19.サイボーグ
『翌日_内海側の港』
ザブン ザザー
5人船に乗りてえってのか…人数ギリギリなっちまうなあ
一人当たりこの宝石一個でどうっすかね?
おお!!甲板が寝床になっちまうが良いか?
雨が降らにゃそっちのが快適っすよね?
おーし!!ほんじゃ決まりだな?宝石よこせ宝石!
へいへい…
タッタッタ
学者「皆さんおっけーっす!!荷入れ終わったら出港するそうなんでもう船に乗って下せぇ」
女盗賊「軽キャラベルかぁ…一回乗って見たかったんだぁ!」ワクワク
戦士「食事はどうなる?シカ肉が無くなって食べる物が何も無い」
学者「一応行商人も乗ってるらしいんで売って貰えるかもっす」
ローグ「おいら少しシカ肉持ってるよ…分けて食べれば良い」
戦士「それは良かった…全部犬のエサにしてしまったから不安だったんだ」
女盗賊「ウ・クバ領までどのくらい掛かるか聞いてる?」
学者「2日掛からんらしいっす…要所に灯台有るんで夜も帆走させるとか…」
女盗賊「便利そうだからこっちの内海側も港をちゃんと整備すれば良いのに…」
学者「そうっすね?」
戦士「冬の間は船よりもトナカイにソリを引かせた陸路の方が良いらしいぞ?」
学者「あぁ…そういう事っすか」
戦士「そもそも交易の物量が少ないからね…船を使うメリットがあまり無いのだと思う」
女盗賊「何の物資を運んでるんだろう?」キョロ
学者「木炭とか石炭の鉱物系が多いみたいっすね?冬の為の備蓄なんじゃないすか?」
狼女「もう船に乗って良いんだな?」
学者「そうっすね…特にミルクちゃんは何処行くか分からんので先に乗って下せぇ」
狼女「なんかミルクの事を困ったちゃんみたいな言い方するな!」
学者「ナハハ大人しくしてりゃ何も言わんすよ」
狼女「カルア!良い場所見つけて横になるぞ!」プリプリ
戦士「あ…あぁ…まぁ背中を撫でてやるから大人しくして居よう」
狼女「フン!」ツカツカ
学者「リカオンさんにそっくりになって来やしたねぇ…」ボソ
『出港』
ユラ~リ ググググ
女盗賊「お!?軽いのかな?動き出しが早い…」
学者「分かりやす?」
女盗賊「うん!私達の船は軍船で沢山鉄を使ってるからやっぱり重たいんだね」
学者「沿岸部で使うんならこん位の軽キャラベルが一番便利らしいっすね?」
女盗賊「でも3本マストだからなぁ…動かすのに人数掛かるのが…」
学者「ええと…全員合わせて20人くらい乗って居やすね…」キョロ
女盗賊「傭兵さんらしい人が見当たらないけどどうなってるんだろう?」
学者「内海の方は海賊が居らんらしいっすよ?」
女盗賊「あぁ…そういう事か…ガーゴイル除けでミスリルの鐘があれば十分なんだ…」
学者「運んでる物資も木炭とかしょぼい物ばっかりなんで襲うメリットも無いすよね」
女盗賊「内海の海で初めて船に乗ったけど波が小さくて快適そう…」
学者「確かに…」キョロ
船乗り「お前等ぁ!しばらくは帆走の邪魔になるから荷室の開いてるスペースにでも入っといてくれぇ!」
学者「あらら?ちゅーことみたいなんで荷室に下りときやすかぁ」
女盗賊「うん…」スタタ
『荷室』
ガヤガヤ
おら!ストレートフラッシュだ!俺の勝ちだな?
ちぃぃクソう!お前イカサマして無いだろうな?
何言って居やがる!掛け金は頂きな?
