ローマアーナの娘 6
マリナ姫の顔色は直ぐに戻り王も王妃も目を見開いた。
「あなた、マリナが」
「おおお、まさか」
マリナ姫の目が開き頬に朱が戻った。やはり、エルドスの贈り物が元凶だったのだ。私は王と王妃を見た。
「やはり、エルドスからのペンダントに呪が施されていたようです。恐らく、その効力は王女だけではなく。王と王妃にも及んでいたと思われます」
「まさか、わしと妃にもか?」
「はい、ただ王と王妃には指輪の祝福の魔法陣があったので影響を免れていたと思います」
これで私のお仕事は終わりね。もう仕方ないから食事をしたらエスター王国へいくことにしましょう。
こんなローマアーナの王族の家族を見たらぶっ潰すなんてできないわ。っていうか、助けておいて一発ドカンはないわね。
それよりもエスターいかなくっちゃ。と思った瞬間にローマアーナ王から手を強く握られた。
「感謝する。姫を救っていただいた」
「いえいえ、まあ……エスターへ向かう次いででしたので」
「エスター王国か」
「はい」
「良ければ、私も参ろうと思う」
「はい!??」
「エルドスの王妃の正体が見えた。我が姫に呪いのかかった贈り物をするとは……エスター王がリリア王妃はエルドス王の罠に嵌って殺されたと言っていた。エルドス王は危険だとわしに忠告をしてきていた。だが、こう言っては何だが、真実を測りかねていた。その上後妻のエリス王妃は温かく迎えるとペンダントまで贈ってくれたのでエスター王の言うことは我が子可愛さだったのかもしれないと思っていた。だが、わしが間違っていたようだ。今ならわかる。エスター王が言っていた通りにリリア姫はエルドス王の謀略に嵌って殺されたのだろう。もしそなたたちがエスターで何か商売でもされるのなら王へ助言もしよう。ぜひ!」
「その、私はマランの王からエルドス崩壊の為の助力を願う書状を言付かり、それを渡すためにエスターへ向かっていたのです」
「おおお! ならば、私も力になろう! 姫の命がこのままだったらどうなっていたか! ましてわしと妃も倒れていたらローマアーナは崩壊していたかもしれん。絶対に許すことはできん」
何か、崩壊させようと思っていた国が次々味方になっている気がするんですけど……と私は思ったもののまあ最終目的はあの二人への報復でエルドスの崩壊なのだから考えればノープロブレムよね。
大目的はエルドスの破壊! あの二人への報復! 復讐!! なのだから他の国の敵味方は二の次。
敵になれば鉄槌をくらわせるだけだわ。
味方になれば共に戦えばいいわ。
もう、うだうだ考えるのは止めやめ。
私は頷いて答えた。
「ありがとうございます。お願いします」
それに王女も瞬く間に元気になったので、良かった。これ以上不幸な王女たちを見るのは忍びないわ。
私は礼として王城で豪華な食事をして、翌日、カイルと連れ立ってローマアーナ王と兵士と共にエスターへと向かった。




