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第3話 師匠
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ヴィンセントはゲニウスの弟子になることになったが自分は落ちこぼれだからこの人の弟子になったところで意味なんてない。そう思っていた。すると、ゲニウスが言った。名はなんと言うんだ? ヴィンセントは答えた。ヴィンセント・エクセリオ。エクセリオという名前を聞いたゲニウスは驚いた。そう、あのエクセリオ家の子だったからだ。だがゲニウスは何もなかったかのように言った。じゃあ今日からお前はヴィンだ。俺のことは師匠と呼べ。そう言われたヴィンセントは分かりましたとだけ答えた。ゲニウスは、見るからに元気がないヴィンセントに言った。ヴィン、この木は好きか? そう聞かれてヴィンセントは頷いた。なぜ好きなんだ?ヴィンセントは落ち着いたような悲しいような声で言った。この木はとても大きくて自分をつつみ込んでくれるようで安心する。だから毎日ここで晴天の魔法の練習をしていた。と、言った。それを聞いたゲニウスはそうか。とヴィンセントの頭をくしゃっと撫でた。明日もここに来い。そう言われてヴィンセントは頷きゲニウスに別れを告げ家に帰った。父と母に今日のことを言おうか迷ったが聞いてくれないだろうし何を言われるか分からないと考えたヴィンセントは師匠のことは両親には秘密にしようと決めた。




