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雨のち、英雄  作者: 水瀬 美空
第4章 旅のはじまり
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第39話 ピンチ

二段階認証で戸惑ってしまって投稿できませんでした。遅れてしまってすみません。

読んでくれるとうれしいです、!

特級書庫を歩き回っていると、リヴィアがある本を見つけた。「ねぇ、ヴィンセントこれ……」

「どうしたの?」

「見て、ここにサインがある…これってヴィンセントの師匠の名前じゃない?」そうリヴィアが本の表紙を指して言った。それを見たヴィンセントは「本当だ……」そうして、ヴィンセントは何か載っていないかペラペラページをめくっていった。すると、ある言葉を見つけた。どうやら師匠は魔法の都市(アクアリア)という都市に行ったという記録があった。それをみんなに伝えると、「じゃあ次はそこに行こうか」とアスナが言った。ヴィンセントは「そうだね、ありがとう。リヴィアの村について載ってる本がないかもうちょっと調べよう」そうやってしばらく探したがそれっぽい本はなかった。リヴィアが少し落ち込んでいるようにヴィンセントには見えた。そのあと、ミルカにお礼を言い、魔法の都市アクアリアに向かって旅を進めた。


順調に旅をしているかのように見えたが、突如、ドーン!! と大きな音が響き渡った。

振り返ると、そこには巨大な魔獣が姿を現していた。大蛇のような見た目をしており、口から毒を吐くことができる厄介な魔獣だ。

さすがにこれはまずい、と誰もが思った。しかし同時に、いつも最強のリヴィアがいるのだから大丈夫だろう、と心のどこかで思い込んでいたのかもしれない。

いつもならここで、リヴィアが一撃を入れる場面だ。

だが、なぜか彼女は魔法を撃とうとしなかった。ヴィンセントは戸惑いながらも、なんとか代わりに『雨天の魔法』を撃とうとする。しかし、リヴィアとは違って防御魔法が使えないため、思うように攻撃を仕掛けられなかった。

苦戦していると、背後からバタン! と音がした。

ヴィンセントが咄嗟に振り返ると、リヴィアが倒れていた。

ヴィンセントは動揺しつつも、さすがにもう戦えないと判断し、「撤収ー!!」と震える声で叫んだ。

しかし逃げる直前、ヘルトが魔獣の毒を浴びてしまった。アヤナがヘルトを抱え、ヴィンセントがリヴィアを抱きかかえて、一同は無我夢中で走り続けた。

運良く、少し小さめの街があり、そこで休ませてもらえるようお願いした。

宿屋の一室でリヴィアの額に布を乗せた。

「……風邪、みたい。旅をして、いつもと違う環境に体がついていかなかったのかもしれないね。命に関わる病気じゃないのが救いだけど……熱がひどくて、しばらくは動けそうにないよ…。」

ベッドで小さく息を吐く彼女の姿に、ヴィンセントは胸が締め付けられる思いだった。しかし、隣のベッドに目を向けた瞬間、さらなる絶望がヴィンセントを襲う。ヘルトの方は毒が体に周り、非常に危険な状況だった。街の医者に診てもらい、なんとか一命を取り留めたものの、医者は苦しげに首を振った。

「お嬢ちゃんの方は、暖かくして数日寝かせておけば治る。だが、この少年の体に回った魔獣の毒は、街のまともな医療じゃ治せそうにない。……完全に解毒したければ、街外れのまがまがしい森に住む、偏屈な『毒専門の薬師』を頼るしかない。まともな医者が手を焼く毒ほど、あいつは喜んで治療するからな。だが、一刻を争うぞ」

(なんで、リヴィアが体調が悪いことに気づけなかったんだろうか。気づけていたら、もっと早く休ませて、ヘルトも怪我をしなかったかもしれないのに……)

苦しげにうなされる二人を見つめながら、ヴィンセントは自分を責め、深く後悔した。

「……アヤナ、リヴィアの看病を頼んでもいい?

アスナはヘルトをみててほしい…」

2人とも、「うん、分かった」と言ってくれた。

ヴィンセントは奥歯を噛み締め、顔を上げた。その瞳には、今までにない強い覚悟が宿っていた。

「今からその薬師のところに行ってくる」そう言い、宿屋を飛び出した。

次の投稿は来週の金曜日になります!!

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