第39話 ピンチ
二段階認証で戸惑ってしまって投稿できませんでした。遅れてしまってすみません。
読んでくれるとうれしいです、!
特級書庫を歩き回っていると、リヴィアがある本を見つけた。「ねぇ、ヴィンセントこれ……」
「どうしたの?」
「見て、ここにサインがある…これってヴィンセントの師匠の名前じゃない?」そうリヴィアが本の表紙を指して言った。それを見たヴィンセントは「本当だ……」そうして、ヴィンセントは何か載っていないかペラペラページをめくっていった。すると、ある言葉を見つけた。どうやら師匠は魔法の都市という都市に行ったという記録があった。それをみんなに伝えると、「じゃあ次はそこに行こうか」とアスナが言った。ヴィンセントは「そうだね、ありがとう。リヴィアの村について載ってる本がないかもうちょっと調べよう」そうやってしばらく探したがそれっぽい本はなかった。リヴィアが少し落ち込んでいるようにヴィンセントには見えた。そのあと、ミルカにお礼を言い、魔法の都市アクアリアに向かって旅を進めた。
順調に旅をしているかのように見えたが、突如、ドーン!! と大きな音が響き渡った。
振り返ると、そこには巨大な魔獣が姿を現していた。大蛇のような見た目をしており、口から毒を吐くことができる厄介な魔獣だ。
さすがにこれはまずい、と誰もが思った。しかし同時に、いつも最強のリヴィアがいるのだから大丈夫だろう、と心のどこかで思い込んでいたのかもしれない。
いつもならここで、リヴィアが一撃を入れる場面だ。
だが、なぜか彼女は魔法を撃とうとしなかった。ヴィンセントは戸惑いながらも、なんとか代わりに『雨天の魔法』を撃とうとする。しかし、リヴィアとは違って防御魔法が使えないため、思うように攻撃を仕掛けられなかった。
苦戦していると、背後からバタン! と音がした。
ヴィンセントが咄嗟に振り返ると、リヴィアが倒れていた。
ヴィンセントは動揺しつつも、さすがにもう戦えないと判断し、「撤収ー!!」と震える声で叫んだ。
しかし逃げる直前、ヘルトが魔獣の毒を浴びてしまった。アヤナがヘルトを抱え、ヴィンセントがリヴィアを抱きかかえて、一同は無我夢中で走り続けた。
運良く、少し小さめの街があり、そこで休ませてもらえるようお願いした。
宿屋の一室でリヴィアの額に布を乗せた。
「……風邪、みたい。旅をして、いつもと違う環境に体がついていかなかったのかもしれないね。命に関わる病気じゃないのが救いだけど……熱がひどくて、しばらくは動けそうにないよ…。」
ベッドで小さく息を吐く彼女の姿に、ヴィンセントは胸が締め付けられる思いだった。しかし、隣のベッドに目を向けた瞬間、さらなる絶望がヴィンセントを襲う。ヘルトの方は毒が体に周り、非常に危険な状況だった。街の医者に診てもらい、なんとか一命を取り留めたものの、医者は苦しげに首を振った。
「お嬢ちゃんの方は、暖かくして数日寝かせておけば治る。だが、この少年の体に回った魔獣の毒は、街のまともな医療じゃ治せそうにない。……完全に解毒したければ、街外れのまがまがしい森に住む、偏屈な『毒専門の薬師』を頼るしかない。まともな医者が手を焼く毒ほど、あいつは喜んで治療するからな。だが、一刻を争うぞ」
(なんで、リヴィアが体調が悪いことに気づけなかったんだろうか。気づけていたら、もっと早く休ませて、ヘルトも怪我をしなかったかもしれないのに……)
苦しげにうなされる二人を見つめながら、ヴィンセントは自分を責め、深く後悔した。
「……アヤナ、リヴィアの看病を頼んでもいい?
アスナはヘルトをみててほしい…」
2人とも、「うん、分かった」と言ってくれた。
ヴィンセントは奥歯を噛み締め、顔を上げた。その瞳には、今までにない強い覚悟が宿っていた。
「今からその薬師のところに行ってくる」そう言い、宿屋を飛び出した。
次の投稿は来週の金曜日になります!!