学者「こりゃ又…雰囲気の良い感じで…」キョロ
ローグ「ゲスさん!又ミルクが揉め事起こしちゃってるんだ」タッタ
学者「いつもの事じゃ無いすか…今度はどうしやした?」
ローグ「一緒に乗ってるどこかの商人に目を付けられて背中を撫でるのを商品にされてるんだ」
学者「ナハハ…なんかどうでも良い揉め事っすね」
ローグ「銀貨を払えばミルクの背中を撫でても良いらしいんだけど…これってどう対処すれば良い?」
学者「どういう事っすか?」
ローグ「金稼ぎの道具に利用されてるんだよ…ミルクは金が貰えて撫でて貰えるならそれで良いとか言って寝そべってる」
学者「ほんじゃ放置っすね…やらせときゃ良いんすよ」
ローグ「お金を払ってるのがカルアさんなんだけど…これじゃ意味無い…仲介してる商人が儲けてるだけだ」
学者「あたたたた…放置っす放置!!」
ローグ「カルアさんもなぁ…他の人にミルクを触られたくないから無駄にお金を使っちゃってるんだけど…」
学者「ハイハイ…もう完全に放置で良いんで無視して下せぇ」
女盗賊「フーガ!?私が居るよ?」クイッ クイ
ローグ「あぁ…損した分を取り返せるのか…」
女盗賊「ミルクは多分カルアさんにお金を使わせて気分が良い筈だからやらせてて大丈夫!」
学者「そんな事より何処か開いてる場所を探さんとですね…」キョロ
ローグ「階段の下にスペースあるよ…横になる分にはそこで良いと思う」
学者「落ち着いて機械の犬を修理したいんすけどねぇ…」
女盗賊「あれ?部品が足りないんじゃ?」
学者「アンドロイドの部品から使えるパーツを移植するんすよ…どうせゴミっすよね?」
ローグ「あぁ…コレか…」ガチャ
学者「とりあえず階段の下っすね」ドタドタ
『機械の犬』
カチャカチャ
学者「よしよし…ちっとコンデンサデカいんすが…これでとりあえずエネルギー回る筈なんすよね…」
女盗賊「動きそう?」ジロジロ
学者「ええと…CMOSスイッチを…ポチッとな!」カチ
機械の犬「ピピ…」ピクン
女盗賊「あ…少し動いた…」
学者「初期化して再起動中っすね」
ローグ「危なくない?」
学者「移動するのと軽く吠えるくらいしか能力無いっすよ…コンデンサ大きくなった分走る位出来るかもしれんすけどその程度っすね」
ローグ「荷物を持って貰えるなら助かるな…」
学者「それ良いアイデアっすね…ちっとバックパックを背負える様に改造しやしょうか」
機械の犬「…」ウィーン キョロ
学者「お?目の動きが本格的っすね…ここも改造してる感じっすか…」ジロジロ
機械の犬「ワン!」クルクル
学者「おととと…」
女盗賊「ウフフ…尻尾がクルクル回ってる」
学者「こういう機械は始めに名前を与えてやるんす…その後命令に従う様になりやす」
女盗賊「名前かぁ…う~ん…」
学者「スイッチをポチッと押したんで…ポチとかどうすか?」
女盗賊「ポチ…良いね!!ポチにしよう」
機械の犬「ワン!」パタパタ
女盗賊「お!?反応してる…」
学者「ミファさんに預けるんで色々試して下せぇ」
女盗賊「分かったぁ!!」
学者「ウラン結晶から魔石の充填も出来る筈なんでこれで金に困る事無くなりやす」
女盗賊「じゃぁ早速散歩しよう!ポチ!!付いて来て」スタタ
機械の犬「ワン!ワン!」スタタ フリフリ
ローグ「ゲスさん…あの犬本当に大丈夫?」
学者「通信機も無いし殺傷能力も持って無いんで大丈夫っす…これちょっとした実験でもあるんすよ」
ローグ「実験?」
学者「機械が生き残る為にどう行動するかの実験すね…人間に協力する立場になって行くのか…どうなりやすかねぇ」
ローグ「アナログハックの可能性は?」
学者「当然ありやす…ミファさんが散歩に動いたのも尻尾の動きを見たからっすね」
ローグ「じゃぁやっぱり危険だ…」
学者「そこは良く観察しやしょう…疑ってばっかりじゃ最適解に辿り着けんかも知れんすからね」
---普通の犬だって絶滅を免れる為に人間と共存するように進化してきたんすよ---
---でもある時機械は人間との共存を拒んだ---
---そういう歴史なんすね---
---どうしてなんでしょうねぇ---
『2日後_ウ・クバ領近海』
ザブン ギシギシ
ローグ「ゲスさん!!ヘッドギアで下の方見て!」
学者「え?何か発見しやした?」スチャ
