表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
母の羽の下で――ある雛の話  作者: Kentarou Tou / Kentarou Theater


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/10

第八話「少し離れた」


ある朝、雛は自分で巣の縁まで動いた。


温かさが連れて行ったのではなかった。


雛が、自分で動いた。



縁から、外を見た。


広かった。


空があった。



温かさが来た。


雛の傍に立った。


並んで、外を見た。



温かさが飛んだ。


近くの枝へ飛んだ。


少しだけ離れた。



雛は、温かさを見た。


温かさは、雛を見た。



雛は声を出した。


温かさが声を出した。



温かさが、また来た。


戻ってきた。


雛の傍に来た。



また飛んだ。


少し遠い枝へ飛んだ。


雛を見た。



雛は温かさを見た。


温かさは、離れていた。


しかし見えた。


見えていた。



雛は声を出した。


温かさが声を出した。



温かさが翼を広げた。


大きく広げた。


雛は、その翼を見た。


大きかった。



雛も、翼を動かした。


小さかった。


まだ小さかった。


しかし、動かした。



温かさが戻ってきた。


雛の傍に来た。


くちばしが、雛の頭に触れた。


一度だけ。



それから並んで、空を見た。


広い空を。



(第八話 了)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