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地上の怖い現状 5
私は書状を強く握りしめた。
「わかりました、必ず届けましょう」
「感謝する、我々はその間に戦の準備を行うので宜しくお願いする」
マランを崩壊させて……と、当初の方向と全然違ってしまったけれど、エルドスを崩壊させてあのアレックスとエリスをぎったんぎたんにできればそれでいいわ。
私は立ち上がってカイルを見た。
「行きましょう、カイル」
「は!」
外は夕暮れ。
赤い空が広がっている。
けれど魔族の力は夜にこそ迸るので問題はない。私は六枚片羽を広げて部屋の窓へと足を乗せた。ゆるかに身体を外に舞わせて空へと舞い上がった。羽ははためくように動くけれど実際には羽で飛ぶわけではない。魔力で飛ぶのだ。
アルフレッド王子に手を振って私は懐かしい前世の故郷へと向かった。