ローグ「エネルギー反応が沢山沈んでる…」
学者「おおおおお!!割と浅いっすね!」
ローグ「もっと遠くに大きなエネルギー反応もある!ウラン結晶だよ」
学者「こりゃ当たりっすわ…でもあの遠いのはムリっすねぇ…」
ローグ「魔石が固まってる所は沈没船だよね?」
学者「ヌフフフフフ…お宝ザックザクっすよ?ウヒヒヒヒヒ…ナハハハハハ」
ローグ「おいらも海に潜りたいなぁ」
学者「交代で潜りやしょう…ここらの海は寒いんで長時間潜るのはキツイと思って居やす」
ローグ「楽しみだなぁ…どんなお宝が眠ってるんだろう…」ワクワク
学者「そらもう当時の海賊が集めた金銀財宝っすよ…軍船にもチェストボックス一杯にお宝詰まってる筈っす」
ドタドタ
船乗り「おう!お前等!もう直ぐ到着するんだがその前に一つ教えといてやる」
学者「お?そら助かりやすね…何でしょう?」
船乗り「ウ・クバ領の前領主だったアナールの残党が残ってるから気を付けるんだな…特にガレー船を見たら逃げろ」
学者「おっと…そらどういうこってすかね?」
船乗り「割と人で賑わってるんだが悪い奴も紛れてるんだ…現領主は対処に苦労してるらしい」
学者「そら知らんかったっすね…」
船乗り「まぁウ・クバ領に来る奴らには皆警告してるんだけどな?それでも串刺しにされる奴が絶えんもんだからよう」
ローグ「串刺し?」
船乗り「ケツの穴から口までブッスリだ…魚じゃ無えってのにな?」
学者「戦争に負けると敗残兵が暴徒化するとか聞いた事有りやすね…」
船乗り「暴徒化とは少し違うな…昔からの風習を変えられん連中がいつまでも抵抗してるんだ」
学者「もしかして奴隷にしてた女関係っすかね?」
船乗り「お?その辺の事情を知ってるんだな?」
学者「一回来たことあるもんで…」
船乗り「まぁそう言うのも有って男も女も狂った奴が潜んでるんだ…串刺しにするのは現領主への抵抗アピールって訳だ」
学者「あららら…バレンさんも大変なんすね…」
船乗り「他の奴らにも教えてやってくれえ」ドタドタ
ローグ「ゲスさん…そう言えばクエストの中に山賊退治って言うのが有ったんだけど…コレの事かな?」
学者「そうかも知れんすね…ただ賊に関わるのはその後色々問題もあるんであんま関わりたく無いっすね」
ローグ「兵隊は何をやってるんだろう…」
学者「民間人を装ってるんで手を出しにくいんじゃ無いすか?下手に立ち回ると領主批判とかされかねんすからね」
ローグ「あぁ…そういう事かぁ」
学者「相手がどんな武器を持ってるかっすよね…只の山賊ならどうって事無いんすけど…」
ローグ「アンドロイドとかが関わってる可能性は?」
学者「今それを考えて居やす…ちっと用心しやしょう」ギラリ
---アナールは手足を機械化してたって話っすよね---
---その頭部が行方不明になってるってのも変な話---
---どうもなんか怪しいっす---
『ウ・クバ領_港』
ドタバタ
おら!下りた下りたぁ!!宿屋は街道沿いの左側にある大き目の建物だぁ!
荷下ろしの邪魔になるからさっさと行ってくれぇ!
女盗賊「ふぅ…日が落ちる前に宿屋に入れそうだね?」
学者「そうっすね…何事も無くて良かったっすよ」
女盗賊「ゲスは此処に来たことあるんだよね?地理分かる?」
学者「まぁ少しは…つっても前に来た時は冬だったんで大分雰囲気違いやすね」キョロ
女盗賊「カルアさんは来たことある?」
戦士「無い…噂で聞いただけだ」キョロ
兵隊「んん!!?」
戦士「あ…」タジ
兵隊「お…お前は…カルアか?」
戦士「その声はフリッツか?」
兵隊「おおおおおおお!!どうしたお前…歩けるようになったのか!?」
戦士「ハハ…まぁ…」アセ
学者「あらら?知り合いだったんすかね?」ジロジロ
兵隊「またヤケに悪そうな奴とつるんでるんだな?」
学者「アハ?俺っすか…」
戦士「成り行きで…ハハ」
狼女「おいカルア!成り行きじゃないだろう!ミルクに救われたと正直に言え」ツカツカ
兵隊「おっと?もしかしてカルアの女か?」
戦士「悪い…ゴタゴタしそうだからら日を改めて話そう」
兵隊「そうか…足を止めて済まんな…しばらく滞在するのか?」
戦士「多分そうなる…兵舎の方へ俺は顔を出せそうか?」
