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第六十七話 湯の沢の決断

最終住民説明会。

湯の沢公民館。

村民

百八十人が集まっていた。

壇上には

湯沢

李

常田

箕輪。

そして

川上。

最初に話したのは

湯沢だった。

「この事業は」

一拍。

「百八十億円の民間事業です」

静かな声。

「村に借金は残りません」

続いて

常田が説明する。

医療

リハビリ

温泉療養

保険診療。

会場は静かに聞いていた。

そして

最後に

川上が立ち上がった。

会場がざわめく。

反対派のリーダーだった男だ。

川上は

ゆっくり話し始めた。

「わしは」

一拍。

「最初」

静かな声。

「この計画に反対した」

村人たちが頷く。

川上が言う。

「理由は簡単だ」

一拍。

「この村は」

静かな声。

「一度失敗している」

スキー場の話だ。

川上が続ける。

「だから」

一拍。

「止める役をやった」

会場は静まり返る。

川上が言った。

「だが」

一拍。

「全部聞いた」

「金」

「医療」

「遺跡」

「御代田」

静かな声。

「そして」

一拍。

「条件も出した」

川上は

会場を見渡した。

「わしの結論を言う」

長い沈黙。

そして

はっきり言った。

「やらせてみろ」

会場がざわめく。

川上が続ける。

「もし」

一拍。

「この村が」

静かな声。

「何もしなければ」

一拍。

「先に終わる」

誰も否定できない言葉だった。

川上が言った。

「なら」

一拍。

「賭けるしかない」

静かな声。

「わしは」

一拍。

「賛成する」

会場が

静まり返る。

そして

誰かが

拍手した。

それは

白樺の湯の従業員だった。

次に

商店街。

農家。

やがて

拍手は

公民館全体に広がった。

湯沢は

深く頭を下げた。

李も

常田も

頭を下げた。

川上は

腕を組んだまま

ぽつりと言った。

「失敗するなよ」

湯沢が答えた。

「はい」

こうして

湯の沢村は

新しい一歩を踏み出した。

湯の沢メディカルリゾート計画

正式始動。

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