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裏切られた王妃は魔王の娘に転生して貴方を滅ぼします ~覚悟しててね~  作者: 如月いさみ


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地上の怖い現状 2

 マラン王とアルフレッド王子と近衛兵たちも同じ考えらしく表情を引き締めて共に王城都市に入ると城へ向かった。その手前の広場にエルドスの地方官と名乗る男が兵士を連れて町の人々を集めていた。

 人々は戸惑いながら広間の中央に座り兵士に囲まれていた。

 エルドスの地方官はにやりと笑って人々を見下ろしていた。

「良いかぁ、今日からここはエルドスの領地になった! 俺が領主だ! 逆らったものは処刑する」


 声が響いた。

 とんでもないことを言う野郎だな。と私は思ったもののそのまま馬に乗って道を進んだ。


 広間に差し掛かり、通りから現われた私たち王と王子の一団を集められた人々の一人が見つけて声を上げた。

「王様!! 王子様!! 今エルドスのこの役人が王と王子がエルドスにマランを明け渡したと話をされていたのですが……誠でございましょうか!?」


 つまり王と王子を妹のルイーナ姫の名を語って呼び出して砂漠で始末して、国民には王と王子がマランはエルドスになったと騙そうとしていたって事らしい。

 

「砂漠で殺しておいてそんな嘘で民を懐柔しようとするなんて!! とんでもないわ!」

「リリア様、お声が誰よりも大きいかと」


 確かにそうね。でも、本当にあの二人極悪なことをしているようでもっとぎったぎたんにするしかない気がしたわ。

 王もアルフレッド王子も王族らしく落ち着いているみたいだけどきっと怒り狂ってるわよね。

 

 マラン王は笑みを浮かべて説得に乗り出した。

「マランは決してエルドスの一部になったりはしない!! 私も息子もエルドスのアレックスとエリスに騙され殺されるところであった。が、この黒き聖女に救われた!!」


 え? いえいえいえ。私は復讐者よ? そうそう、マランをただ見せしめに壊してエルドスをぎったんぎったんにしてぶっ壊して地上征服と企んでいる魔王の娘vv なんですけど!

 助けたのはエルドスの兵士を見て八つ当たり的に助けただけなので……決して聖女ではないです!

 と思ったものの、まあ、マランは味方にするのでここで手助けするのはノープロロブレム。


「まさか、王と王子を仕留め損ねるとは!! だが、俺は領主になるためにきた!! お前達など砂漠で死ぬかここで死ぬかの違いだ!! この民たちの命が惜しければこのままやられろ!!」


 エルドスの地方官の叫びが響き渡った。今度は集めた民に剣を向けて抵抗するってすごいわよね。

 この期に及んでしぶとい!! でも効果はあるわね。

 王も王子も兵士も動けなくなっている。

 民は大切ですものね。

 

 でもね。

 このままじゃ本当に砂漠で死ぬか、ここで死ぬかの二択になるわ。

「ね、カイル。試したい魔法があるんだけどー」


 私は向かってくる兵士を見て笑みを浮かべた。

「って、どうせ止めても試されるんでしょう? それならどうぞ」


 何か、諦められているみたいなので試させてもらうわ。

「エルドスのアレックスとエリスに伝えなさい。そのうち私がぎったんぎったんにしにいくってね!」

「はぁ! 歯向かえるとおもっているのか!!」

 

 私は手の平を向かってくる兵士たちに向けて前に出した。

「言っておくけど逃げるなら今の内ですから」


 そう言って逃げる兵士はいないわね。

「ローデスデスロード!!」


 手の平から黒い一条の光の矢が伸びて兵士たちを包み込んでいく。側にいた民を切ろうとした兵士も瞬時にバタバタと倒れ込んで消え去った。


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