兵隊「俺が話しおくが期待出来ん…でも残念だな…我らが君主は遠征中で不在だ」
戦士「おいおい…そういう話は禁止だろう」
兵隊「おお…しまった…つい口が滑った」
戦士「また挨拶に行くから宜しく言っといてくれ」
兵隊「分かった!楽しみに待ってるからな?」
狼女「おい!カルア行くぞ!」グイ
学者「どうも兵隊はみんなカルアさんを知ってる感じなんすかね?」
戦士「今どういう状況なのか分からないが…戦友はまだ多く残って居ると思う」
学者「そら心強いっすねぇ」
戦士「ただ法を犯すような真似は止して欲しい」
学者「そんな分かって居やすよ…お宝探しは大丈夫っすよね?」
狼女「ゲスは顔が法を犯してそうだけどな」
学者「イケメンは罪っすか…そらしゃーないっすね」
狼女「…」シラー
戦士「念を押しておくが万が一兵隊と戦う様な事になった場合命の保証は出来ないぞ?」
学者「そらどういう意味で?」ギロリ
戦士「軍事機密は言えないが…俺達が持ってる武器と同等以上の物は有ると思ってくれ」
学者「なるほどそう言う事っすか…そういえば旧セントラルは戦車とかも使ってたみたいっすからねぇ…」トーイメ
女盗賊「お宝探しに来ただけなんだから大丈夫だよ」
狼女「おいカルア!ミルクとじっくり話をするか…」グイ
戦士「参ったな…話せない事は話せないぞ?」
学者「…」
---ちっと旧セントラル精鋭兵の正体が分かって来やしたぜ?---
---銃器以上の武器と言ったらもう機械しか無いっすね---
---どうやらアナールと同じ様に機械化してるのが居るって事っすよ---
---バレンさんがコバルトの剣でプラズマ溶断使ってるのもおかしいと思ったんすよ---
---どの程度機械化してるのか---
---黒死病を併発する筈なのにどうなってるんすかねぇ---
『宿屋』
カラン コロン
いらっしゃいませ!4名様で?
学者「さーせん…5人なんすけど10日くらい泊まれやすかね?」
店主「あ…はい…空いてるお部屋は有りますが…お子様もご一緒に?」チラリ
学者「え?どう言う事っすか?」
店主「いえいえ…珍しい物ですから…」
学者「さっき商船から降りて来たばっかりなんで事情を良く知らんのですよね…子供が居るとマズイ感じっすか?」
店主「ご存じ無かったですか…子供は誘拐の危険が有るので通常は城の方で預かって貰うんですよ」
学者「そうだったんすね…ちっと明日にでも城の方に話を聞いて来やす」
店主「分かりました…4名用のお部屋が地下になりますけどよろしいですか?」
学者「それでおなしゃす」
店主「ええと…10日分ですと…」
学者「あぁぁ…今手持ちが無いんで担保として宝石置いて行く感じでどうっすか?」
店主「宝石…」タジ
学者「換金に困りやすかね?」
店主「ええ…まぁ…」
女盗賊「私が金貨持ってるよ?」ジャラ
店主「ええええ!?子供が金貨を…」
学者「あららら…なんかマズい感じすかね…」
店主「失礼しました…一先ず金貨をお預かりしますのでお部屋の方にご案内致します」
ヒソヒソ ヒソヒソ
見た?今の…
シィィィ…聞こえるわ
私達に回って来る筈のお金が子供達に…
狼女「ゲス!早く部屋に行くぞ」グイ
学者「そーっすね…行きやしょう」
店主「こちらへどうぞ…」スタ
『地下の部屋』
ではごゆっくり…
ガチャリ バタン
学者「ふぅ…なんか変な雰囲気っすね?」
狼女「噂話がいっぱい聞こえるな…」
学者「どういう感じっすか?」
狼女「子供達が城の方で良い教育を受けさせて貰ってるのが気に入らん奴が多いみたいだな」
女盗賊「お金持ってるのを見られたのがマズかったのかな?」
狼女「それも文句言ってる」
女盗賊「なんかやり難いね…」
狼女「ふむ…どうも女達は働く気が全然無いみたいだ…男達がそういうのにも文句言ってる」
学者「ハハーン…家畜みたいな扱いされてた女達が自立出来んで居る訳っすね?」
狼女「話の前後が分からんのだけどゲスは分かるか?」
学者「ええとっすね…かなり根深い問題だと思うんすけど…」
このウ・クバ領では相当長い期間女達は家畜みたいな扱いされてたっぽいんすよ
城の方で匿われて男達の性玩具だったんす
生まれた時からそういう環境で育って来たんでそれが普通だった訳っすね
ところが前領主が戦争で負けてこの領地の政策が変わったんす
