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⒃『批評雑考』
⒃『批評雑考』
㈠
思考を止めることなく、ただ只管、前進する姿勢は、一つの雑考に酷似している。所謂、邁進、と言う言語に置き換えられるだろうが、それらは、まさに、執筆の言語創造姿勢として、寂滅なる世界環境の中で、成就する訳である。
㈡
現代の、音像の速度は早まり、言語は最早、我々の精神を追い越して、様々に散乱するのである。海中の透明世界においても、既に、言語は其処に居場所を見つけるが早いか、形式を音律の様に抱きながら、雑考として、彷徨うと言えるだろう。
㈢
何かが息絶えて、発狂が始まっても、人間は生き続けなければならないだろう。眼前の死へのダイブは、決して行われるべきではない。或るいは、べき、ではなく、損をする、と言い換えても良い。悲観的に早く死ぬことは、まだ世界を味わっていないからだ。批評雑考として、まだ、世界には発見の余地がある。




