予見
15時前結衣は才田廻子の事務所前まで来ていた。
一度止まって不安いっぱいの結衣は大きく息を吐き一歩また一歩事務所に入っていく。
「結衣ちゃんいらっしゃい。お願いってなんだろう?」
結衣の表情が戸惑っている。此処では話しにくそうと感じた才田はさらに話しかける。
「事務所の奥で話しましょう。わざわざ来てくれてありがとう」
「いえ。私の個人的な事で時間を使わせてすみません」
「個人的ねぇ。九瑠璃ちゃんも関係あるの?」
「祖母が言うには関係無くはないみたいです」
エレベーターで意味深に結衣は話し、更に続ける。
「見ていただいた方が早いかと思いますし、調べれば何かわからないかな?と思い突飛な事とは思いますが来させていただきました」
結衣の前を歩く廻子は意味深な言葉に戸惑いつつも答える。
「そっか。じゃあ拝ませてもらおうかな。。怖いモノじゃないよね?」
思ったより人間らしい廻子さんの表情を受けて結衣は笑う。
「不思議な感じです」
部屋に着いた様で廻子が鍵を開ける。
「此処なら邪魔にもならないわ。じゃあみせてもらっても良い?」
はいと言って緑色の箱を開ける
紅色に光る珠がそこにはあった
「コレは何かのおもちゃ?」
と言いはしたものの不規則に光るそれを見て手に取り、更に言葉を連ねる。
「熱をもってるのね。スイッチもなさそうだし」下にあるメモの内容を見て少し寒気がする廻子さんはまた言葉を出す。結衣は不安そうだ。
「このメモはいつ書かれたモノなの?」
「2年前ぐらいです。私のお婆ちゃんが書いたモノです。お婆ちゃんは一年前に亡くなりました。」
「その時には私のこと知ってたの?」
「高一の時に今の大学の学祭に来たので、その時に廻子さんを知りました」




