ
「ロ、ロボ様っ、地面がゆれていますわっ」
「地震だ」
すかさずロボがローラを横抱きに。
「は、はじめてです、地面がゆれるなんて」
ローラが不安そうに言った。
「ガウウゥウ」
ロボが地面の一点を見ながら低い声でうなった。