女達に自由が与えられたんすね
でも生まれ育った環境から一変したもんだから受け入れられんのですね
要するに女達は家畜に戻りたいって事なんすよ
狼女「なるほど…噂の辻褄が合って来た」
学者「なんか他に噂して居やす?」
狼女「どうにかして子供達を奪い返して自分たちが貰える筈だったお金が欲しいみたいだ」
学者「あらら…それもしかして自分が母親だとか理由付けしようとしてたりって感じっすか?」
狼女「そこまで詳しくは分からんけど大体そんな感じだな」
戦士「この問題はあと10年か20年は解決しそうに無い様だ」
学者「そーっすね…子供達に正しい教育をするって言うのは良い政策なんすけど…これバレンさんも頭抱えて居やすね…」
戦士「母親だと主張される訳か…ううむ」
狼女「あ…麻薬の話も聞こえるな…そうか女達は麻薬を買いたいみたいだ」
学者「最悪っすね…一回麻薬の快楽を知っちまってるんで手に追えんっすよ」
戦士「俺は明日にでも城の兵舎に顔を出してそこら辺の話も聞いて来るよ」
女盗賊「私はあまり出歩かない方が良いのかな?」
学者「一人じゃ無きゃ良いんじゃないすか?兵隊も結構うろついてるんで何も起きんと思いやすけどね?」
ローグ「一人で留守番する方が危険に思う」
学者「そーっすね…とりあえず明日は小舟でも借りて一緒にお宝探し行きやしょう」
女盗賊「良かった…」ホッ
ローグ「ミルクはどうする?一緒に行く?」
狼女「カルアが勝手に逃げないように見張って置く必要が有る」
戦士「逃げる?」
狼女「ミルクとの契約を忘れて無いだろうな?」ジロリ
戦士「ハハ…俺は逃げるなんて事はしない」
学者「因みにどんな契約なんすか?」
戦士「まぁ…助けてもらう代わりに背中を撫でろと…」
狼女「違うぞ!ミルクが悪人になるのを止めると言っただろう」
戦士「それは言ったが…それも契約なのか?」
狼女「なんだアレは嘘か?」
戦士「いや嘘じゃない」
狼女「じゃぁそう言う事だ…ミルクが発作を起こすのをどうにかして止めろ」
戦士「あ…あぁ…まぁそう言う事にしておこうか…」
ローグ「大丈夫…背中を撫でれば寝るから」ヒソ
狼女「あぁぁムズムズして来た…撫でろ」ゴロン
戦士「参ったね…」ナデナデ
ローグ「じゃぁおいら買い出しにでも行ってこようかな」スック
学者「そーっすね…ミスリルの武器とか売れるかも知れんのでちっと市場に行きやすか!」
ローグ「うぃっす!!」
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『深夜_遠くの声』
ヒソヒソ ヒソヒソ
向こうに犬型のサイボーグが確認された様だ…俺達とは反応の速さが全然違うらしい
数は?
今の所一匹だけしか確認されてないと聞いて居る
クソう…とうとう施術できる技師が向こうに付いたか…
どう思う?背後に付いてるのはオム・スクの奴らだと思うか?
さぁな?こちらも一枚岩では無いから内側に潜んでるのかも知れん
もう只の山賊まがいでは無くなって来ているか…
しかしシュタイン家も敵が多い…
仕方あるまい…退位したとは言え前女王に支持されて居るのだから
ヒソヒソ ヒソヒソ
おい聞いたか?生物兵器のラットマンが再利用されてるかも知れんらしい…
何だって?
組織的に動いてるみたいだがあり得ると思うか?
まさか知能を持たされたと言うのか?
頭部をサイボーグ化してるとしたら能動的に攻めて来る可能性もある…
それはマズいな…
サイボーグ化して居る部位にもよるが対機械用の兵装を充実させるのは急務だぞ
プラズマ兵器か…ただでさえ魔石入手が困難なのに…
狼女「…」---サイボーグ---
分かって来たぞ…
機械化の事をサイボーグ化って言ってるんだな…
機械と戦う為にはそう言う事も必要になると言う事か…
多分カルアが隠してる軍事機密はコレだな
機械だと思って間違って噛みつかない様に注意しよう
でも頭部を機械化してる奴は敵だ…
どうやって見分ける?
戦士「ぐぅ…すゃ…」zzz
狼女「ミルクを放置して先に寝るとはけしからんな…」ボソ
狼女「まぁ良いや…寝よ…」ゴロン
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